いたずらと代償
私「…」
目を覚ますとリンに膝枕をされていた
私「リン?」
リン「おはようご主人…よく眠れた?」
私「んー…ぼちぼち?」
リンの膝から離れて私は椅子に深く腰かける
私「ほら…おいで?」
膝をポンポンと叩く
リン「ん…失礼します?」
私「何で断り入れてるの?当たり前なんだから好きに使っていいんだよ?」
私【リンと葵は好きに私のこと使っていいのに…】
リン「うん…じゃあ…」
リンが私の膝の上に頭を乗っける
リン「ん…意外にいいかも…」
私「ふふ…好きに使っていいよ?」
リン「ギューってして?」
私「はいはい…しょうがないな…こっち向いて?」
リンは私の膝の上から離れて状態を起こす
私「ほら…おいで?」
手を大きく広げてリンを受け入れる体制を取る
リン「ぇ…積極的…」
リンは頬を染めて目を見開く
私【なんでそんな頬染めるんだろ…ただの挨拶なのに…】
私「まだー?」
リン「ぇ…あ…?ひゃい…」
リンは私の腕の中に入り抱きつく
私「よしよし…いいこいいこ…」
リンを抱きしめて頭を撫でる
リン「…うぁ///」
私「いいこいいこ…」
私【なんでリンってそんな顔赤くしてるんだろ…ただの挨拶なのに…】
リン「ねぇご主人…まだやるの…?」
リンの声は震えていた
私「んー?まだやるよー?だめ?」
リン「ぁ…うん…いいよ…」
リンが猫又の姿になる
リン「…」
2本のしっぽがブンブンと揺れていた
リン「ぷぁ…ご主人…ご飯作る…」
リンは真っ赤に染まった顔でこちらを見つめる
私「ん…分かった…」
リンを離す
リン「これ…やばい…」
リンはフラフラしながらキッチンに向かう
私【変なリン…】
リンを見送ってからテレビを見る
私【お腹空いた…】
しばらくして…
葵「おはよ…」
葵は寝ぼけた目でこちらに来る
私「おはよう…ご主人…」
葵に近づいて抱きつく
葵「ふぇ!?」
私「ご主人髪ボサボサだよ…後で整えなよ?」
葵の髪を撫でる
葵「ちょ…ねぇ…?」
私「んー?どうしたー?」
葵「ねぇ…ん…」
葵は私の胸に顔を埋める
私「なに…?」
葵「一旦…離れて?怖いよ?」
私「なんで…?」
私【挨拶なのに…】
葵「ん…変になるから…」
私「しょうがないな…」
葵から離れる
葵もリンと動揺頬が染まっていた
私【髪撫でてボサボサにしたから怒ったのかな…】
葵「…リン?」
リン「んー?ご飯できたよ?」
葵「あんたなんかやった?」
葵はリンを睨む
リン「いやー…実はね…」
リンは葵に耳打ちする
私【何話してるんだろ…】
リンの代わりにテーブルにサンドイッチが乗った皿を並べる
私「並べたよ…?」
葵「リン…覚えときなさいよ…」
リン「ふふ…まあ楽しみましょ?」
葵「…」
葵は腑に落ちない表情で席に座る
リン「いただきます…」
葵「いただ…私の皿は?」
皿は私の前に二皿とリンの前に一皿おいてある
私「ん?ないよ?」
葵「え?」
私「ご主人、あーんして?」
サンドイッチを持って葵の口の前に持っていく
葵「ふぇ!?」
私「ほら、あーん…食べないの?」
葵「ぁ…え…?」
リン「葵…食べなさいよ…」
リンはニヤニヤと葵を見る
葵「ぁ…あーん…」
葵は口を開ける
葵「ぁん…」
葵は少し震えながらも口にサンドイッチを入れる
私「どう?美味しい?」
葵「うん…美味ひい…」
葵は茹でたこかと思うほど顔を真っ赤にする
私【葵にはご飯をいつも食べさせてるのになんで二人とも顔を真っ赤にするんだろう…】
私「はい次…」
葵「あーん…」
私「ふふ…」
私【ご主人可愛い…】
リン「んで…今日はダラダラするの?」
私「うん…どうせだし色々買おうかなって…」
葵「…」もぐもぐ
リン「葵なんかご主人に餌付けされてるみたい…」
葵「…」じー
葵はサンドイッチを食べたままリンを睨む
リン「まだ少しだけ仕掛けはしてあるから…楽しんでね?」
葵「…」
私「仕掛け?」
リン「ふふ…なんでもないよー」
葵にサンドイッチを食べさせる
しばらく時間をかけてサンドイッチを食べさせ終わる
葵「本当にやばい…」
私「何が…?」
葵「なんでもないわよ…」
私「ん…じゃあ葵…おいで?」
膝の上を叩く
葵「え?なんで?」
私「私はご主人の物だよ?ご主人が気持ちよくなるように膝枕するのは普通でしょ?」
葵「そう…ね…うん!!」
私「おいで?」
葵がソファーの上に寝っ転がり、私の膝の上に頭を載せる
葵「ん…」
私「…♪」
頭を撫でる
葵「ねぇ…」
私「んー?」
葵「私の頭を撫でるのは当たり前?」
私「そうだよ…私はご主人様のものなんだから…ご主人に尽くすのは当たり前でしょ?」
私【ご主人何言ってんだが…ご主人もリンも今日変だよ…】
葵「…つまんない」
葵は不満そうな顔をする
私「え?」
葵「いつものお兄さんがいい…」
私「いつもの私?何言ってるの?」
私【本当に変だな…ご主人熱中症?】
葵「んー…戻すね?」
私「え?」
葵が私に向かって人差し指を向ける
そして横に引いて空を切る
そして私の頭に情報が流れ込む
リンに液体を飲まされてから暗示をかけられたこと、葵とリンに抱きついたこと、アーンをしたこと、葵をご主人と呼んだこと
リン【ご主人の中でそれは常識だよ?】
私【これは常識…】
全部私からやるはずがないのにそれを常識と思ってたことを思い出す
私「ぁ…」
葵「はぁ…戻った?」
葵がまた私の膝の上に頭を乗せる
私【あんな恥ずかしいことを沢山…嘘…】
私「葵…?離れて?」
葵「んー?なんで?」
私「あっ…え?恥ずかしい…」
心臓の鼓動が激しくなり、顔に血が巡る感覚がある
葵「ふふ…このお兄さんがいい…」
葵は私に抱きつく
私「あおっ…ダメだよ…」
思わずうろたえる
葵「ふふ…撫でて?」
私「ぇ…はい…」
葵の頭を撫でる
葵「んー…落ち着く…こっちの方がいいわよやっぱり…」
私「…」
私【ドキドキする…あんなことしてたのに…】
葵「ねぇ」
私「な…なに?」
葵「んーん?」
葵は満足そうに目を細めて私に体を預ける
私【…本当に変なの】
心臓の鼓動が収まらない
葵は私をどう思ってるのかは分からない
けれども私は葵とリンに対する嫌悪感や懐疑心は一切なかった
リン「あ…葵?」
葵「ナニ?」
九尾の姿の葵から出てる圧は明らかに常軌を逸していた
笑顔でリンを尻尾で捕らえている
私【…】ガクガクブルブル
しばらく葵を撫でたあとのこと
葵「お兄さん少し待っててね?」
私「なに?」
葵は私の膝からおりる
葵「私はお兄さんを守るって言ったよね?」
私「ん?うん…」
葵「そんでリンはお兄さんに暗示をかけてたよね?」
私「そうだね…だから葵にもリンにもあんなことを…」
葵「まぁいい思いしたからそれはいいとして…」
葵は一息置く
葵「とにかく!!お兄さんはリンに暗示をかけられたという害をやられたの…だから…」
葵の姿が九尾の姿になる
葵「一回おしおきしないとね…」
私【食べられる…】
私「っ…私は食べられるの?」
葵「え?」
私「そうだよね…葵にご主人様とか嫌だったよね…」
私【やっぱ…死ぬんだ】
葵にあの態度をとったのを後悔する
体から血の気が引く
葵「はぁ…」
葵の手が近づく
長い爪が生えた鋭い手だった
私「…」
ポンッ
頭に手が置かれる
葵「はぁ…お兄さんまだ怖いの?」
私「ぇ…」
葵「お兄さんのトラウマはわかるけど…少し悲しいわよ?もっと私を信用したら?」
頭を撫でられる
私「…ごめん」
葵「まあいいわ…信用してもらうから…」
私【なんで守ってくれるって言ったのに食べられるって思ったんだろ…まだやっぱ怖いのかな…】
リン「おは…」
リンがリビングに入ってくる
リン「ヤバっ!!」
葵「ニガサナイ」
葵のしっぽがリンの方に向かう
リン「っ…!!」
リンも猫又の姿になり脱兎のごとく逃げようとするが…
私【あ、捕まった…】
リン「あ…葵?」
葵「ナニ?」
リン「許して?」
葵「ダメ…ヤッパオシオキスル」
葵がカタコトになる
リン「ひっ…ごめんって…ご主人?」
リンが涙目でこっちを見る
私「えーと…私も恥ずかしい思いしたから今回は…」
リン「ご主人のばかー!!」
葵「ハジメルネ」
葵がしっぽを伸ばす
私【すご…】
そしてしっぽの量が増え、リビングいっぱいに広がる
リン「葵…?ちょ…」
リンの顔が焦りに変わる
葵「…」
そしてリンを金色のしっぽが包み込む
リン「ん!!んー!!んー…」
リンの悲鳴が徐々に小さくなる
私「葵?」
葵「ナニ?」
私「程々にね…?」
葵「…ン」
葵から出る圧が少し弱まる
私【この尻尾凄いな…】
今リビングの中央にはしっぽで形成された金色の球体と周りにしっぽが数本葵から生えている
私【触りたい…】
私「触りたい…」
葵「ッ…」
私【やば…声に出てた…】
葵「…」
葵は無言で私の前にしっぽを出す
私「いいの?」
葵「ン…イイ…」
しっぽを触る
長さは私の背丈なんか余裕で越すくらい長く、とてもふわふわだった。
私「じゃあ…」
葵のしっぽを触る
私【めっちゃ気持ちいい…】
しっぽは手入れされているのか毛並みは綺麗な金色だがめちゃくちゃ触り心地は良く、もふもふとしていた
私「柔らかい…」
葵「フフ…」
私「ていうかなんで葵カタコトなの?」
葵「ンー?イマシュウチュウシテルカラ…」
私「そうなんだ…」
葵「コンナコトモデキルヨ」
葵のしっぽがさらに伸びる
そして私の下をもそもそと動き私は葵のしっぽの上に乗る
私「絨毯みたい…」
葵「フフ…ワタシノオハドコマデモナビルカラネ…イツモオニイサンノウエデネテルカラキョウハイイヨ?」
私「ただ眠くないから…少しごろごろするね…」
葵「ン…イイヨ…」
葵のしっぽの上に寝っ転がる
ふかふかとしていてさながら草原の上で寝っ転がっている感覚だった
私【うわっ…本当にすごい…】
葵「…♪」
葵は九尾の姿で私の頭を撫でる
私「ん…」
葵「イイコイイコ…」
私「むー…」
私【慣れない…さっきのこともあるしなんか葵の九尾の姿変な魅惑があるんよ…】
今の葵の姿は九尾で獣耳が生えており、しっぽが生えている 目はハイライトが消えている
私【どういう原理なんだろ…葵のしっぽ…】
今はリビング中に広がっているが全て葵の後ろ腰につながっている
葵「ン…?」
ドゴン!!
リン「ぷはぁ!!」
尻尾の球体の中からリンが出てくる
リンは猫又の姿だが、爪は鋭く目は血走っていた
葵「アら…出てきたのね…」
葵はしっぽを戻して普通の九尾の姿になる
リン「うわぁぁぁん!!ごしゅじーん!!」
リンは大泣きしてこっちに向かう
私「え?うわっ!!」
リン「ごしゅじーん!!離れないで!!」
リンは私に抱きついて涙を流す
私「なっ…離れないよ?なんで?」
リンの頭を撫でるとリンの細いしっぽが私の腕を掴む
リン「やだ…!!ご主人以外の人とか嫌だから…!!」
私「大丈夫だよ…私は離れないからね?」
私【リンのこんな姿初めて見た…】
葵「あら…こんなになると思わなかった…さすがにやりすぎたわね…」
リン「酷いよ…あんな光景見せるとか…」
私「何やったの?」
葵の方を見ると目をそらされる
葵「悪夢を見せただけよ…」
私「悪夢?」
葵「…お兄さんが離れる夢」
私「え…」
リン「お兄さんに嫌われたかと…」
私「嫌わないよ…大丈夫…」
葵「ちょっとだけやったんだけど…こんなになるとは思ってなかったわよ…ごめんね…」
リン「葵のバカ…あんなの立ち直れないよ…」
私「まぁ…私もあんま怒ってないから…葵もそういうえぐいのはあんまダメだよ?」
葵「はい…ごめんなさい…」
私「ん…」
葵とリンの頭を撫でる
リン「ん…離れないでね?」
私「大丈夫…離れないよ…」
しばらく葵とリンの頭を撫で続ける
葵とリンはしばらくすると眠りにつく
私【私の体は枕じゃないんだけどな…】
葵とリンは私に寄りかかっており、完全に動けなかった
私【なんか二人とも不安定だな…私がそこはしっかりしないと…】
寝息を立てる葵とリンの写真を1枚とってから私はスマホで家具を注文する
私【葵とリンのは後でやるとして…食器とか最低限いるよな…】
後で開封作業が待っていることに目を背けてひたすら食器や家具を注文する




