告白
ガタン…ガタン…
私「…」
リン「…」
私【眠い…というか満員電車辛い…】
現在私とリンは満員電車で向き合う形で押しつぶされていた
リン「ご主人…」
リンが小声で囁く
私「んー?」
リン「大丈夫?体の調子とか…」
私「大丈夫…少し痺れがあるくらい…」
リン「ん…」
リンはスマホをポチポチさわる
私【…あれ?リンってスマホ持ってたんだ…】
リン「ふぁあ…眠い…」
私「大学着いたら寝ていいからね?」
リン「うん…そうする…」
リンが私に寄りかかる
私「…」
私【どうしよう…人目が辛い…】
リン「んー…」
私【まあいいや…】
しばらく電車に揺られる
私「リン?」
リン「んー?」
私「次降りるよ?」
リン「んー…」
私【完全にだらけてる…】
人混みから何とか出る
私「リン満員電車大丈夫だった?」
リン「正直嫌い…」
私「あー…やっぱり?」
リン「うん…ご主人いなかったら絶対乗らない…」
私「私がいたから?」
リン「ご主人いるならまあいいかなー…おっさんとかその辺の男からめっちゃ見られてたけど…」
私「あー…うん…」
リン「まったく…本当に迷惑…」
改札を通る
リン「んで、後どのくらいで講義始まるの?」
私「んー…30分だから…まあ寄り道せず行こっか…」
リン「ん…」
大学に向かう
リン「ご主人今日は何時間?」
私「今日は二コマだね…」
リン「3時間くらい?」
私「うん…今日はどうしてる?」
リン「寝てる…ご主人膝貸してね?」
私「え?」
リン「膝枕…だめ?」
私「まあ…いいよ…?」
私【いや…さすがに人前は恥ずかしい…】
リン「やった…!!」
リンは嬉しそうに微笑む
ダラダラと話しながら講義室に入る
講義室はかなり広く、学生が多くいた。
リン「多いねー…」
私「今日の講義はね…しょうがないよ」
後ろの席に座る
リン「んで…ご主人また寝る?」
私「んー…スマホで遊ぶよ…」
リン「私寝るね…」
リンが私の膝の上に頭を乗せる
私「…」
私【本当にやった…めっちゃ恥ずかしい…】
リン「…♪」
リンは満足そうにごろごろしながらスマホをする
私【どうしよ…ドキドキしてる…】
不意に前の方から視線を感じる
ちらっと見るとリンと私ににちらほらと視線が集まっていた
私【…リンに視線?異質な光景だから?】
リン「ご主人頭撫でてー?」
私「えっ?」
何か言う前にリンは私の手を取って頭の上に乗っける
リン「んふふー…」
私「…」なでなで
リン「落ち着く…」
私【やばい…多分顔真っ赤だろうな…】
教授「今日の講義始めるぞー」
前を向くと教授が抗議を始めていた
私【あの教授変人だけど普通に強いんだよな…】
スマホで教授のことを調べる
性格は変人で学会から追放されかけた記事が出てくる
私【学会から追放って何やってんだあの人…】
教授の方をちらっと見るがほかの教授と何ら変わりない模範的な姿であった
しばらく見てると目が合う
明らかに私の方向を見ていた
私「っ…」
教授「それでこの理屈は…」
しばらく私の目を見たあとまた講義を続ける
私【びっくりした…】
リン「…」
リンは教授をじっと見ていた
私「リン?」
リン「…バレたかしら」
私「え?」
小声で囁きながら会話する
リン「私を見た時になんか感情が振れたわね…驚き?懐疑?」
私「え?」
リン「あの教授何か私に変な目を向けてきたのよ…なんというかそこら辺の有象無象みたいな歪な目線じゃなくて何かを疑うような…」
私「あの教授何かと謎だからな…あと変人だし…」
リン「口封じしようかな…」
私「やめとけ…敵意とかだった?」
リン「ううん?なんか私を疑うというか…疑惑?」
私「なら敵意とかじゃないからダメだよ…」
リン「むー…」
私「というか視線とかでわかるんだ…」
リン「まあ分かるよ?」
私「私よく見ちゃってるけどいいの?」
リン「全然いいよ?ご主人なら悪い気はしないし…」
私「そうなんだ…」
リン「うん…まあほかの人間だったらさすがにやだけどね…」
私「うん…」
リン「ふぁあ…」
私【本当に私には甘いな…なんか良いかも…】
リンは私の上で無防備にダラダラする
私【ちょっとだけ悪いことしてもいいかな…】
邪な気持ちが芽ばえる
私【ちょっとだけ…しちゃお】
リンを撫でる手を止める
リン「んー?」
こっちを見たリンの顎を片手でくすぐる
リン「ん…?ご主人?」
私【うわ…猫みたい…】
もう片方の手を口に持って言って人差し指を立てる
リン「…」
頬を膨らませるがリンは黙る
私【抵抗しないんだ…】
しばらく顎を撫でると身をよじらせる
さながら猫のようだった
私【猫だったら次は…】
リンの耳をそっと触る
リン「っ…」
顔を真っ赤にしてこちらを見る
私【うわ…すべすべ…】
リン「ご主人…?」
私「おしおき…勝手に私の服着たでしょ?」
リン「むー…」
リンはスマホから意識を離してこちらを見てくる
私「…」
私【本当に抵抗しないな…どうしよう…これ以上はさすがに…これ以上していいのかな…】
リンの耳を撫でながら考える
私【基本的に猫を撫でる時体だけど…】
ちらっとリンの体を見る
仰向けだから腹が上になっている
私【背中ならまだアレやけど…お腹はさすがに…】
ドキドキする
果たして自分は猫又という人外に甘えてもいいのだろうか
私【どうしよう…最悪殺されるかも…でも撫でてみたい…ダメかな…】
リンは顔を真っ赤にしている
私【ちょっとだけ…触るからいいのかな…】
リンのお腹に手を伸ばすとリンに手を掴まれる
リン「ご主人…ご主人に触られるのはいいけど人前では恥ずかしいよー?」
私「…あ」
前の方を見ると講義は続いているが1部の生徒から視線を感じていた
リン「もう…私に夢中になりすぎだよ?」
私「ごめん…」
リン「ほら手が止まってる…耳とかならいいから撫でて?」
私「うん…」
耳を撫でるとリンは気持ちよさそうに目を細める
私【やば…完全に欲望に飲まれそうになってた…大衆の面前なのに…】
教授「さて…もうそろそろ講義を終わらせるか…」
教授がそう言うと学生は荷物をまとめる
私「あ…リン…?」
リン「んー?」
私「移動するよ?」
リン「んー…」
リンは起き上がって伸びをする
リン「ご主人大胆だね…セクハラだよー?」
私「ごめん…さすがにやりすぎたわ…」
リン「まあ人目無かったらお腹撫でていいよー?私も撫でられたいし…」
私【いいんだ…】
私「ならまた後でね…」
リン「うん…楽しみ…」
私「…ん?」
スマホが鳴る
私【メール?】
教授からメールが来ていた
教授【この後私の研究室に来なさい その女の子と連れてね ちなみにこの後の講義は助手にやらせるから気にしなくてもいい】
私【呼び出しか…】
私「リン…予定変更だよ…教授のところ行く…」
リン「あの人かー…んー…」
私「まあ変人だけど立場強いから…」
リン「そうだね…行こっか…」
リンと教授の研究室に向かう
コンコン
「入りたまえ」
私「失礼します…」
教授「ふむ…久しいな」
リン「失礼します…」
教授「…」
教授はリンをじーっと見つめる
リン「あの…何か?」
教授「いや…随分距離が近いな…と」
私「距離…ですか?」
私とリンは教授と向かい合って座る
教授「単刀直入に聞くが…お前…何者だ?」
教授はリンを見つめる
リン「…え?」
教授「なんというか…違和感がすごくてな…職業柄人を見ることは多いがなんというか…先日の猫にすごく似ていてな…」
私「ああ…葵とリンですか?」
教授「あぁ。有り得ないとは思う…が、先日の講義内もあの二匹は君にすごく懐いていた…そしてさっきの講義内でもなかなかすごい態度をとっていたな…」
リン「…」
教授「私の考えでは…あの猫と君は同じじゃないか?」
私「…」
私【この人の奇人ぶりは凄いが…その分目利きが凄いな…当たってる…】
教授「それに有名になっているぞ…絶世の美女が二人転校してきたと…私も調べたがなぜがそういうデータがあったし周りの教授もいつの間にかいたと言っていた…」
私【なんちゅーことしてるんだ…】
教授「だが私はどうも違和感を覚えててな…誰も猫がいたということを覚えてないんだ…それにあの問題児共も記憶の混濁が起きている…さながら未知の出来事じゃないか?」
リン「…」
教授「それで考えた結果は…お前かその少女は何か人類では無いものでは無いか?そうとしか説明がつかない…多分深く関わったものは記憶の改竄が甘くなったんだろう…」
私「…机上の空論では?」
教授「じゃあそうだな…証明して見せよう」
そういうと教授は私の元へ来る
教授「すまないな」
教授は私の頭に蹴りを入れようとする
その速さは鋭さを持っており、反応が遅れる
私「ひっ…」
思わず目を瞑る
しかし蹴りは来ない
私【ん…?】
目を開けるとリンが片手で蹴りを受け止めていた
私「リン?」
教授「これでも私は武道を習っていてな…一応師範代まで上り詰めた…なのに片手で受け止めるとはなかなかすごいじゃないか」
リン「…ご主人に手を出すならさすがに消すよ?」
教授「ご主人か…君らの関係が分からないな…」
教授が足を戻して再び椅子に座り直す
教授「別に寸止めをする気だった…分かるだろ?」
リン「まあね…けど攻撃するならさすがに止めるよ…」
教授「ふむ…これでわかったが君やっぱり人外だろ?彼がリンと君の事を言ったから昨日の猫かな?」
リン「はぁ…凄いね…」
私「そうですね…まんまその通りです…」
教授「…本当にか?」
教授は目を見開きこっちを見る
私「本当です…リンは猫又の妖怪です…」
教授「本当に…人外はいるんだな…」
リン「なんでご主人を蹴ろうとしたの?」
教授「決定的な確たる証拠がないからな…何かしらアクションを起こせばなにか起きると思ってな…すまなかった」
リン「…次はないからね?」
教授「あぁ…私も君に掴まれたところがガチで痛い…もう敵対したくはない…」
リン「教授さんはどう思った?私の事…」
教授「ん?」
リン「私は迫害されてきた…ご主人は私を受け入れてくれたけど…やっぱり私たちは異質だから…」
教授「知らん」
教授はキッパリと言い切る
私、リン「え?」
教授「知ったこっちゃない…私の生徒でもないしおもしろいし興味も湧くが君の心情なんか私が知るわけないだろう…」
私【えー…】
教授「君が害をなすなら容赦なく私は拒絶するし良き関係を築くならそれ相応の対応だ…人外だろうがなんだろうが関係ない…リン君…君は私をどう思う?」
リン「ご主人けろうとしたから彼だけど…ご主人と話してた時はご主人と真剣に向き合ってたから異質な人だと思ったよ…周りみたいな悪い人ではないね…」
教授「しっかり見てるな…まあ私からしたらリン君はそうだね…彼に甘すぎる…だが、君らが来てから彼の目が変わった…死んだ目から戻った…彼にいい影響を及ぼしているのだろう…だから敵対心はないな」
リン「私も敵対心はないよ…警戒はするけど」
教授「さながら護衛だな…」
私「…」
私【出る幕がないな…2人ともよく考えてる…】
教授「ふぅ…まあ、彼をよく慕っているのかな…」
リン「そうだね…ご主人のことは大事に思ってるよ?」
教授「ふむ…彼のことは私も気になる…どうせ数日前に話した内容も嘘を混じえたろう?話を聞かせてくれたまえ…」
私「え…」
教授「減るものでは無いだろう…どうせ君らの秘密を知った仲だ…」
私「…あの学生たちのこともですか?」
教授「やはり君らか…」
教授ははぁとため息をつく
リン「いいけど…私たちの正体を話せないように呪いをかけるよ?」
教授「そんなことも出来るのか…いいだろう」
リン「じゃあご主人話そ?」
教授「待て…葵君も呼んでくれないか?」
私「分かりました…」
葵に電話をする
私「来てくれない?」
葵「すぐ行くわ…」
しばらく待つと葵が研究室に入ってくる
教授「初めまして…でもないな」
葵「全て聞いたわよ…」
教授「やはり君も匂いを感じるな…」
葵「私はそんなに臭い?」
教授「そうでは無い…」
葵は私の隣に座る
教授「ふむ…なるほどな…」
私「じゃあ…葵との出会いから…ちょうど山奥で死のうとした時からですね…」
教授に真実を伝える
葵と山奥で出会ったこと
リンとは大学で出会ったこと
学生数名を葵とリンが打ちのめした事
マーキングをされたこと
教授は黙ってその話を聞いていた…




