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第128の宴 次なる目的

「続いて第3エリアだ。」

「ん?ご主人様ー!

ここは何もないよ?

また落とし穴?」

「そんな芸のないことはしないぞ?

ここのエリアの主役はハティとアセナだ!」

〈ガウ?〉〈キュン?〉

「第3エリアはフェンリル達が城の前に立ちはだかる。

エルフ達はフェンリル達の妨害を避け、城の門までたどり着かないといけない。」

『えぇぇぇぇぇぇ!?』

「そんなの無謀だわ!」

「ハティちゃん達に勝てるわけないよ!!」

「やっぱりタナトスはぁ鬼畜ですぅ!!」

「私達でも難しいわよ!?」

「ハティにゃん達は最強のフェンリルにゃん!

エルフ達全滅にゃん!!」

「アハハ★

ハティくんとアセちゃんで皆殺しだね☆」

〈ガウガウ・・・〉

〈キャンキャン!〉

「エルフ共を全て血祭りにあげてやる・・・くっくっくっ・・・」

「そのお祭り、妾も参加しますわ!」

「っておっかないこと言ってるよ!」

「こら、二匹共!

殺すな!

勿論、そのままであれば、全滅だろう。

この2匹を無事に通り抜けれるのは俺かミーナくらいなもんだ。」

「ミーナはぁ空間移動で城に入ってやるですぅ!」

「確かにそうね・・・。

この2匹に組まれたら、通り抜けるのは至難の技ね・・・。」

「だからハンデをつける。

ハティ、アセナ。

お前達は正面から来る者しか妨害をしてはいけない。」

〈ガウ?〉

「つまり、お前達の頭上や穴を掘って進む者は妨害せず、何もするな。」

〈ガウ!?ガウガウ!ガウガウ!!〉

「何だと!?

我は誰も通す気はないぞ!

我は最強のフェンリル!上空や土の中も全て殲滅する!!って息巻いてるよ!」

「いや、それじゃゲームにならんだろ?

殲滅するなよ。」

「でも、それならエルフ達も望みがあるわね!」

「でも、エルフ達って飛べるのかしら・・・?」

「誰かしらいるだろ?

ハティ達は正面から来た者達を壁に向かって飛ばしてくれ。

壁には常闇之絶望がセットしてある。

いいか、殲滅させるなよ!?」

〈ガウ・・・。〉

「了解した・・・。って納得はいってないよ!」

「さて、次は第4エリアだ。

その前に・・・」

《スキル創造!

スキル名、煉獄之迷宮!!

効果、指定する建物の中を自分が考えたダンジョンに出来るスキル!!!》

〈・・・・〉

〈スキル創造成功

てゆーか、また寿司食べたい。

相変わらず名前(笑)〉


〈煉獄之迷宮〉

指定する建物や洞窟、山を自分の思い通りのダンジョンに創り変えることが出来る。

罠なども思い通りに設置できるスキル。

但し、屋外では使えない。


くっ!

名前を笑うどころか寿司まで要求してきやがった!!

まあ、いい・・・。

後で作るから待ってろ!

「これで準備は整った。」

俺達は城の中に入る。

「今から城の中を創り変える・・・。

見てろよ。」

どんなダンジョンにするか・・・。

いっそのこと巨大迷路でも創るか!


《煉獄之迷宮!!》


ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・


室内の壁が移動する音が鳴り響く。

「わあ!どんどんお城の中が変化していくね!」

「まるで生き物みたいね・・・!」

「山みたいになっていくですぅ!」

「ねえ・・・城の中、どんどん広くなってない・・・?」

「ほんとだにゃん!!

城の形を変えたら怒られるにゃん!!」

「安心しろ。

外から見たら何も変化していない。

ここは異空間となっているからな。」

スキルを唱えた所は異空間となるので、どんなに広いダンジョンも創り放題だ!

「流石はタナくん★

スキルも創れてこんな不思議なモノも創れるなんて☆

やっぱり神の使者なんだね☆」

そういえば、ルーシーの前でスキルを創ったのは初めてか・・・。

「スキルが創れることは秘密だからな?」

「えー?なんでぇ?」

「面倒くさい奴にバレて利用とかされたくないだろ?」

「そっかあ★わかった☆

タナくんの言うとおりにするね★」

「ありがとう。

さあ、そろそろ終わったな。

中を見てみろ。」

ダンジョンを創るときに出来た扉を開けると、そこには正しくダンジョンが創られていた!

『すご~い!!』

「攻略は止めておけ。

やっている間にエルフ達が来てしまうからな。

このダンジョンを攻略したら最後のエリアだ。

ミーナ、王の間の前の広間に移動だ。」

「はいですぅ!」

ミーナは空間魔法を展開する。

そして、俺達は広間に移動した。

「ここが第5エリアだ。」

「ここも何もないよ?」

「それでいい。

ここではソフィーナ、ティナ、ルーシーに戦ってもらう。」

「え!?私達が!?」

「そうだ。

3人でここに来た者を食い止めろ。」

「いっぱい来たら3人じゃ抑えきれにゃいにゃん!」

「大丈夫だ。

大した人数は来ない。

女王とオルフェノス以外を抑えればいい。

お前達の強さだったら楽勝だろう。」

「そうだね★

エルフちゃん達なら余裕だね☆」

「そして、ここからが本題だ。

女王とオルフェノスを通したら、戦うのは止めろ・・・。」

『へ?』

「あくまでこれは、あの二人の調教だ・・・。

無駄に戦闘することはない。

残っていた者に事情を話し、こちら側に取り込め。

例えば、ソフィーナが洗脳したとかにして、頃合いを見て中に入ってこい。」

「ドッキリを仕掛けるんだね!」

「あら、面白いわね!」

「あの二人の驚く姿ごみたいですぅ!!」

「最終的にあいつらを窮地に追い込むのが狙いだ。

それであのやる気のない女王がどうするか見物だな・・・くっくっくっ・・・。」

「また悪い顔ににゃってるにゃん!」

「こういう時が1番楽しそうね・・・。」

「アハハ★

おもしろ~い!!

やろうやろう☆」

「そして、ルーシー。

今から俺とエルフの国を回ってもらう。」

「へ?」

「散らばっているエルフとダークエルフ達をこの城に呼ぶぞ。

最後は勿論宴会だ。

宴会は皆でやったほうがいいだろう?

集めた者達に料理を作ってもらう。」

「宴会☆いいね★」

そして、俺とルーシーは分身してあちこちに飛び回る。

途中で・・・

「タナくん♡

ルーシーちゃん何だか火照っちゃったの・・・♡

タナくんのそれで慰めて欲しいな☆」

全く・・・しょうがないな・・・。

「あん♡あん♡あん♡あん♡あん♡

凄い・・・タナくん♡♡

もっと奥まで・・・♡♡

皆には内緒にするから・・・♡♡

ルーシーちゃんの中に・・・♡♡♡

ああああああああああん♡♡♡♡」


うん、皆には内緒だからな。

ルーシーは色気があるからな。

つい楽しんじゃったぜ!

多分、他の分身体もやってんだろうな・・・。


こうして、他のエルフも城に集め、宴会の準備をしてもらう。

あ、移動はルーシーに飛ばして貰って見つからないようにこっそり来たよ?

この後、全てが順調に進み、今に至る。

迷子になったハティとアセナが泣きそうな顔していたのは可愛かったな。

ダンジョンを解除した後、あのハティが俺のもとに走ってきて顔を舐めましてきたもんな。

余程、嬉しかったのだろう。


そして、今に至る。

「それにしてもゲーム楽しかったね!」

「これ、獣人界のアトラクションにも使えそうね!」

「そうだ。

それも考えて実験的にここでやったんだ。

なかなか楽しいモノになりそうだろ?」

「ミーナもやってみたいですぅ!」

「ミーナは途中で空間魔法使いそうよね。」

「むぅぅ!ミーナはそんなズルしないですぅ!!」

「あたしもまた丸太のやつやりたいにゃん!!

次こそ攻略するにゃん!!」

「ルーシーちゃんは撃つ係がいいな★

エルフを落とした時の快感が忘れられない☆」

俺達が今日のことを話し合っていると、ルミリアンとオルフェノスがやってくる。

「タナトスよ。

これからどうするのじゃ?」

「うーん、もうここには用はないからな。

次の国に行くかな・・・。」

「ええっ!?

来たばっかりだよ!?」

「もう船の上に逆戻りなの!?」

「仕方ないだろ?

それが俺の使命なんだから。」

「もうちょっと早く次の大陸につけばいいのだけど・・・。」

「風の石だけじゃ限界があるんだよ。

せめて、水の石みたいのがあればな・・・。」

「水の石?

それならダークエルフ領にある山にいっぱいあるぞ?」

「な、なんだと・・・!?」

「水の石なんて飲水くらいにしか使えないからな。

生活魔法がある俺たちには不要な物だ。」

「おい!その山は何処だ!?」

ハルトがオルフェノスに掴みかかる!

「な、何だいきなり!!」

「その石があれば俺たちの船がさらに進化出来る!

お前たちだって船を作って他の国に売り込めば、エルフの国はさらに豊かになるぞ!」

「船・・・?

お前たちがここまで来た乗り物のことか?

さっきルミリアンに聞いたが・・・。

水の石で船が作れるのか?」

「そうだ!

水の石を利用して水流を作れば船のスピードが上がる!

さらに風の石の力も加われば、最強だ!」

「それが本当なら革命が起きるな!

わかった!明日案内しよう。

そこの山は鉱石のみ採掘していたからな。

水の石は大量にあるぞ。

船の作り方が分かればエルフ国も稼げるな!」

「それはいいのぅ!

金が入れば、それだけ楽できるからの!」


ごちんっ!


「いった〜い!!

何するのじゃ!!」

「タナトス!!

ルミリアンが何をした!

謝れ!!」

「謝るのは貴様の方だ・・・。

てめえ、また楽しようとしてんな・・・?」

「うう・・・!」

「女王様・・・今のは女王様が悪いですよ・・・。」

いつの間にか、サブリナ達が後ろにいた。

「楽なんてしようと思ってないのじゃ!!

そうだ!お前たちも明日行ってくるのじゃ!

ついでにタナトスに船の作り方を習うといい!

これは女王命令じゃ!!」

「全く・・・都合のいい女王様だな。

でも、船造りには俺も興味があるな。

サブリナちゃん!俺たちも行くぜ!」

「ジーク殿が言うなら・・・」

「じゃあ、明日は水の石狩りだな。

水の石を手に入れ、エルフ達に船の作り方を教えたらこの国から出よう。

お前たちもそれでいいな?」

『喜んでー!!』

また船の上は嫌なんだな・・・。

まあいい。

明日は久しぶりの山だ。


楽しくなりそうだな・・・。





おはよう御座います!

昨日は用事があって更新できずにすいません!


水の石はエルフの国のみで取れる貴重な石です。

果たしてどんな船が出来るか・・・。

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