報復
後半にいじめと報復のシーンがあるので苦手な人は注意してください
私「そろそろ行かなきゃ…講義始まる…」
リンの膝をから離れる
リン「ふふ…ご主人って意外に可愛いよね…」
私「お褒めの言葉どうも…」
私はカバンを持つ
葵「ちょっと待ってね…」
葵は私に人差し指を向けて線を切る
葵「よし…これで戻ったわ」
私「あぁ…私の姿って見えなかったのか…少し忘れてた」
リン「さすがにご主人以外にこんな姿見せたくないからね…」
リンは私の前に来る
リン「ご主人また私の膝使っていいよ?」
私[…すごい可愛いし綺麗]
思わず目を見開く
葵「ちょ…私のもいいからね!?」
葵がリンの前に立つ
リン「えー?でもご主人は私の方がいいって?」
葵「そうなの?ちょっと私の膝に頭乗せなさい!?」
私「講義が…」
葵「リン!!次お兄さんの膝私だからね!?」
リン「えー…?」
葵とリンは言い争うが私は姉妹のようにしか見えなかった
私[なんやかんやでこの2人相性いいな…]
私「二人とも行くよ…」
葵「ん…」
リン「はーい」
葵とリンを抱き抱えて私は講義室に向かう
今日の講義は映像を見る授業だった
私[今日の講義は当たりだな…めっちゃサボれる…]
葵は私の膝の上で丸くなり、リンは机の上で私の右手の指を甘噛みしていた
私[くすぐったい…]
葵「…」ペシペシ
葵がしっぽで私のことを叩く
私[ん…?]
葵はしっぽで左手を掴んできた
私[あぁ…]
私は葵の背中の毛を撫でる
葵「…♪」
葵はゆらゆらと機嫌良さそうにしっぽを揺らす
私「ふぁ…」
思わずあくびが出る
私[眠い…]
リンは甘噛みをしてくる
私[リンも葵も私に甘えさせるって言う割には撫でられるの好きだし甘えん坊だよな…]
試しにリンの口から手を離す
リン「…」ペシペシ
リンは私の手に肉球パンチをしてくる
私「…」
あえて無視をしてみる
リン「…」
リンは私の腕に巻き付く
私[うわ…巻き付かれた…]
私は右手を動かそうとするが何故か動かなかった
私[あれ…?なんで動かないんだ…?]
リンは私の手を舐める
私「…」
私[次は…]
私は葵の撫でる手を止める
葵「…?」
葵は何が起こったのかわかんないかの子供くこちらを見る
私「…」
無視をしてみる
葵「…」トントン
葵は私の手に肉球をそっと乗せる
私[…我慢]
それでもあえてやめてみる
葵「…」
葵は私の肩に飛び乗る
私「…」
私[危な…]
思わずバランスを崩しそうになるが何とか耐える
葵「撫でて…?」
葵は耳元でぼそっと呟く
私「っ…」
背中のあたりが電気が走ったかのようにゾクゾクする
私[やば…変な感覚がする…]
葵の透き通るような声が耳元で響き、驚く
葵は私の膝の上に座りしっぽを私の手に絡ませる
私「…はぁ」
葵の背中を撫でる
葵「…♪」
葵は私に撫でられるのを無抵抗で受け入れる
私[2匹ともアプローチの方法違うけど結局撫でられたがりなんだ…可愛い…]
しばらくスクリーンに映し出される講義動画を見ながら二匹を撫でる
「以上で今日の講義を終わります…」
私「んーっ…」
腕は伸ばせないが伸びをする
私[講義終わった…]
リンは私の腕に巻き付き、葵は眠っていた
私[どうしよ…葵寝ちゃってる…]
私は葵の頭をカリカリと撫でる
葵「にゃ…」
葵は身をよじるが起きる気配はない
私[…可愛い]
葵は起きる気配は無い
私「葵…」
葵をポンポンと叩く
葵「にゃ…」
「ねぇ」
女の人の声がする
私[ん…?]
声をかけられた方を見ると昨日ちょっかいをかけてきた4人がいた
「なんでいるんだよ?」
私「あ…えーと…」
「あんたのその猫のせいで私の腕に傷がついたんだけど…?」
明らかに敵意を持って接してくる
私「その…」
私[怖い…なんで絡むんだ…]
怖くて目が合わせれない
「ちょっと来いよ」
グループのうちの体格がいい男は私の肩を掴む
私「っ…」
抵抗しようとするが運動をしてこなかったので抵抗ができなかった
リン「ぐるぐる…」
葵とリンが威嚇をしている
「…ペッ」
腕を噛まれた女がリンを一瞥すると唾を吐く
リン「…」
リンは素早く避ける
「チッ…」
私[最低だ…]
私は抵抗をするが全く動けない
講義に出席している人間は少ないので正義感のある人間もいない
目にもくれずに出ていくか、一瞥してもそのまま出ていく生徒しかいなかった
「おら、いくぞ…」
肩を掴まれたまま講義室を出ていく
「お前のせいで!!」
私「がはっ!!」
リンに手を引っかかれた女に思いっきり腹を蹴られる
「おー…いい蹴り入ったな…いったそう…」
空き教室に連れてこられた私は暴行を受けていた
体のごつい男学生は私を押さえつけており、もう一人の男学生は動画を撮っていた
女学生は私に対して蹴っており、もう一人は笑いながらそれを見ていた
四人とも楽しんでおり、私は一種の失望を覚えていた
私[痛い…死ぬ…]
「次俺いいかー?あの猫たちはお前なんかにもったいないんだよ!!」
私「ぐっ!!」
「なぁ!?」
私「ごほっ!!」
肺の中の空気が出てくる
私「許し…て…」
「はぁ?許すわけねぇだろ…せっかくいいストレスの捌け口ができたんだ…まだまだ遊ぶだろ!!」
腹を思いっきり殴られる
私「あが…!!」
「きゃはははwもっとやれー!!」
私[また…こうなったんだ…]
いじめにあって暴行は何回か受けてきた
「お前サンドバックなー?」
私「やめて…死ぬ…」
「止めるわけないだろー?お前なんか腹立つんだよ!!」
私「グがっ!!」
いじめられていた過去が頭をよぎる
慣れてはいるけど辛いものは辛い
私「はぁ…はぁ…」
「気は済んだか?」
「ぜんぜん?さすがに猫を蹴るのは気が済まないけどこの男ならいいでしょ?」
「かっかっか…ひでぇ奴だな」
男学生は笑いながら言う
私「…最悪だな」
「あ?」
私「…」
「死ねよ!!」
女学生に頭を思いっきり蹴られる
私「が…」
「おー…これ平気か?さすがに動画止めるか」
私[あー…死ぬなこれは…]
段々と意識がフラフラとする
私[結局また誰も…]
ガン!!
扉から大きな音が鳴る
ガン!!
扉が歪む
「おい、なんだ!!」
「知らないわよ!!」
学生たち四人に動揺が広がる
今全員の意識は私ではなく、扉の方に向いていた
ドンッ!!
扉が部屋の中に吹っ飛んで入ってくる
「ひっ…」
「なんだよ!!」
私「え…」
扉の方には2人の女性が立っていた
一人は着物を着た黒髪ロングの女の子
もう一人は白いワンピースに金髪ロングの女の子
葵とリンだった
人間の姿だがどこか威圧感はあり、明らかに怒っていた
リン「意外に脆かったわね…この扉…」
葵「そうね…さて…」
リンと葵がこちらを向く
私[なんで…]
「おい…なんだよお前ら!!」
明らかに学生たちが動揺していた
リン「んー?何って…」
リンの後ろから二本のスラッとしたしっぽと耳が生え、葵からは九本のふさふさのしっぽと尖った耳が生える
リン「こういうもんだよ?」
リンは笑いながら言う
「な…」
「ハハ…はぁ?」
葵「お前ら…シヌカ?」
葵とリンから息が苦しくなるくらいの圧を感じる
もはや言葉がカタコトになっており、それくらい怒りが漏れて見える
「ふざけ…!!」
スマホで撮影していた男学生は葵に蹴りを入れようとする
葵「…」
葵の姿が見えなくなる
私[え…]
それは一瞬だった
蹴りを入れた男の足がありえない方向に曲がっていた
膝の皿が破壊されたのか普通とは反対に曲がり、男のバランスが崩れる
「あ…?」
男学生の認識速度より速い行動だった
葵「邪魔」
「え…?」
男の目の前にいつの間にか葵は現れており男を冷めた目で見下す
リン「次はー…」
リンはさっきまでギャハハと笑っていた女の前に立っていた
「ヒェ!?」
リン「どうやって死にたいー?」
リンは女学生の顔の前に自分の顔をちかづける
「私は…何も…」
リン「あんだけ笑ってて逃げようなんて許さないよ?」
リンの顔は笑っていた
「ヒッ…」
女学生は逃げようとしていたが
リン「ダメだって…」
リンは女学生の肩を掴む
「あ…が…ハ…?」
リン「殺しはしないけど…」
ゴギッ!!
嫌な音が響く
関節がやられたのか、考えたくもないが、どこか女学生の体から音が鳴った
「アが…」
恐怖心からなのか人間から出る声出ない音を発して女学生は気を失う
リン「本当に脆いなー…まだ遊びたいのに…」
葵「まあ、メインディッシュがあるでしょ?」
「っ…!!」
私の肩を掴んでいた男学生は私を投げ出して扉の方に向かう
「っ!!なんで!!」
男学生は大学の空き教室から出ようとするが透明な壁に阻まれているのかどうにも出れない
「助けてくれ!!誰か!!」
葵「逃がすわけないでしょ?」
リン「だめだよー?それに言っとくけど空間いじってるから誰も来ないし出れないよー?」
リンは男の頭を掴んで投げ飛ばす
パッと見ポイッという表現が向いている
しかし、男はなかなか早い速度で棚にあたり、棚が凹む
「が…」
リン「起きて?」
リンは男学生の頭を蹴る
「もう…許し…」
リン「ご主人が許してって言った時許した?」
リンは男学生の顔を見る
男学生は血の気が引いた顔でこっちを見る
「なぁ!!お前がアイツらの主なんだろ!?止めてくれよ!!」
男学生が血走った目で私の肩を掴む
私「っ…痛い…」
「ぎぁ…?」
男の姿がぶれる
リンが男学生に蹴りを入れて思いっきり吹っ飛ばしていた
リン「ご主人に触れるなゴミ虫が」
私[リンってこんな口悪かったんだ…]
男学生の方を見ると血まみれで本棚に埋まっていた
リン「ご主人ごめんね…遅くなって…」
リンが私の体を見る
リン「あー…すごい怪我…ちょっと待ってね…」
リンが私の肩を噛む
私「ちょ!!」
リン「ふぁふぁんひへ!!」
しかし、噛まれたところは痛みはなくむしろ心地良さがあった
私[あれ…?]
頭がぼーっとした感覚は引き、痛みが引いてくる
リン「んぁ…元気になった?」
リンが私の肩から離れる
私「うん…これも妖怪の力?」
リン「ふふ…うん…まだ色々できるよ?」
リンの手を借りて立ち上がる
「ヒッ…」
葵は私のことを蹴っていた女学生の髪を掴んでいた
「た…助け…」
葵「…」
葵は黙って女生徒の腹を蹴る
「がっ!!」
葵「…」
次に腹を殴り、顔を蹴る
「ご…ごめん、な…ガボッ!!」
女生徒の口から血が吹き出る
葵の表情を見る
真顔だった
葵「まだ私を撫でようとしたのも唾を吐いたのも目をつぶって許してあげるわ…」
葵は女生徒の右腕を踏み潰す
葵「きガぁ!!」
ミギャというひしゃげた音が鳴る
葵「痛い?」
「が…ぁ…」
葵「理不尽に暴行を受けたお兄さんはもっと痛いかもね…」
続いて右足を踏み潰す
「ギ…ぃ…」
もはやうめき声どころか悲鳴というか音が漏れていた
葵「殺す」
葵は女生徒の頭を踏み抜こうと
私「待って!!」
踏みぬこうとした寸前で葵の足が止まる
私「もう…いい…」
葵「こいつらはお兄さんに対して酷いことをしたんだよ?」
リン「私もこの女は殺していいと思うんだけど…」
私「殺すのは…違う…」
心臓がドクドクとなる
葵「…」
葵は頭を踏み潰そうとした足を戻す
ガンっ!!
そして女生徒の脇腹を蹴る
「が…」
葵「これで勘弁してあげる…お兄さんに感謝ね…」
葵とリンが部屋に入って2分間
二分間で死屍累々の景色が広がっていた
私[妖怪って…強いんだ…]
舐めていた
葵とリンを怒らせたものはこうなる
葵とリンは少し不満そうだった




