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元捨て子の新米王子様、今日もお仕事頑張ります!  作者: 藤なごみ


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第四十五話 魔法の訓練開始です

 ピクピクしているゴレスお兄ちゃんを横目に、それぞれ訓練を再開します。

 魔法の訓練の先生は、この人が行ってくれます。


「皆様、よろしくお願いいたします」

「頑張って、魔法を正しく使える様になりましょう」

「はーい」


 スカーレット姉様とリリアン姉様の侍従でもある、リリスさんとフルーフさんが僕達の魔法の先生です。

 リリスさんとフルールさんに対し、ライラちゃんは両手を上げて元気よく答えていた。


「では、初めに毎日の訓練についてお話をします」

「毎日の訓練を重ねる事により、魔法を正しく安定的に使用できます。逆に訓練を疎かにすると、魔法を制御出来ずに暴発して最悪死に至ります」


 リリスさんとフルールさんの説明を、全員が真剣に聞いていた。

 魔法がキチンと制御出来ないと、死んじゃう可能性もあるという。

 魔法って便利な反面、危険なものでもあるんだな。


「最初は、魔力の循環から始めましょう。お腹に意識を集中して、暖かく感じるものを身体中にぐるぐる回す感じです」

「既に魔法が使える人は、魔法を使う際に感じるものを身体中に回すイメージです」


 リリスさんとフルールさんの教えに従って、僕は魔法を使う時のイメージで魔力を体に循環させ始めた。

 うーん、魔力を循環させるのは中々難しいなあ。


「ライラできた!」

「上手にできていますね」

「その調子で頑張って下さいね」

「うん!」


 天性の才能なのか、ライラちゃんはあっという間に魔力の循環を覚えていた。

 それこそ、くるくるとダンスの様に回りながら魔力の循環ができるほどだ。

 ララお姉ちゃんとリリお姉ちゃんも、魔力循環は苦もなくできている。


「な、中々難しいですね」

「でも、ちゃんと出来ていましたわ」

「毎日キチンと訓練すれば、身体中に魔力の循環が出来ますわ」


 ドリーお姉ちゃんは魔力があると分かったばっかりなので、魔力の循環に悪戦苦闘していた。

 でも、流石はドリーお姉ちゃん、最後にはキチンと魔力の循環が出来る様になっていた。


「当分は、毎日魔力の循環を行いましょう。魔力の循環をするだけでも、魔力の制御が上がります」

「先ずは毎朝行いましょう。ある程度魔力の循環に慣れたら、次のステップに移りましょう」

「「「「はい」」」」

「はーい」


 今日の魔法の訓練はこれで終了。

 これから毎日頑張って訓練しよう。

 さて、武術の方はというと、


「グハァ!」


 ズサササ。


 復活して武術訓練に合流していたゴレスお兄ちゃんが、またもや伸びていた。


「はわわ、ゴレスお兄ちゃんごめん!」

「ゴードンちゃんは気にしなくていいわ。ゴードンちゃんの一撃を避けられなかったゴレスが悪いのよ。これが動物相手じゃ死んでいるわ」

「ぴよぴよぴよ……」


 どうもゴレスお兄ちゃんは、ゴードンお兄ちゃんの大木槌を避けられなくてモロに吹っ飛んでしまった様だ。

 アンナお姉ちゃんがゴードンお兄ちゃんに言っているのは正論だけど、今日のゴレスお兄ちゃんはずっと災難続きだな。

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