印
「ぁ…が…」
「助け…」
「…」
「ァ…ェ…」
私に暴行していた学生たちは葵とリンによって報復された
なのに私の心は晴れなかった
私「…」
リン「まだやる?拷問でもする?」
葵「拷問なんて足りないわよ…家族をとって人じ
私「リン…私みたいに4人を治せる?」
リン「…え?」
葵とリンは驚いてこちらを見る
葵「…なんで?」
私「なんでって…やりすぎたよ…それに報復は何も生まない…」
リン「まあご主人が言うなら…けど私はやだよ?ご主人以外触りたくない…」
葵「はぁ…私がやるわ」
葵は4人それぞれに人差し指を向けて空を切る
その瞬間折れていた足は元の位置に戻り、傷は完全に塞がり、ひしゃげていた足や腕は完全に元に戻る
「ごほっごほっ!!」
「なんで…傷が…」
リン「…起きろ」
リンは本棚で気絶していた男の顔を蹴る
「がっ…!!」
私[えっぐ…]
葵「そこに並べ…もう体は動くだろ?」
「っ…」
四人はさっきの騒動の恐怖で立てないのか這いずりながら集まる
「また俺たちをああするのか?」
私「しないよ…」
「あはは…殺すの?」
私「殺さない…」
葵「良かったわね?お兄さんがとても優しくて…」
リン「ね…私たちは本当にあなたたちを殺す気だったわよ?さすがにあんな惨いことをして怒ったから…」
葵「お兄さん本当にもう何もしないの?」
私「何もしてこなかったらね…」
葵「あ、待って…」
葵が四人に向かって人差し指で空を切る
私[これは葵の妖術的なのを使う時の…]
葵「もしあなた達が私たちの正体を喋ろうとしたら…分かるからね?」
葵が威圧感をだす
「わかったわよ…言わないから」
「あぁ…」
葵「ならいいわ…」
私「まあ今回のこと…怒ってないわけじゃないけど…今回はこんな惨状があったから…手打ちにしておくよ」
「っ…」
女生徒が私を睨む
私「じゃあ私は帰るよ…」
リン「今回はサンドバックになってくれてありがとうね?」
リンは冷たく笑う
私[こわ…]
葵「もう今日は帰りましょう?講義ないでしょ?」
私「うん…」
葵とリンはしっぽと耳をしまって私と空き教室を出ていく
私「あ…カバン…」
葵「ほら…ここにあるわよ…」
葵がカバンを渡してくる
私「ありがとう…」
私はフラフラとした足取りながらも何とか電車に乗って家に帰る
私「…あ?」
家に帰ってリビングに入ると私は足の力が抜ける
葵「ちょ…!!」
葵が咄嗟に抱えてくれる
涙が何故か溢れてくる
葵「え…?」
私「な…なんで…?」
自分でも分からない
恐怖心なのか、安心感なのか
ただ最近よく泣きっぱなしだ
ここまで泣くことは一切無かったのに
私「ぐずっ…なん…え…?」
葵「あー…もう…」
葵が私を抱きしめる
葵「どうしたの…?」
私「こうやって助けられたの…始めてで…」
人に救われたのは二回目だった
葵が死のうとした私を止めてくれたこと
そして、暴行にあってる私を助けてくれたこと
私「いつも…一人で頑張って…それで…」
葵「うん…よしよし…」
人に弱みを見せることはほぼなかった
けど最近ダメになっている
私「守られたことなくて…でも守ってくれて…」
葵「言ったでしょ…絶対守るって…」
私「ごめん…ごめん…」
葵「大丈夫よ…ほら…」
私「ありがたう…守ってくれて…」
緊張が祟ったのか葵の胸や温かさに落ち着いたのか
葵に抱きついたまま私の意識は闇に沈んでしまった
私「…」
目を覚ます
外をちらっとみると真夜中だった
私は布団にくるまって眠っていたようだ
葵「すー…」
葵は私の隣で寝息を立てている
リン「ん…」
後ろを見るとリンも眠っていた
私[二人とも私と寝るのが当たり前になってる…]
ゆっくり布団から抜けようとする
リン「ん…ご主人?」
リンは目を覚ます
私「おはよう…」
リン「んー…」
私は布団から抜け出す
リンも布団から抜け出すが…
私「な…」
リンはレディースタンクトップとパンツというなかなか露出度が高く、ラフな格好だった
私「ちょ…!!」
思わず目をそらす
リン「んー?どうして目をそらすの?」
リンは近づくと豊満な胸が目立つ
私「服…」
リン「ん…?あぁ…着物で寝るのは暑ぐるしいしね…だめ?」
私「ダメじゃないけど…刺激が…」
リン「あぁ…ご主人そこら辺耐性ないもんね…」
弁当を冷蔵庫から取り出してチンする
リン「ご主人…ご飯いつもそれじゃない?」
私「あー…ご飯作るの面倒くて…」
リン「私と葵で作ろうか?」
私「本当?」
リン「うん…それはちらっと話してて…まあどっちが料理上手いのか分からないけど…」
私「是非お願いするわ…」
リンが私の膝に座る
私「…」
リン「何作ろうかしら…」
私「私椅子じゃないんだけど…」
リン「ふふ…いいじゃないご主人…小さいことは気にしないでよ」
私「ご飯食べずらいんだけど…」
私[それに尻とかそのへんが…当たってる…]
リン「気にしない気にしない…」
リンはどこか楽しそうに私をからかってきた
昼間の狂気を帯びた笑みとは違い、ただ楽しそうに可愛く笑っていた
私[本当に…守ってくれたんだ…]
後ろからリンを抱きしめる
リン「わっ…!!どうしたのご主人?」
私「ありがとう…守ってくれて…」
リン「…うん」
リンの髪に顔を埋める
私「このまま私を守ってくれる?」
リン「当然よ…私のご主人なんだから…」
しばらく後ろからリンを抱きしめる
これまで耐えて来ていたものの思いが溢れてくる
だからほかの事にリソースを割くことは無かった
後ろへの警戒はできなかった
ツーと背中をなぞられる
私「ヒャッ!!」
リン「うわっ…ご主人変な声出さないでよ…」
後ろを見ると葵がにやにやしてこっちを見ていた
葵「びっくりした?」
私「うん…びっくりした…」
リンは私から降りる
葵はパジャマを着ていた
葵「ねぇお兄さん…怖くなかった?」
今度は葵が私の膝に座る
私「怖い…?」
私[二人とも私の膝に座るのね…]
葵「私たち…あんなことしたんだよ?」
私「あー…」
私[昼間のことだよな…]
葵「その…怒ってて…」
私「怖くないよ…守ってくれたから…」
私は葵を後ろから強く抱きしめる
私「私ね…初めて守られて…怒ってくれて…嬉しいんだ…」
葵「…」
私「私のために怒ってくれて…葵とリンにはすごく感謝してて…少しだけだけど信用なのかな…なんか一緒にいると落ち着く感じがあるんだ…身を委ねていい感覚がね…」
葵「…うん」
私「だから…守ってくれてありがとう…葵…」
葵「お兄さん…ごめん…もう無理」
私「…え?」
葵はこっちを見る
その目は何かを狩るものの目だった
私「葵…?」
葵「お兄さんそんな嬉しいこと言って…お兄さんが悪いからね?」
葵はこっちをじったみているがいつもと目が明らかに違っていた
葵は私の膝からおりると私の方を掴む
リン「私も無理かも… 嬉しいというか何この感情…」
リンも同じ目付きをする
私「二人とも…?」
私は二人の異質な目に怯えて下がろうとするが下がれない
葵「お兄さん…人間が妖怪に勝てるわけないよ?」
リン「そうそう…大人しくして寝てて?」
葵は私の腰の上にまたがる
リンは私の顔の隣でしゃがむ
リンの顔が近くにあり、葵はじっと私を見る
葵「お兄さん…ごめんね?耐えられない」
リン「私も…ご主人に魅入られちゃった…」
葵とリンの目が妖しく光る
私の体の力が抜ける
私[力入らない…やば…]
葵「私はお兄さんだけだから…私がご主人でお兄さんは私のペットなんだから…契約でお兄さんは勝てないの…お兄さんは私に買われちゃったの…ずっと一緒だから…」
リン「私のご主人はご主人だけで私はご主人に勝てないの…力はあっても最終権限はお兄さんだから…そういう契約だから…それに抗う気は無いし…お兄さんにずっと着いてくから…」
葵は私の左の首と鎖骨の間を、リンは私の右の首と鎖骨の間を噛む
私「え…」
私[噛まれてる…なんかだんだん力抜ける]
葵「ほほははははら…ははんいえね?」(ここからだから…我慢してね?)
葵が何かを言うと噛まれた箇所が焼けるように痛くなる
私「あがっ!!」
私「痛い暑い焼ける!!」
暴れるが体は動かない
リン「おいーあんほへん!!ほういょっほ!!」(お兄さん!!もうちょっと!!)
私[痛い燃えるなんか入ってるくる!!]
首の辺りから何かが入ってくる感覚がある
何かは分からないけど入ってくる
体感五分くらいだったろうか…徐々に痛みが引いてくる
葵「ぷはっ…」
リン「ん…終わり…」
二人はヨダレを拭う
その光景はとても様になっていて美しかった
葵「マーキング…しちゃった…」
リン「ね…あんなこと言われたらしょうがないよね…」
私「…マーキング?」
まだ力は入らず動けないが意識ははっきりしている
葵「お兄さんだけ…私が付き従うのは…って言う印し的な…」
リン「そうだね…私もご主人はご主人だけだよーっていう契約しちゃった…」
私「私で…いいの?」
葵「うん…あんなこと言われて…耐えれなかった…お兄さんに魅入られちゃったよ…」
リン「そうだね…私もご主人に魅入られたね…だからこれからよろしくね?」
葵とリンは妖しく笑う
妖艶と言うべきか、二人に私は魅入られた
ただ、二匹にマーキングされたのは悪い気はしなかった
しばらくして私の意識は深く落ちていく




