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第三十二話 タイミングが悪い?

 翌日の朝、僕は宮殿に向かう為に出発の準備をします。

 昨日は朝から色々あったけど、兄様は大丈夫かな?

 そんな事を考えながら、昨日も着た豪華な服に着替えます。

 すると、ドアがノックされて中に人が入ってきました。


「クロノ、おはよう」

「お母さん、お早うございます」


 部屋に入って来たのはお母さん。

 僕の側にきて、僕が苦労して着替えているのをささって直してくれます。

 うーん、流石はお母さんだ。


「はい、これでいいわ」

「ありがとう、お母さん」

「良いのよ、この位は。私の息子なんだから、これからも面倒を見させてね」

「うん!」


 お母さんにポンと背中を叩かれて、僕の準備は完了。

 因みにちょっと早いので、ゴレスお兄ちゃんとライラちゃんはまだ寝ています。

 なので、食堂にお母さんと一緒に向かいます。

 食堂では、アンナお姉ちゃんとドリーお姉ちゃんとゴードンお兄ちゃんが一足先に食事をしていました。

 ララお姉ちゃんとリリお姉ちゃんにスカーレット姉様とリリアン姉様は、まだまだお部屋でお休み中らしい。


「クロノ、今日は何をしに行くの?」

「うーん、それが良く分からないの。兄様からは朝来てくれとしか言われていなくて」

「なら、ポーション作りは私とドリーでやっておくね」

「勿論、僕も手伝うね」

「はーい」


 まだまだ街にはポーションが必要だから、お姉ちゃん達がポーションを作ってくれるのはとってもありがたい。

 アンナお姉ちゃんとドリーお姉ちゃんがいるから、お任せで大丈夫だろう。


「お母さんは今日はどうするの?」

「そうね、スカーレット殿下とリリアン殿下の勉強をみる予定だけど、希望者がいたら一緒に教えるわ」

「「「「げっ」」」」


 おお、お母さんは丁度食堂に入ってきたララお姉ちゃんとリリお姉ちゃんにスカーレット姉様とリリアン姉様をばっちりと見て話をしていた。

 これは、ララお姉ちゃんとリリお姉ちゃんも一緒に勉強する事が確定っぽいかも。

 食堂に入ってきた四人は、お母さんを見て固まってしまったぞ。

 ここに更に追撃が入った。


「ライラも勉強する! ねーねも一緒ね」

「「「「えー!」」」」

「ライラちゃんもお勉強するのね」

「うん! ゴレスにーにも一緒!」

「はっ?」


 元気よく返事をしたのはライラちゃん。

 哀れ、姉様達に加えてライラちゃんを抱っこして食堂に入ってきたゴレスお兄ちゃんも巻き込まれてしまった様だ。


「丁度いいわ。ゴレスも母上からしっかりと勉強を教わりなさい」

「ゴードンちゃんがいるから、ポーション作りの人手は足りているわ」

「えー、そんな……」


 ゴレスお兄ちゃんは勉強が大っ嫌いだからなあ。

 ゴレスお兄ちゃんは食堂に入って僅か一秒で今日の予定が決まってしまって、思わず食堂の床に崩れ落ちてしまった。

 こればっかりは、ゴレスお兄ちゃんも頑張って勉強してもらうしかないよね。

 因みにこっそりと勉強から逃れる事ができたゴードンお兄ちゃんは、小さくガッツポーズをしていたよ。

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