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第百二十四話 ギルドマスターとの話し合い

「ほらほら、お前らも仕事にいけ。ここからは、俺がクロノと話をしないとならないのだからな」


 すると、ギルドマスターが受付から苦笑いしながら僕たちに声をかけてきました。

 すると、僕たちを囲っている冒険者がギルドマスターに向かってブーブーと文句を言ってきました。


「ギルドマスターだけズルいぞ! 俺たちだって、クロノと話がしたいんだ」

「そうだそうだ! せっかくクロノがバンザス領に来たんだ、話す機会なんてそうそうないだろう」


 どうやら、冒険者たちはもっと僕たちとお話したいみたいですね。

 でも、僕たちも仕事しないといけません。

 孤児院の全員がギルドマスターと話をしなくても良いので、僕、アンナお姉ちゃん、ドリーお姉ちゃん、マーサさんでギルドマスターと話すことになりました。

 ゴレスお兄ちゃんたちは、冒険者ギルド内に残って冒険者と話をします。

 ということで、僕たちはギルドマスターの部屋に向かいました。

 そういえば、ギルドマスターの部屋に行くのは初めてだよね。


「まあ、座ってくれ。と言っても、そこまで話すことはないがな。問題点などは、全てレポートにして逐一王都冒険者ギルドと王宮に送っている。冒険者が増えてきたが、軍が常駐しているから昔に比べて治安も良くなったぞ」


 ギルドマスターが苦笑しながら色々と話をしてくれたけど、バンザス男爵が統治していた時は領兵をきちんと整備していたかったので魔境と言われていたそうです。

 今では定期的に軍が害獣駆除をしているし、冒険者が問題を起こしても直ぐに対応出来るそうです。


「冒険者が多くなると、お前らみたいな孤児が増える。だが、教会と連携してその辺の対応も前よりもしっかりとやりだした。一種のモデルケースだがな」


 ちなみに、前の孤児院を運営していたのはバンザス男爵だったから、自分の好き勝手に出来ていたんだって。

 キチンとした組織が上に立つので、バンザス男爵みたいにいい加減なことはしないそうです。

 すると、ギルドマスターがあることを話しました。


「お前らがいた孤児院の跡には、初心者冒険者向けの安宿が建つ予定だ。薬草の需要も高いし、冒険者学校も出来る。そうなると、ますます多くの冒険者が集まるだろう」


 おお、既に孤児院跡の次の話も進んでいるんですね。

 他にも宿が建設中で、町も発展しているそうです。

 そんな話を聞くと、何だか嬉しくなっちゃいますね。

 詳しいことは、明日以降町を見て回る時に確認しましょう。

 こうしてギルドマスターとの話し合いも終わったので、僕たちはギルドマスターの執務室から冒険者ギルド内に戻りました。


 トトトト。


「ねーねー、いっぱい貰っちゃった!」

「あら、良かったわね。ちゃんとお礼を言った?」

「ありがとーって言ったよ!」


 すると、ライラちゃんが僕たちのところにやってきて、冒険者から貰ったお菓子とかを見せてきた。

 アンナお姉ちゃんが直ぐにライラちゃんに確認して、改めて冒険者にお礼を言っていました。


「良いってことよ。こうして元気な姿を見ることが出来たからな」

「それに、俺たちの住んでいる町のために色々やってくれているんだから、このくらいはな」


 冒険者は、みんなニコニコしながら僕たちに話しかけてくれました。

 こうして、僕たちの冒険者ギルドへの訪問は無事に終わったので、再び屋敷に戻りました。

 明日からは、本格的に町を訪問するから頑張らないといけないって思っちゃうね。

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