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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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綺麗なデスクの上で

 留土羅は変わっているのかもしれない。人間の好みなどその人数の分だけ存在する為、変わっているも何も無いのであるが…。

 何度も繰り返し言うが、本宮修子はとびきりの美人ではない。とびきりのブスでもないが…。所謂普通と言う奴である。それでも彼女には、見た目のインパクトの少なさを補って余りある良い部分(性格、所作等)がある。女性としての魅力度は高い。

 女性の価値は顔だけでは決まらない。そう言う事を修子は教えてくれる。まだ食べた事は無いが、留土羅は修子の手料理に期待していた。週に2日程会社に持参してきてくれる手製の弁当が旨かったからだ。修子は、留土羅に食べさせる程大した美味しいものではないと、謙遜していたが、将来嫁になるかもしれない人間の料理力を知っておくことは、大切な事である。

 もし仮に修子が料理や家事が苦手だと言う事を知らずに結婚してしまうと、困るのは留土羅である。好きな人が家事が不得意でも、その人は否定されないがそれならばそれで、他にやりようはある。自分が家事に積極的に関与すれば良いのだ。家事が不得意な女性だっているだろう。

 早い話がイクメンになれば良いのだ。家事や育児を一手に引き受けて、助け合いながら家事分担をする。いずれにせよ、家事を女性に押し付ける時代は終わったのである。男女平等に家事分担をする。それが令和の時代の夫婦の有り様である。

 所で、修子のデスクの上はすこぶる綺麗である。それはつまり修子が整理整頓出来る女性である事を証明している。会社や学校のデスクの上が綺麗な人間は、成績や業績が良い傾向にある。逆を言えば、あの狭い空間を綺麗に整頓している彼女が否綺麗好きな訳が無いのだ。仕事や勉強はそんな細かい事など蹴散らすくらい大変だ。

 そんな小さな努力が、大きな差になる。留土羅も負けず劣らずデスクは整頓されている。ズボラに見えて、実はしっかりしている。そんな二人の社内評価は自ずと上がった。机の上を見れば、その人間が仕事が出来るか否かと言う事が一目で分かると言うのは、ガセネタてはなく本当の事である。

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