買い出し
私「これもいるの?」
葵「いるの!!絶対いるから!!」
コンビニで金を下ろした後にドラッグストアに行く
私「いや…シャンプーリンスボディーソープはわかるけど…なんで髪で五個くらいボトルが…」
葵「私友達に聞いたけどこれくらいしないと髪って維持出来ないらしいのよ…一応あれだからいらないっちゃいらないけどやりたいのよ…」
あれとは葵が人外ということだろう
私「…あ、お菓子欲しい」
葵「いいわね…今日は買い込むわよ…」
葵は髪の用品や清掃用具、食品などをたくさんカゴに入れる
私[これ今日いくら飛ぶかなー…五桁は確定だよな…]
一応六桁は財布にあるとはいえ、少し不安になってくる
葵「あとお兄さんの服に…キッチン用品も欲しいし家具も欲しいし…」
私「そんなにいるの…?」
葵「というかお兄さんが物を持たなすぎなのよ…絶対いるから…いい?」
葵から出る圧は有無を言わさないものだった
私「分かりました…」
NOとは言えなかった
私はパンパンに詰まったカゴをレジに出す
「リンスが一点…ヘアオイルが1点…」
私[んー…これ運ぶのも大変だし家に搬入するのも大変だよな…]
葵「お兄さんはこれ車に入れといて?私もう少し色々買ってくるから…」
私「わかった…車にいればいい?」
葵「うん!!後でねー!!」
葵は空いたカゴを持って売り場に向かう
「妹さんですか?」
店員が袋に入れながら私に訪ねる
私「え?」
「いえ…随分仲が良さそうだなーと…」
私「あはは…まあそんなところです…」
支払いを済ませて荷物を車に積み込む
私[妹か…葵は周りからどう見えるんだろうか…]
私はCDをつけてボーッと待つ
私[あ、葵に金渡してない…]
車を出てレジへ向かう
葵「そうなんですよー…つい最近この辺に引っ越してきてー」
「へー…そうなんですね…」
葵は店員とのんびり話をしていた
私[葵って社交性あるんだ…]
私「葵」
葵「あー兄さん!!お金忘れてたでしょ?」
私「うん…ごめん…」
お会計を済ませる
「本当におふたりは仲睦まじいですね…」
葵「えー?いやー//」
あおいは頬を赤くする
私「…」
私[さすがに照れるな…]
荷物を持って車に詰む
葵「お兄さん私たち仲いいってー!!」
私「うん…少し照れくさい…」
ケータイショップに葵と向かう
私「あ…ケータイショップ行くと生もの腐るな…」
葵「ああ、それなら凍らせてあるから平気よ…」
私「え?」
信号待ちの間に後ろを向く
生肉や牛乳などは氷に包まれていた
私「…」
葵「ふふ…私は妖狐よ?忘れてないわよね?」
私「葵…この妖術的なのはあまり使っちゃダメだよ…?」
葵「人前では使わないわよ…お兄さんが望めば使うけどね?」
私「んー…甘えそうで怖いんよ…」
葵「お兄さんだったら甘えていいよ?」
私「なんかそれやると色んな意味で堕落しそうだから本当にやばくなったりしたら使うよ…」
葵「わかったわ…ふふ…」
葵は満足そうな顔をしている
私「…何かおかしい?」
葵「いや?お兄さんってなんか面白いなーって。」
私「面白い?」
葵「普通こんななんでも出来る力があって使っていいって言うなら願望を叶えるでしょ?」
私「あー…」
葵「なのになんなら使うなって言うから…」
私「なんかそれを使ってもいいけど…つまらないなーって…」
葵「つまらない?」
私「まあ、これは私の考え方だけど…楽に手に入れたものより苦労して手に入れたものの方がいいんじゃない?」
葵「確かにそうね…」
私「だから…まあ要らないわけじゃないけど今はいいかなー…本当に私が困ったら助けて?」
葵「うん…その時はちゃんと助けるから…」
しばらく車を走らせてケータイショップに着く
葵「どうすればいい?」
私「んー…葵ってこれがいいとかある?」
葵「特にないかな…」
私「じゃあ私も買い換えるし葵の分も買っとくよ…」
葵「あ、じゃあ私服買いたい…」
私「あー…わかった。お金は…」
私は葵に10万円手渡す
葵「こんなにいいの?」
私「まあ初期投資よ…それに葵のオシャレな服も見てみたいし…」
葵「わかった…本気で選んでくるわ…」
葵からは謎の気迫がある
私「ん…お金足りるかな…」
葵「あ、じゃあ…」
葵は私にお守りを手渡す
私「お守り?」
お守りはどこの社とか印は書かれていなかった。
葵「まあ、これを持ってて…」
私「分かった…カバンに着けとく…」
カバンに葵から貰った無地のお守りをつける
葵「んじゃあいってきまーす」
葵は近くの洋服屋に向かう
私[…お金は?]
お守りを渡されただけで結局お金を渡すことは無かった
私[まあ…近くだし何とかなるか…]
ケータイショップに入って適当にスマホを見繕う
私「あ、ついでに私の機種変えてもらっていいですか?」
「お客様のデーター使用料ですと…」
私「後、もう一台欲しくて…」
「あー…二台買うなら…
…
「ありがとうございましたー!!」
私[長かった…]
外に出た時は陽は落ちていた
私[葵待ったろうな…]
車に戻るが葵はいなかった
私[あれ?まだ洋服屋かな?]
スマホを置いて洋服屋に向かう
私[おぅ…]
葵「こっちの方が似合わない?」
「えー?お客様のその服を元にするならこっちのスカートの方が…」
葵「そうかなー?」
葵は店員と仲良く服を選んでいた
私[やっぱ社交性バグってる…凄い…]
葵「あ、お兄さーん!!」
私「んー?」
葵は私の元に駆け寄る
葵「どっちが似合うと思う?」
葵は白色の少し透明なヒラヒラした半袖とダージュの落ち着いた雰囲気を醸し出す半袖を持ってきた
私「んー…私はダージュの落ち着いた方が葵は似合うと思うよ?明るい服装も似合うけど…」
葵「そう…?お兄さん落ち着いた雰囲気の服が好きなの?」
私「まあ…うん…比較的明るい服よりは落ち着いた無地の服が好きだね…ただ、葵は明るい服が似合うから…悩むね…」
葵「んー…両方買っていい?」
私「んー…まあこの値段なら大丈夫よ…」
葵「本当!?ありがとうー!!」
葵は買い物かごに服をふたつ入れる
私「今日は夜遅いからまた来る?」
葵「そうね…この辺で一旦ね…」
「お会計で宜しいでしょうか?」
葵「あ、お願いしまーす」
買い物かごをレジに入れる
「…」
店員が私をジロジロ見る
私「…何か?」
「いえ…とても可愛いお連れ様を連れてるなー…と」
私「あはは…まあ色々あって…」
「なるほど…あ、紙袋でよろしいですか?」
私「お願いします…」
葵「私持ってもいい?」
私「ん…お願い…」
葵に紙袋を渡す
「ありがとうございましたー」
私[普通に10万じゃ足りなかった…えぐい…]
ちらっと横を見る
葵は満面の笑みを浮かべて紙袋を大事そうに持っていた
私[まあ…いっか…]
車に荷物を詰め込んで家に帰る




