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ダル絡み

「…」


意識がぼーっとしている


私[寝てた…?]


葵「おはよう…ぐっすり寝てたわね…」


私「おはよう…まだ眠い…」


目を擦る


今は講義室は講義が終わったのか人はまばらにしかいない


葵「リン…起きな…」


葵はリンを揺する


リン「んー…まだ…」


葵「…」ガッ


リンの脇腹を続く


リン「ふにゃ!!」


葵「起きた?」


リン「葵…覚えときなさいよ…」


リンは顔を真っ赤にして葵を睨む


葵「私はちゃんと先に揺らしたわよ…起きないのが悪い」


リン「うー…ご主人…葵がいじわる…」


リンが瞳をうるうるさせてこっちを見る


私「いや…今回は擁護できないかな…ちゃんと揺らしてたし…」


葵「そうよ…」


葵はドヤ顔をする


リン「うー…」


私「んで…この後どうする?」


葵「んー…そうね…学食に行きたいわ…」


私「学食?」


葵「うん…まあ、これからもお兄さんと来るから色々回りたいのよ…」


私「学食か…行くか…」


人が集まるしガヤガヤしてるしキラキラしてる陽キャみたいな人間が多いのであまり好きじゃなかった


リン「ご主人は行かなかったの?」


私「あんまり行かなかったな…路地裏とか屋上でぼーっと食べるのが好きだったし…」


リン「へー…ならこれからは一緒に食べよ?」


私「…うん」


私[そっか…一緒にか…]


感慨深くなりながらも私たちは学食に向かう





葵「ここ?」


私「うん…」


リン「…混んでるね」


学食はいつもなら空いてそうな時間だったが今日は混んでいた


私「帰りになんか食べる?」


葵「いえ…学食で食べるわ」


葵は堂々とした振る舞いで学食の中に入る


私「葵ー?ここで券を買ってからねー?」


葵は踵を返して戻ってくる


リン「私何にしよう…」


私「ふたりは好き嫌いはある?」


葵「私は特にないわ…」


リン「私もそうだね…嫌いなものはないよ?」


私「おっけい…」


葵「お兄さんは何頼む?」


私「カレー好きだしカレーにしよっかな…」


カレーの券を買う


葵「私はうどんにしよ…」


リン「私牛丼にする」


葵とリンもそれぞれ食券を買う


私「出してくるから二階で席取ってきて?」


葵「わかったわ…」


私「出来たら持ってくるから…」


葵とリンは二階に行く


私「えーと…三人分まとめて乗せてもらっていいですか?」


「はぁ…」


食券を渡す


店員は無愛想だった


私[学食だしまあ…]


しばらく料理ができるのを待つ


「お待たせしました」


お盆にはカレー、うどん、牛丼が乗っていた


私「箸は…」


「ん」


店員が親指を向けるとそこには箸の入った器があった


私「どうも…」


私[ここの人あんま好かんな…]


箸とスプーンをとって2階に向かう


私[あれ…?どこだ…?]


見渡すが人がいるが葵とリンが見当たらない


私[どうしよ…]


リン「ご主人ー?」


人混みから声が聞こえる


私[え…?]


「は…?何こいつ」


リンの声の方に向かうと二人は男四人に取り囲まれていた


リン「お腹空いた…ご主人食べよ?」


私「え、うん…」


葵「こっち座って?」


葵は自分の隣の椅子を叩く


私「わかった…」


葵の隣に座る


葵「私学食って気になってたのよ…」


「おい」


リン「確かに…調べたけどまずいらしいわね…」


私「えーと…」


リン「ご主人カレーだよね?」


「無視すんな!!」


男が大声を出す


葵「うるさい」


リン「…」


葵とリンが男の方を向く


その目は鋭く、敵意しか無かった


「俺の女にしてやるって言ってるんだよ!!喜べよ!!」


リン「いや…気持ち悪い」


私[えー…本当にこういうこと言う人いるんだ…]


男を見る


4人はチャラチャラした格好だが、確かに見かけは格好よく、女ウケはする見かけだった


私[…服装かっこいい]


言動から性格は腐っているのがわかるが、服装はオシャレで、そこは好感が持てた


リン「だいたいご主人以外に懐く気は起きないし…」


葵「まあそうね…お兄さんの事気に入ってるから悪いけど諦めて?」


「はぁ?っち…なんでこんなパッとしない男が…」


「このアマ見る目ねぇなw見てくれいい感じだけど」


私[…体目当てか]


この男たちの二人を見る目線は明らかに歪な目線だった


「そんな男よりこっちに来ないか?」


葵に手を伸ばす


私「っ…」


思わずあおいの前に立つ


「あ?なに?お前に用はないんだけど…」


私「え…あ…」


恐怖心で声が出ない


衝動的に葵を庇ってしまった


私「その…やめ…」


「はっきりいえや!!」


私「ひっ!!」


私[無理!!怖い!!なんで声出ないの!!]


喉が閉まる感覚がある


私「二人に近づかないで…」


ほぼ声は出なかった


「聞こえねぇよ!!」


男が腹を殴ろうとする


私「っ…」


思わず目を閉じる


私[また殴られる…]


…痛みが来ない


目を開けると男が目を見開いて驚愕していた


葵が男の腕を掴んでいた


葵「お兄さんに守られるとか嬉しすぎるんだけど…」


リン「いやー…ご主人すごい頑張ったね…」


葵は頬を染めてリンは穏やかな目で私を見ていた


「っ…」


男が振りほどこうとするが一向に動かない


葵「んで…どうする?私はお兄さん以外興味無いんだけど…」


葵の腕を握る力が強くなる


「痛い痛い痛い!!」


私「あ…その辺で…」


葵「いいの?」


私「うん…」


葵は男の腕を離す


男の腕に赤い跡が出来ていた


私「あの…近づかないでください…二人起こるとガチで怖いんで…」


私[このふたりがガチで怒ったら…]


昨日の光景を思い出す


リン「それに本当にご主人以外興味無いし…ごめんね?」


リンは笑顔で言う


「っ…」


男たちはリンから発される圧に押される


「クソが!!」


男たちは学食から出ていく


私「…ふぅ」


椅子に深く座る


私「疲れた…なんなんだあの人ら…」


リン「なんかお前ら俺らのものになれって言ってきて…ご主人待ってたから無視したんだけど…」


葵「うわっ…麺伸びてる…お兄さんカレーちょうだい?」


私「いいよ…」


カレーの皿を葵に渡す


リン「にしても本当にご主人頑張ったね…足ガックガクで葵の前に立った時驚いたよ…」


私「んー…なんでだろ…怖かったのに」


葵「私あの時すごいびっくりしたわ…お兄さんを守るって言ったのに…」


私「声出なかったし…カッコ悪かったよ…ごめん…」


葵「んー?そう?」


あおいはカレーを食べながら言う


葵「お兄さんすごいかっこよかったよ?私あの時別になんとも感じてなかったけどお兄さん前出てくれて嬉しかったもん…」


私「…なら良かった」


リン「お兄さん弱いけどそういうふうに私たち守ろうとする姿勢好きだよー?」


私「まあ二人がとても強いしなんかあっても守ってくれると思ったからね…」


伸びきったうどんをひと口食べる


私[…まず]


あまりのマズさに吐き出しそうになる


リン「ここの学食微妙だね…家でなんか食べる?」


葵「そうね…」


私「うん…」


空き皿をトレイに乗せる


私「ごちそうさまです…」


店員にトレイを渡して学食を出る


私「帰りになんか食べてく?」


葵「食べよ…口直ししたいわ…」


葵とリンを連れてコンビニに行く


葵「私おにぎり…もうなんでもいいから食べたいわ…」


リン「私どうしよ…」


葵とリンは一緒にコンビニを巡る


私[もう晩飯ここでいいや…]


弁当をまた買う


葵「またお弁当?」


私「さすがに今日は疲れた…」


葵「…私が作るわ」


私「本当?」


葵「うん…お兄さんの食生活心配だし…」


私「あー…」


これまでカップラーメンと弁当で済ませてきていた


私「お願いしていい?」


弁当を棚に戻す


リン「え?葵が作るの?」


葵「えぇ…りんも一緒に食べる?」


リン「食べようかなー…」


葵「なら私が買い物済ませちゃうわ…待ってて?」


葵が買い物かごを受け取って食材コーナーに行く


私「コンビニ出て待ってる?」


リン「そうね…」


葵にメールを送ってコンビニを出る


私[暑い…]


外は夏に入ったのか少し蒸し暑い


私「リン…」


リン「んー?」


私「部屋分けようと考えてるんだ…リンと葵と私で」


リン「…!!」


リンは目を見開いて驚きの表情を見せる


そしてうるうると目に涙を貯める


リン「ご主人私たちのこと嫌いになった?」


私「え!?いや、そうじゃなくて…」


私[二人とも一緒に寝るといろいろ…]


リン「私はご主人と一緒にいたいよ?」


私「えーと…私も二人と一緒にいたいよ?」


リン「じゃあ…ダメなの?」


私「その…」


私[なんでこんなに一緒にいたがるんだろ…嬉しいけどさすがに今回は…]


葵「お待たせー…コンビニだと品ぞろえ悪いわ…」


葵が食材の入った袋を手に下げてやってくる


リン「あおいー!!」


リンが葵にタックルする


葵「ぐふっ!!どうしたのよ…」


リン「ご主人が私たちを嫌いになったー!!」


葵「えぇ…んなわけないでしょ…」


葵が不審そうにこっちを見る


私「えーと…部屋わけしようと思って…」


葵「は?」


葵の目からハイライトが消える


私[…やばい]


葵「お兄さんどういうこと…?」


葵がこっちに近づく


私「えーと…その…」


葵「…まあ一旦話だけは聞いてあげるわ」


葵はため息を着く


葵「すぐ帰るわ」パン


葵が指を鳴らす


私「…え?」


鳴らした瞬間に景色が変わった


アパートの前にいたのだ


葵「これに関してはあんま使わないけど…今日は緊急事態だからね」


リン「おー…葵凄いね…」


葵とリンはさも当然と言わんばかりに部屋に入っていく


私[これ…死ぬかもな…]


冷や汗が止まらなかった

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