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第百十一話 今日は広場で奉仕活動です

 翌日は、僕たちは馬車に乗り込んで町の広場に向かいます。

 今日は、炊き出しと無料治療を行う予定です。

 アンナお姉ちゃんたちも今日は町の巡回ではなく炊き出しを手伝うことになっていて、スカーレット姉様、リリアン姉様、ステラさん、ティナさんも町の人のためにお手伝いをします。

 ポーションもたくさん作ったし、僕も準備万端です。


 シュイン、ぴかー!


「嬢ちゃんの治療は、やっぱり凄いなあ。腰の痛いのが、あっという間に良くなったぞ」

「えへへ!」


 ライラちゃんは、お得意の回復魔法で町の人の治療を行っています。

 ライラちゃんは特におじいちゃんおばあちゃんに大人気で、どんどんと笑顔で治療していきました。

 ララお姉ちゃんとリリお姉ちゃんも回復魔法による治療をするけど、ライラちゃんが一番人気なんだよね。


 トントントン。


「クロちゃんは、お料理が上手よね。ゴレスは、本当に不器用なのよね」


 僕は、お料理のお手伝いをしています。

 前世で飲食店のお仕事をしていたから、包丁の扱いはお手の物です。

 アンナお姉ちゃんとドリーお姉ちゃん、それにティナさんもお料理は上手なんだよね。

 こうして、スープが先にできたのでどんどんと器によそって配り始めました。


「弟殿下は、ちっこいのに料理も上手いんだな」

「「うー……」」


 僕か町の人に褒められて頭をなでられると、何故かスカーレット姉様とリリアン姉様が不貞腐れていました。

 スカーレット姉様とリリアン姉様が料理できないのは、今まで全くやっていなかったからだもんね。

 公爵領での戦いが落ち着けば、料理を習うこともできると思いますよ。

 ちなみに、ステラさんはゴードンお兄ちゃんと一緒にポーションを使って町の人を治療していました。

 ステラさんはアンナお姉ちゃんみたいにサバサバしているから、ゴードンお兄ちゃんもしつこくされなくていつの間にかステラさんに懐いていました。

 こんな感じで炊き出しと無料治療をするのだけど、役人にも来てもらって町の人から意見を聞いて貰っていました。

 ここで集めた意見が、国作りに生かされればいいですね。


「みんな、お待たせね」

「あっ、お母さん」

「おかーさんだ!」


 昼食前になると、王宮で会議をしていたお母さんが馬車に乗って町の広場にやってきました。

 会議は、無事に終わったみたいですね。

 ライラちゃんがパタパタとお母さんの周囲を嬉しそうに飛んでいるけど、ライラちゃんはずっと治療をしていたので休憩中です。

 お母さんは、そのままライラちゃんを抱っこしながら僕たちのところにやってきました。


「炊き出しは順調に進んでいるみたいね。何か問題は起きているかしら?」

「特に問題は起きておりません。地方から王都に来ている人も多く見られましたが、今のところは問題ございません」

「うーん、そろそろスラム街関連の問題にも手を付けないといけないわね」


 お母さんが炊き出し現場の軍の偉い人と話をしていたけど、スラム街には各地から仕事を求めて流れ着いた人がたくさんいるんだって。

 旧公爵家との戦いが落ち着いたら、そういうことにも手を付けたいよね。

 ちなみに、炊き出しと無料治療は大成功のうちに終わりました。

 これからも、一週間おきに炊き出しと無料治療をするそうです。

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