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我儘

私「…寝てたな」


ソファーと上で目を覚ます


葵「おはよう?よく寝れた?」


葵は私の上で横になっていた


私[重い…]


葵の頭を撫でる


葵「ん…」


私「今何時…?」


時計を見ると昼過ぎだった


私「っ…!!やば!!」


ギリギリの時間だった


葵「あ…遅刻?」


私「結構ギリギリだね…」


葵は私の上から降りる


リン「ご主人おはよう…これご飯…」


リンは私の前に料理の乗った皿を出す


目玉焼きとハムを焼いたものとパンが乗っていた


私「ありがとう…」


食べると普通に美味しかった


私[…美味い]


外食にはあまり行かないから人が作ったものを作るのはかなり久しぶりだった


リン「どう?」


私「美味しい…」


リン「そう…良かったー」


リンはドヤ顔をする


葵「私も作れるからね?」


葵はこちらを見る


私「楽しみに待っとくよ…ご馳走様…」


リン「お粗末さまでした…行く?」


私「うん…着替えてくるから待ってて…」


私は自室に入る


私[絶対葵とリンの部屋いるよな...]


上着を羽織る


私[いつも私と寝てるし…2匹とも…]


葵のピンクのパジャマ姿とリンのタンクトップの姿を思い出す


私[二人とも可愛いから…私が耐えられない…]


ジーパンを探す


私[あれ…?]


クローゼットを見るが服の数が減っていた


私「…?」


私[洗ったっけ…?]


ジーパンを履く


私[まあいいや…]


自室を出る


リン「行く?」


私「うん…」


カバンを持って家を出る


葵「じゃあ…今日は近道しよっか」


葵は私をお姫様抱っこする


私「へ…?」


葵「捕まってね?」


葵に強く抱きつく


葵「ふぁ…」


リン「ちょっと…ニヤついてるよ?」


葵「だって…兄さんが私に身を委ねて抱きついてくるんだよ?」


リン「あー…確かに…」


私「何も無いなら降りるよ?」


私[恥ずかいしんだけど…]


葵「あ、本当に抱きついててね?」


リン「鍵かけたよ…あと姿消したから」


私「え?」


葵「じゃあ!!」


葵は地面を蹴る


一回蹴っただけで私と葵は宙を飛ぶ


私「うわぁぁぁあ!!」


葵「ひゃっほー!!」


下を見るとアパートの屋根が見える


葵「お兄さん平気!?」


私「いやぁぁぁぁあ!!」


私[空飛んでる!!落ちる!!]


葵に抱きつく力が強くなる


葵「大学行くよ!!」


葵は空をふよふよと飛んでいる


リン「ご主人空苦手?」


私「苦手じゃないけどびっくりしてるよ…」


葵「お兄さん前見て!!」


私「無理!!」


私[いや、怖いよ…]


私は葵の顔を見る


葵「綺麗だよ?」


リン「ねー…」


私「っ…」


私は前を向く


街の景色が一望できて、地平線が見える


私[綺麗…]


私「…すごい」


葵「ね?まだ怖い?」


私「いや…この景色好きかも…」


リン「ご主人…下見て?」


リンが指さしたところを見ると大学が見える


私「はや…」


3分くらいで大学に着く


近くの公園の物陰に隠れて私は葵から降りる


私「…暑い」


今は夏で私はじんわりと汗ばんでいる


リン「ね…」


私「リンは暑くないの?着物って…」


リン「まあ暑いわ…」


葵「私と今度服買お?見てるだけでも暑苦しいわ…」


葵はワンピースの胸元をパタパタと扇ぐ


私「…」


思わず葵の方を見る


扇ぐ姿が様になっている


葵「…えっち」


葵は胸元を手で覆い隠す


私「昨日マーキングしてきたのに…」


葵「それは…ね?」


私[ラインが分からない…]


私はため息を着く


私「…猫の姿になんないの?」


葵「いやー…あの姿暑いし…どうせだしいいでしょ?」


リン「え、私もやりたいんだけど…」


葵「あんたの着物姿はさすがに目立つわ…」


リン「あー…わかった…少し待ってて…」


リンは姿を消す


私「あれ…?」


私は目を擦る


葵「多分服を取りに行ったんでしょ…」


私「あぁ…そうなの?」


葵「まあそのうち戻るわ…というかお兄さん講義に行かないの?」


私「あ、やばっ!!」


大学に向かって走り出す


葵は私に着いてくる


私[さすがに今日はまた一悶着ありそう…]


連日続いてる問題がまた起きそうと嫌な予感を感じていた







私「はぁ…」


私[間に合った…]


講義の時間ギリギリに到着する


後ろの席に座り、葵が隣に座る


葵「ねぇ…」


葵が小声で囁く


私「んー?」


葵「なんで私見られてるの?」


私「…」


さっきから視線を感じていた


私「あー…」


私[葵って目立つような美貌だからな…]


葵をちらっと見る


白のワンピースに白のスカートという落ち着いた雰囲気に金髪でサラサラとした髪は誰がどう見ても綺麗の一言に尽きるような見かけだった


私「綺麗だからね…」


葵「ぇ…?もう…」


葵は頬を赤くする


葵「お兄さんそういうこと言うのずるいよ…」


私「ふふ…」


しばらく葵と小声で話したあとスマホを取り出して講義をサボる


私[…このステージ難しいな]


しばらくゲームに熱中していた


教授「という理論は○○であり…」


教授の話は子守唄かのように私の眠気を誘う


葵「Zzz」


私[寝てる…]


トントン


私[ん?]


肩を叩かれる


私「ぁ…! ムグッ!!


口を塞がれる


リン「しー…」


後ろにはリンが立っていた


服装はブカブカの黒パーカーと紺のジーパンでダボッとした印象を受ける 黒髪は少しボサボサになっている


葵のような明るい印象とは違うが、リンはリンでまた、妖艶で底が見えない美しさを醸し出していた


私「んー…」


私[息が…]


リンを軽く叩いて降参の意を示す


リン「…」


リンは私の口から手を離して葵とは反対の私の方に座る


リン「お待たせ…似合う?」


小声で囁く


私「うん…めっちゃ可愛い…」


リン「ありがと…」


私「…それ私の服だよね?」


リン「…」ビクッ


リンの体が震える


明らかにサイズが変わっていたが私の服をリンは来ていた


リン「…いや?」


リンは私と反対の方を向く


私「…正直な子が好きだけど」


リン「ごめん…服借りた…」


リンはこっちを見て申し訳なさそうに手を合わせる


私「私の服持ってってた?」


リン「…うん」


私「やっぱり…」


私[朝に感じたクローゼットの違和感はリンだったんだ…]


リン「…ダメだった?」


私「まあ服着れるし似合うからいいけど…一言言って欲しかった…」


リン「はい…ごめんなさい…」


リンはしょぼんとした顔をする


私「けど…私よりその服似合ってるし…あげるよ…」


リン「本当!?」


リンは思わず大声で返事をする


講義室の視線がリンに集まる


教授「何が本当だ?」


リン「…すいません」


教授「はぁ…そして○○の理論は…」


教授は講義を進める


葵「随分騒がしいわね」


葵が目を覚ます


リン「おはよう…ごめんね?」


葵「はぁ…それにお兄さんの服でしょ?それ…せっかく私はお洒落したのに…それに私も着たかったのに…」


私「…私のパーカーいる?」


葵「うん…いる…」


私「今度あげるよ」


葵「ん…」


葵はまた机に伏せて眠りにつく


リン「暇…ご主人?頭撫でて?」


私「え…今…?」


リン「うん…今」


リンが私に頭を差し出す


私[人目があるのに…まあいいか…]


私は左手で頭を撫でる


リン「ご主人撫でるの随分上手になったよね…」


私「そう?」


リン「うん…めっちゃ気持ちいい…」


私「そうなんだ…それは良かった」


リン「ねぇ…私も眠い…」


私「寝ていいよ?この講義二コマ連続のやつだからだいぶ時間かかるし…」


リン「ん…頭ポンポンしてて…」


私「はいはい…」


リンの頭ポンポンと軽く叩く


リン「…」zzz


しばらくするとリンから寝息が聞こえる


私[2人とも寝るの早いな…羨ましい…]


リンの頭から手を離して私は前を向く


私[この講義も内容わかんなくはないけど…あんまついていけない…]


ところどころで分からない用語が出てくる


私[…やっぱ感じるわな]


先程から好奇心と嫉妬のような目線を感じていた


私[二人は気づいてないよな…どうしよう]


隣で寝息を立てている二人を見てため息をつく


私[まぁ…何とかするか…]


ここ最近の疲れがあったのだろうか


または夜中にずっと起きてたからか…私はいつの間にか眠りについていた


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