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第百二十三話 バンザス領の冒険者ギルドへ

 屋敷内を確認し終えたら、いよいよ冒険者ギルドに向かいます。

 屋敷から冒険者ギルドまですぐ近くなので、護衛に守られながら歩いて向かうことにしました。


 ガヤガヤガヤ。


「うーん、前よりもたくさんの人が町を歩いている気がしますね」

「バンザス領は、今や大注目の土地です。ですので、多くの人が仕事を求めて集まっております」


 マーサさんが答えてくれたけど、住宅建設も進んでいて冒険者も多くやって来ているんだって。

 それでも、まだまだお仕事はたくさんあるそうです。

 アンナお姉ちゃんたちも、とっても不思議そうに周囲を見ているね。

 そんな中、僕たちは冒険者ギルドに到着しました。


「おお、来たぞ」

「ははは、良い服を着てやがるな」

「なんて言ったって、弟殿下らしいからな」

「「「わわっ!」」」


 そして、冒険者ギルドに入ると僕たちは集まってきた多くの冒険者に囲まれてしまいました。

 みんな僕たちの頭や肩を撫でたりしていて、ニコニコとしていました。

 そんな中、僕は冒険者たちにペコリと頭を下げました。


「あの、今まで本当にお世話になりました。突然王都に行っちゃってごめんなさい」

「良いってことよ。それだけ大きな理由があったって、俺たちも理解しているぞ」

「それに、王都で大活躍らしいな。俺たちも鼻が高いぞ」


 ペコリと頭を下げている僕のことを、冒険者たちがグリグリとちょっと強めに撫でてきました。

 やっぱり、この町の冒険者って良い人が多いね。

 そう思っちゃったのか、僕はちょっとだけ涙が出ちゃいました。


「それに、未だにクロノの作っているポーションを使っているが、やはり王都のものと効果が全然違ったぞ」

「クロノが薬師ギルドマスターになって、色々改善が進んだらしいな。俺たちにとっても、ありがたいことだぞ」


 僕たちが何をしているかを冒険者は知っていて、逆によくやっているよと褒めてくれました。

 とっても嬉しいことですよね。

 ゴレスお兄ちゃんたちは別の冒険者と話をしていたけど、一番人気はライラちゃんでした。


「ライラちゃんは、宣誓式で大活躍したんだってね」

「そーだよ! くろのにーにのにーにを守った!」

「国王陛下を守るなんて、本当に凄いわ。でも、お兄ちゃんとお姉ちゃんの言うことを聞いて無理のないようにしないとね」


 ライラちゃんは主におばちゃん冒険者から褒められていたけど、ライラちゃんが魔法障壁でみんなを守ったのはかなり有名な話だそうです。

 ライラちゃんとしては、国王陛下を守ったのではなく僕のお兄ちゃんを守った認識なんだよね。

 ライラちゃんにとっては、アルス兄様もカーター兄様もみんな家族の一員って思っていますね。

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