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第百十三話 どうやって勉強をしている?

 こうして、カーター兄様が王都に不在の間はポーション作りはみんなに任せて勉強を頑張ることになりました。

 僕には前世の知識があるとはいえ、ライラちゃんとかもとっても頭がいいんだよね。

 ドリーお姉ちゃんなんか学者さんみたいだし、やっぱり魔法が使えるのってとっても大きいんだね。


「となると、頭の悪いゴレスを例にした方がいいわね」

「おい、誰が頭が悪いんだ!」


 またアンナお姉ちゃんとゴレスお兄ちゃんが言い争っているけど、ゴレスお兄ちゃんも普通に暮らす分だったら読み書き計算が出来るから全く問題ないんだよね。

 でも、先ずはゴレスお兄ちゃんみたいに読み書き計算ができるのを目的にするのがいいですね。


「うーん、僕は読み書きはできるけど、計算は苦手なんだよね」

「ライラも―」


 まだ三歳のライラちゃんはともかくとして、ゴードンお兄ちゃんもまだ六歳です。

 なので、ゴードンお兄ちゃんを一例にして色々と勉強の基礎を作ることにしました。

 この辺は、家庭教師の先生にお任せです。


「あと、アンナお姉ちゃんの勉強はとっても分かりやすかったよね。文字を書くための問題も作ってくれたよね」

「あの、地面に木の枝で色々書いていたものね。あれも、少し参考にならないか検討してみましょうか」


 黒板みたいなものは流石に買えないので、何か他の手を考えることになりました。

 ということで、僕たちが今までどんな勉強をしていたのかをまとめてお母さんに提出することになりました。

 あと、ステラさんとティナさんは貴族令嬢用の家庭教師がついていたそうなので、ちょっと参考にならないかもって言っていました。

 ではでは、僕は薬師ギルドでのお仕事をするためにお隣の屋敷に移動します。


「うーん、確かにクロノ様たちは頭がよいですよね。きっと、小さい頃からポーション作りなどをされていたからかもしれません」


 マーサさんが色々話をしてくれたけど、マーサさんが孤児院にいた時はそこまで勉強はしていなかったんだって。

 孤児院の生活が貧しくなって、みんなで色々考えて生活するようになったからかもしれないね。


「冒険者も、本当にピンからキリまでいるぞ。騙された冒険者なんぞ、知識が足らない奴が多かったなあ」

「そうよね。私なんかは種族特性があるかもしれないけど、公爵領に行った新人冒険者なんかは考える力があれば違ったはずよね」

「ウォフ」


 たまたま執務室に来てくれたバーサックさんとリリーナさんだけでなく、ヴォルフも僕の話に同意してくれました。

 バーサックさんたちも、やっぱり読み書き計算ができないと依頼人に騙されることがあるそうです。

 何にせよ、先ずは読み書きが最初ですね。


「じゃあ、僕もアンナお姉ちゃんが教えてくれた読み書きの方法をまとめるね」


 僕がふんすってやる気を入れたら、色々な人が首を振っちゃいました。

 あれ?

 何か失敗しちゃったかな?

 すると、その理由をマーサさんが教えてくれました。


「そのクロノ様も、まだまだ教育を受けている最中です。ですので、そういったことは私たちからアンナ様にお聞きしますので」


 折角いつもと違ったことができるのかなと思ったけど、僕はまだ五歳でした。

 ということで、マーサさんが中心となって色々と話をまとめてくれることになりました。

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