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第122の宴 名策士?ジーク大活躍!

「ご主人様!

エルフ達が来たわよ!」

「やっと来たか・・・。

さあ、ゲームの始まりだ・・・!

お前達・・・準備はいいか?」

『おおー!!』


「さあ・・・着いたぞ・・・って何じゃこりゃァァァァ!?」

「城の前に塀が・・・!?

オルフェノスが作ったのか!?」

「いや、俺は作ってないぞ!

こんな塀、さっきまでなかった!」

「あの方は無から何でも作り出せます・・・。

きっとあの方の仕業でしょう・・・。」

「何か罠を仕掛けたかもしれません・・・。

慎重に行ったほうがいいでしょう・・・。」

エルフ達が驚いているとそこにハルトが空からやってくる!

「くっくっくっ・・・

やっと来たか・・・。

待ちくたびれたぞ・・・。」

「タナトス!!

そ、空を飛んでいるのか・・・?」

「我は覇王・・・

このくらい出来るに決まっているだろう・・・?」

本当はルーシーのおかげだけどな!

「今から貴様らには我が用意したゲームに参加してもらう・・・。

城の前には3つのエリア。

その3つのエリアを越え、城の中のエリア。

4つのエリアを超えた先に我は待っている・・・。

さて、何人、我の元に辿り着くか・・・。」

「なんじゃと!

勿論、全員で辿り着いてみせるぞ!」

「くっくっくっ・・・

威勢だけはいいな。

だが、我を舐めるなよ・・・?

我は神の・・・覇王タナトス・・・

全てのエルフに終焉を告げる者だ・・・。」

((今、神の使者って言おうとした!!))←仲間達の心の声

「貴様がどんな手を使おうとも妾の城は取り返して見せるぞ!

そして、また優雅な生活に戻るのじゃ!」

「くっくっくっ・・・

では、楽しみに待っているぞ・・・。」

そう言って、ハルトは城に戻る。


「よし、行くぞ!

皆の者!!

準備はいいか!」

『ウオオオオオオオオオオオ!!』

盛り上がるダークエルフ達。

「エルフ達は俺達の後ろにつくがいい。

ルミリアンは俺の元を離れるなよ!」

「えっ!?」

ドキッとするルミリアン。

「お前は俺が守る。

あの玉座に必ず座らせてやる!」

「・・・城を奪ったくせになんじゃ・・・。」

顔を赤らめて言うルミリアン。

「あれには理由があって・・・

兎に角、今は城を奪い返そう!

ダークエルフ達よ!!

今こそ、お前たちの力を見せつける時!!

行くぞ!!」

『ウオオオオオオオオオオオ!!!』

第1エリアの門を開けるダークエルフ達。


するとそこには何もなかった・・・。


「何だ・・・?

何もないぞ?」

「ふっ!やはり見掛け倒しか!

行こうぜ!」

前にいるダークエルフ達が走り抜けようとしたとき・・・

「ウワァァァァァァァァァァァ!!」

一人のダークエルフが突如としていなくなる!

『えっ!?』

そこには黒い穴が空いている!

「お、落とし穴か・・・!?」

「ま、まるで闇に落とされたような・・・」

「この穴・・・中が見えないぞ!?」

「助けてくれぇぇぇ!!出られねぇ!!」

中のダークエルフが叫ぶが助けることは出来なかった・・・。


第1エリアは落とし穴エリア。

この落とし穴は常闇之絶望をエリアのあちこちに仕掛けてある。

常闇之絶望は罠としても使えるように造ってある。

仕掛けたところに触れると発動されるように。

さて、何人通過するかな・・・。


「落とし穴とは・・・

皆さん!

慎重に進みましょう!!」

サブリナがダークエルフに言うが、ダークエルフ達は忠告も聞かず進んでゆく。

「ウワァァァァ!」

「しまったァァ!!」

次々と落ちてゆくダークエルフ達。

「お前らはバカか!!

慎重に進め!!」

オルフェノスの言葉を聞き、やっと落ち着きを戻すダークエルフ達。

「妾達も行くぞ!」

「ルミリアン!

慎重にだぞ!」

「わかっておる!

こんな落とし穴など・・・」

と言ってる側から落とし穴を踏むルミリアン。

「しまった・・・!

きゃぁぁぁぁ!」


ガシッ!


落ちそうになるルミリアンの腕をオルフェノスが掴み、難を逃れる!

「全く!

慎重に行けと言っただろ!

お前は昔からそそっかしいからな。」

「うう・・・」

「ほら、これなら落ちることは無いだろ?」

オルフェノスはルミリアンをお姫様抱っこする!

「ちょっと・・・!

何をするのじゃ!」

「お前は危ないから、こうした方がいいだろ?

もし、俺が落ちてもルミリアンは助かる。」

「・・・わかったのじゃ・・・。」

顔が赤くなるルミリアン。

(うふふ・・・何だ、変な作戦考えなくても良かったじゃない・・・。

ルミリアンも顔を赤くして・・・

これは脈アリね!!)

密かに微笑むケリー。

「しかし、これでは時間がかかりますね・・・。

何処かに突破口があれば・・・。」

「案外、塀を蔦っていけば行けたりしてな!」

「なるほど!

それはいい作戦ですね!!」

「え、いや、これは作戦じゃなくて・・・適当に言っただけなんだけど・・・。」

ジークの言葉にサブリナが反応し、実践する。

すると、難なく第1エリアを突破することが出来た!

「流石はジーク殿!!

貴方が言った通り!

壁際は落とし穴がありませんでした!!」

「えぇぇぇぇぇぇ!!?

まじかよ!!」

(適当に言っただけなのに!?)

「皆さん!

塀を蔦って行けば大丈夫です!

順番に行きましょう!!」

「へえ、たまにはやるじゃない。」

「ふ、ふん!

俺にかかればこのくらい楽勝だ!」

(本当は適当に言っただけだけど。)

そして、落ちていないエルフ達は壁に沿って進み、第一エリアを突破する!

「やりましたね!

流石はダークエルフの策士!!

この調子で次もお願いしますね!」

サブリナはジークの手を取りお礼を言う。

「ま、まあな!!

次も任せておけ!」

(なんだ、こいつ・・・結構可愛いな・・・。)

「よし、次のエリアに進むぞ!

皆、油断するなよ!」

「オルフェノス、いい加減降すのじゃ!

もう落とし穴エリアは終わったであろう!」

「もういいのか?」

「当たり前じゃ!

皆見ておろう!!」

顔を赤くして無理矢理降りるルミリアン。

それを見てニヤニヤするケリー。


「くっくっくっ・・・見事じゃないか。

思ったより生き残ってるな。

だが、次は上手くいくかな・・・?」


「さあ、次に行きましょう!」

サブリナが第2エリアの門を開ける・・・。

するとそこは大きな落とし穴に向こう側に渡れる大きな丸太が六本。

丸太の向こうの高台にはハルトガールズが何かの装置の前に立っている。

そして、空にはハルト。

「思ったより生き残ってるではないか・・・。

いいぞ・・・。

さあ、次のエリアだ。

このエリアは簡単だ。

この丸太を渡ってこちら側に来るだけだ。」

「なんだ、簡単じゃねえか!」

一人のダークエルフが丸太に乗ってこっちにやってくる!


しかし・・・


「えい!!」

ルナの前にある装置から何かが発射される!!

「え!?ぐはぁぁぁ!!」

それはダークエルフに直撃し、ダークエルフは落とし穴へ落ちてゆく!

「くっくっくっ・・・

生き急ぎやがって・・・。

ただ丸太を渡るだけじゃないに決まっているだろう?

我が妻たちが貴様らの進路を妨害する・・・。

果たして、それを避け、こちら側に来れるかな・・・?

くっくっくっ。」

ルナから放たれたのはボール。

そう、よくあるボールで邪魔して落とすアトラクション的なやつだ!

今は偶々直撃したが、打つ方側もちゃんと狙わないと外してしまう。

渡れる可能性は五分五分。

まあ、ある手段を使えばちゃんと渡れるけどな。

「そんな!

先程よりも難易度が高いです!!」

「はん!

避ければいいんだよ!」

ダークエルフ達がこぞって丸太を渡り始める!


しかし・・・


「喰らいなさい!!」

「奈落の底に落ちるといいですぅ!!」

「意外とハマるかも・・・♡」

「こっちにはこさせにゃいにゃん!!」

「あはは★それそれー!

おもしろ~い☆」

次々とボールを装置に入れ打ちまぐるハルトガールズ。

この装置はボールを入れ、風の魔石で発射させる装置。

これを改良すればいろんなスポーツに使えるな。

野球のピッチングマシーンとかな。


ダークエルフ達は次々と落とされる!

「ウワァァァァァァァァァァァ!」

「しまったァァァァァァァ!!」

「ぐふぅぅぅぅぅ!!」

「やった!なんとか渡れたぞ!」


何人かは渡れたが、ほんの数名。

「不味いですぞ!!

このままじゃ、城につく前に大量のエルフ達がいなくなりますぞ!」

「あのボールさえ避けられれば簡単なのに・・・!」

「策士!!

何か方法は!!」

曇りなき眼でジークを見つめるサブリナ。

「うう・・・なんて美しい瞳だ・・・!」

(そんな期待されても何も考えつかないぞ!!)

「わ、わかったよ、俺が行く。」

意を決して丸太に立つジーク。

「こうなったらヤケだ!

どっからでもかかってこい!!」

「くらえっ!!」

レナがボールを発射させる!!

そして、ジークはボールの洗礼をもろに受けてしまう!!

「ぐわぁぁ!」

「ああ!策士ィィィ!!」


が、しかし・・・


ガシッ!!

「あ、あぶねえーー!!」

丸太にしがみつき、落下を回避するジーク!!

「あー危なかった!

ん?このまま行けば当たっても大丈夫じゃね?」

よじよじと丸太に抱きつきながら進むジーク。

ボールが飛んでくるが、抱きついてるため落とされることはなかった!

「ちっ!

あれでは落とせないわ!!」

レナがムキになって打つが体制が低いこともあり、当てづらく、当てても耐えられてしまう!


そして、ジークは向こう側にたどり着く!

「どうだ!!」

「さ、流石名策士!!

素晴らしいです!!

皆さん!

ジーク殿のように行きましょう!!」

目をキラキラさせるサブリナ!

(うわぁ・・・物凄く尊敬の眼差しで見られてるぅぅぅ。

ただのラッキーだったのに・・・。❳

ジークのラッキーにより、残りのエルフ達もジークのように丸太を渡り、クリアする!

「なんだ、アンタちゃんとやるじゃないの!

見直したわ!」

「ま、まあ俺にかかればこんなもの!」

「流石は名策士です!!

貴方のおかげでクリア出来ました!!」

手を取り上下をブンブンとするサブリナ。

(やっぱり可愛ィィィィィィ♡)


こうして、名策士?のおかげでエルフ達は第2エリアを突破することが出来た。


「くっ!最後はつまんなかったわ!」

「誰も落ちなかったもんねー!」

「イライラしたですぅ!!」

今度は丸太が回転するようにしようかな・・・

まあ、このくらい残ってないと面白くないからな。

まあ、あの策士みたいなやつのラッキーも次では通用しない・・・。


さて、次は何人残るかな・・・。


エルフ、ダークエルフ軍 残り115人/193人中



本日もお読み頂きありがとうございます!


ジークは運が強いです。

何も考えてないときほど運が凄く強くなるみたいです。

そして、頭で考えて行動するとポンコツになります。


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