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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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第2部・第5章分かった事。それは…。

 3人の女性と付き合ってみて(現在本宮と交際中)、留土羅が分かった事がある。それは恋愛において、大切な事は年齢でも容姿でもないと言う事である。御世辞にも現在交際している本宮修子は、澤山ちひろや寺川ひかるに比べて、容姿と言う点では劣ると思う。年下のちひろや年上のひかるでもなく、同期の本宮を選んだのは、彼女の内面的な所に惹かれていたからだ。

 学生時代の留土羅ならば、ちひろやひかるに惹かれて続けていただろう。そんな陳腐なものさししか留土羅は持っていなかった。しかし、3人の女性と付き合った中で、自分にとって恋愛や結婚を考えて行く上で、何が大切な事なのか少しではあるが、分かった様な気がする。

 今現在交際している本宮修子と結婚に至るかは分からないが、それでも彼女と付き合う中で少しずつ自分がパートナーに何を求めているのか?と、言う事が部分的に見えて来た。だが、まだ全体像は掴めている段階にはない。とは言え、留土羅の本宮に対する愛は"本物"である。いや、まだ"本物"かどうか品定めしている段階にいると言った方が正しいか。ただ、それを確かめる為に何をすべきかは分かっている。

 ただ、この恋だけは逃したくないし、自分はもう立派な社会人だ。20歳以下のガキの遊びとは違う。20歳以上の本物の愛を見られる大人になったんだ!ガキのする恋愛ごっことは違うんだ。でも、大人の愛が何たるかなどと言う事は分からない。それでも、自分が本宮修子に対して何をすべきかは分かっている。想いに対して正直になる。心に決めた事は包み隠さず伝える。

 そうすれば、本宮修子は留土羅の愛を感じてくれるはずである。今はまだその途上にいる事も分かっている。自分の立ち位置を考えて恋が出来るのは20歳以上の真の大人にしか出来ない。社会的な制約もあって然るべきであろう。それでも、自分の気持ちに嘘をつけば、タイミングを失うだけではなく、一生後悔する可能性もある訳である。だから慎重になるのは、少し違う気もしない訳ではないが、大人の恋は60㎞/hの法定速度で走る必要性はなくもない。スピードを出し過ぎれば、相手を見失ってしまう。それでは大切な時に思いを伝えられないのである。

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