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中二病に与えてはいけないスキル~中二病を拗らせた俺がもらったスキルは最強だった~  作者: 桜瑞歌
第ニ章 神の使者、街に降臨〈温泉編〉
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第7の宴 この世界で初めての同志

本日2話目です!

街に入ると沢山の人!

久しぶりに沢山の人を見た気がする!

と言ってもこっちに来てまだ間もないから久しぶりでもないか!

「わぁぁ!

沢山人間がいるねえ!」

「こんなに人間を見るのは初めてだわ!」

〈キャン!〉

皆、沢山の人を見て興奮している!

因みに今は人間の姿になっている二人。

「あんまり燥いで遠くに行くなよ!」

「ねえ、ご主人様♡

今からどこ行くの?」

「勿論ギルドだ。

今まで倒したモンスターを換金しないと宿に泊まったり、食料買えないだろ?」

「じゃあギルドにしゅっぱーつ!!」

街を歩いてるとチラチラと見られている気がする。

二人の美女を連れてるからかな?

それともハティが可愛いからかな?


そして、ギルドに到着する。

中に入ると筋肉隆々のおっさんや強そうな剣士等、沢山の冒険者がいた。

皆がこっちを見てヒソヒソしている。

なぜだ?

俺達は受付に向かう。

「すいません。」

「は~い、あら見ない顔ですね?

ここは初めてですか?」

可愛らしい受付嬢が質問してくる。

「はい。初めてです。

モンスターの素材を換金したいんですけど。」

「では先ず、冒険者登録をしないといけませんね。」

「じゃあ登録します。」

「わかりました!では、登録料で1000ライト頂きます!」

「え!?登録にお金かかるの!?」

「はい!規則ですので!」

どうしよう、お金もってないな。

「あの、お金無いんですけど、あと払いじゃだめですか?」

「え?1000ライトも持ってないんですか?」

受付嬢のびっくりする声に一斉に周りが笑い始める!!

『ワーハッハッハッハッ!!!』

「!?!?」

「聞いたかよ!あんな格好して金ないんだってよ!」

「見掛け倒しだな!!」

「なんだよ!あの格好!恥ずかしくねえのかよ!!」

一斉に俺をバカにする冒険者達!!

前の世界ならこんなこと言われたら引きこもりになってしまうほど傷ついてしまっただろう。

しかし、今は違う・・・。

このタナトス様を笑ったことを後悔させてやれるくらいの力が我にはある・・・。

「ネエチャン達!

そんな面白い格好の男なんてやめて俺達と来いよ!

可愛がってやるぞ?げへへ」

「何言ってるの?このおじさん!

私はご主人様と一緒じゃなきゃ嫌だもん!!」

「私もです。お引取りください。」

「こんな変な格好してる奴の何処がいいんだよ!

俺達の方がもっといい生活させてやるぜ!!

さあ、来いよ!」

男は無理矢理ルナの手を引っ張る!

「痛い!やめてよ!!」

「やめなさい!!ルナが痛がってるでしょ!!」

「お前も来いよ!!」

「いいかげんにしろ・・・貴様ら・・・。」

「ああん?貧乏人は黙ってろよ!」

男は殴りかかってくるが・・・


ヒョイッ


すんなり躱すハルト。

「遅いな。クソ雑魚が。」

「てめえぇぇぇぇぇ!!

俺を雑魚だと!?

まぐれで避けたくせに!!

勝負だ!!

お前が勝ったら俺が1000ライト払ってやるよ!!

でも、負けたらこの二人は頂くからな!!」

マジで!?

助かる!!

「・・・いいだろう。」

「あん!?じゃあ俺と勝負しろ!!

俺もその美女が欲しい!!」

「いや、俺だ!」

「煩いぞ、愚民ども。

面倒くさいから纏めてかかってこい・・・。

我に楯突いたこと後悔させてやる・・・。」

『かっこいい♡』

「調子に乗りやがって!!やっちまえ!!」

一斉にかかってくる3人の冒険者!!

しかし・・・

《暗黒之拒絶》

バキッ!ボキッ!ぐちゃ!

『ギャァァァァァァァ!!!』

「俺のウデがぁぁぁぁ!!」

「ほ、骨がァァァァ!!」

「俺の手がぐちゃぐちゃにィィィィ!!」

『えぇぇぇぇぇ!!』

「なんだ、もう終わりか?

こんなバリアも壊せぬか?

非力な愚者共が・・・。」

「て、てめえ・・・!!殺す!!」

一人の冒険者が剣を持って襲ってくる!!

「ご主人様!危ない!!」

ルナが叫ぶ!

しかし・・・


スパッ!


男の剣は真っ二つになった!!

「何ィィィィ!?」

「我が魔剣・覇王幻影剣に切れぬモノはない!

さあ、終焉ノ刻だ・・・!

我が魔剣の餌となれ!!」

ハルトは魔剣を振りかざし、男に何度も斬りつける!!

「ギャァァァァァァァ!!!!

・・・あれ?切れてない・・・?

ははは!散々カッコつけたくせに空振りか!!

ダサいのは鎧だけじゃなかったようだな!!」

安堵した男はハルトを愚弄する!!

「・・・貴様こそ・・・服を着たほうがいいんじゃないか・・・?」

「あ?お前はバカか!

来てるじゃねえか!」

だが、次の瞬間、男の鎧と服がバラバラになる!!

「えぇぇぇぇぇ!!!

俺の服と鎧がぁぁ!!?」

パンツ一丁になる男!

そのままその場から逃げ出してしまう!!

「ヒィィィィィ!!バケモノォォォォォォ!!」

「ご主人様は化け物じゃないもん!!

人間だもん!!」

「こ、こんな強え人間いるかよ・・・!

やはり化け物だ!皆逃げろ!殺されるぞ!!」

一斉に逃げだす冒険者達!

「おい、貴様は待て。」

「ヒィィィィィ!?」

「約束の1000ライト置いてけ。

登録出来ねえだろう?」

「は、払います!!

なので命だけはお助けを!!」

男は金の入った袋を置いて逃げだす!!

そして、ギルドは静かになった・・・。

「えっと・・・袋の中身は・・・お、多分1万以上あるな!

迷惑料として受け取っておこう。」

「ふふっ。

流石はご主人様♡

早速約束を守ってくれましたね♡」

「約束?」

「私達を守るって約束!!

ありがとう、ご主人様♡」

二人が俺を抱きしめる。

最強のサンドウィッチ、再び!!

「当たり前だろう?

お前達は俺の大事な人だからな!」


ズキューーン♡♡♡


ハルトの言葉が二人の心臓を穿く!!

「大好きよ♡ご主人様♡♡」

「私もずーっと大好き♡♡」

「さてと、金も手に入ったし!

登録お願いしまーす!」

「ヒィィィィィ!あ、はい!

た、只今・・・!!」

先程の一部始終でビビっている受付嬢!

「で、では、こ、こちらの用紙に記入を・・・!」

しまった!俺、字かけないぞ!?

「レナ、お前、字書けるか?」

「書けますよ♡」

「良かった!

じゃあ記入してくれ!」

「わかりました♡」

レナはスラスラと書き上げ、記入を終わらせてくれた!

「はい、タナトス様ですね・・・。

こ、これで登録されました。

あとはこのカードに少し魔力を注入してください!

少しですからね!!」

先程のことでかなり慎重になる受付嬢!

俺はほんの少しだけ、魔力を注入させる!

すると、カードに自分の写真と身分証が現れる!

「おお!凄い便利だな!

これで俺も冒険者だ!!」

「おめでとうございます。

タナトスさんは先ず。Fランクからとなります。

実績を上げればランクも上がりますので頑張ってくださいね!」

「ありがとう。

じゃあ早速換金してもらえますか?」

「はい!どのような素材をお持ちですか?」

「素材というか・・・」

俺はアイテムボックスからカイザーウルフの死骸を出す。

「モンスターの死骸だけど、大丈夫?」

「ヒィィィィィー!!

ま、まさかカイザーウルフ!?」

『えぇぇぇぇぇ!!』

周りで隠れながら見ていた受付嬢も驚き、声をあげる!!

「タナトスさん・・・!

これはどこで!?」

「森だけど?」

「正確には死の森よ!」

「し、死の森・・・!?

ほ、本当ですか・・・!?」

「そうだよー!

私とお姉ちゃんは死の森で生まれたしね!」

「死の森で生まれた・・・!?」

「こら!それは秘密でしょ!」

「あ!そうだった!!」

二人が精霊ということは伏せたほうがいいと街に入る前に言ったのに!

「申し訳御座いません!!

少々お待ち頂けますか!?」

受付嬢は受付の奥の部屋に走り出す!

「ギルドマスター!!

起きてください!、

もう無理です!!

私には荷が重すぎる案件です!!」

「何だよ!

うるせーなぁ!!

折角気持ちよく寝てたのによぉ!!」

「知るかァァァァ!!

勤務中に寝てんじゃねえぇぇぇぇぇ!!

おっと!本音が・・・!

そんなことより、カイザーウルフを倒した新規の冒険者が!!」

「何!?カイザーウルフだと!?」

走ってハルトの所に駆けつける!

お、これがギルドマスターか。

意外と若いな。20代かな?

「ほ、本当だ・・・!

正しくカイザーウルフじゃねえか!!

しかもこんなキレイな状態で!!

お、お前は・・・一体・・・!

ん!?なんだ、その鎧は!!」

なんだ、いきなり現れてまた俺の最高傑作をバカにするのか?

「超カッコいいじゃねぇぇぇぇか!!!!

どこで売ってたんだ!?」

「ほう?貴様もこの鎧の素晴らしさがわかるのか?」

「当たり前だろう!!

こんなカッコいい鎧見たことねえ!!

売ってるところ教えてくれ!!」

「これは我の力により創り出された我のみが装備を許された最強の鎧だ。

そこら辺の庶民の店に売ってるわけなかろう。」

「お、お前が創ったのか!?

是非俺にも創ってくれよ!!」

「我が貴様と同じモノなど着るわけなかろう。

違うものなら考えてやってもいいがな。」

折角、同志に会えたんだからな。

「まじかよ・・・!

お前、本当良いやつだな!!

是非頼む!!お前のやつみたいにカッコいいのを頼むぞ!!」

「ああ。貴様を恍惚させるような鎧を創ってやろう。」

「ありがとう!!幾ら払えばいい!?」

「ふっ、我が同志から金銭を要求するほど、我は落ちぶれていない。

我と貴様が邂逅しえた運命を祝してプレゼントしてやろう。」

「ウオオオオオオ!なんて日だ!!

今日からお前は俺の親友だ!!

いや、心の友で心友だ!!」

心友・・・!?

そこまで行くか!?

まあいいか。

「ところで・・・

ホントにこのカイザーウルフを倒したのか!?」

「ああ。

我にとってこんなオオカミを倒すなど、準備運動にもならぬ。」

「そうよ!

ご主人様はカイザーウルフなんて一撃で倒すんだから!!」

ドヤ顔のルナ!

「ルナ、アナタが倒したわけじゃないでしょ?

何、そのドヤ顔。」

「一撃で・・・!

お前は何者なんだ!?

カッコいい鎧着やがって・・・!

羨ましい!!」

「我は神の使者、タナトス!

この世界の悪に終焉を齎す者だ!」

「か、神の使者だと・・・!?」

「そうよ!

ご主人様は凄いんだから!」

「かっけぇぇぇぇ!!

凄えなお前!!

カッコいいのは鎧だけじゃないな!!」

「ギルドマスター・・・

こういうのホントに好きなのよねぇ・・・。」


ギルドマスターは軽い中二病であった・・・。


「じゃあ、死の森で倒したのは本当なんだな。

正直、凄い助かる。

カイザーウルフの素材はかなり貴重なんだ。

だが、その強さ故、手に入りにくいんだ。」

「そうなのか?

じゃあ、全部売るよ。」

「は?全部??」

「あと、10体以上いるからな。」

『えぇぇぇぇぇ!?!?』

受付嬢達も一緒に驚く!!

「流石は神の使者だぜ・・・!

頼む、全部売ってくれ!!

これだけあればかなりの額になるぞ!

ただ、解体が必要だな・・・。

どこかで解体してきてくれ!」 

「え?ここで出来ないの?」

「ここはギルドだからな。

解体は解体屋でやるしかないんだ。」

「そうなのか・・・。

意外とめんどくさいな。」

「しかも解体屋によって腕の違いもある。

一番いい状態で無いと最高額の取引額にならないからな!」

どうせなら最高額で貰って今夜はいい宿で二人の鞘に俺のエクスカリバーを挿入したい!!


よし!最高の解体屋を探すぞ!!





こんばんは!

私の作品をお読み頂いてありがとうございます!

アクセス数も増えて嬉しいです♪


ブックマーク登録してくれる人もいて有り難い限りで御座います!!


拙い文で申し訳御座いませんが、これからも宜しくお願いします!


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