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中二病に与えてはいけないスキル~中二病を拗らせた俺がもらったスキルは最強だった~  作者: 桜瑞歌
第11章 繋げ!人間界と獣人界の絆〈前編〉
115/133

第115の宴 アリスの憧れのレナ

本日2話目だ!

カインのやつ・・・最近大人しいな・・・

俺にやられたことで反省したのか・・・?

王都に着いた俺達は早速、王城に向かう。

おっと、その前に・・・

《解じ・・・》

「ちょっとまってくれ!

ワシ一人では工房の片付けなんて直ぐにはできん!

このままの人数でやらせてくれ!」

「私達もこの方が早く片付くわ!

新しく出来たら戻して頂戴!」

まあ、そうだな。

了解した。


改めて、俺達は王城に向かう。

すると・・・

「ダーリーン♡♡♡♡♡」

エリスが走ってこっちにやって来て俺に抱きつく!

「お待ちしておりましたわ♡」

「こら!エリス!

ご主人様から離れなさいよ!!」

「何よ!いいじゃないのって・・・!

ギャァァァ!!」

俺達はエリスの悲鳴にビクッとする!!

「な、何よ!?」

「なんですか!その服は!!

また新たなる服ですか!?

羨ましい!!

ダーリン♡

私にもお出しくださいませ♡♡」

「え、嫌だよ、めんどくさい。」

「が~ん!!

酷いです!!

観覧車で愛し合った仲じゃないですか!!

服出してくれなかったら本当に初めてを奪われたとお父様に報告しますよ!!」

それは不味い。

絶対に結婚させられる!

しかし、このまま出すのも癪だな。

「この会議でちゃんと王女としての仕事を全うしたら出してやってもいい。」

「本当ですの!?

約束ですからね!

では、会議室に案内しますわ♪」

ルンルンで会議室に俺達を連れて行くエリス。

会議室に入ると既に全ての街の領主が席に座っている。

アレンとヴァーンも座っていた。

王女が来たということで皆が席を立ち敬礼する。

「タナトス様!

お久しぶりです!

ウォーレンはちゃんとやってましたか?」

「ああ。

あいつのおかげで助かったぞ。」

「それは良かった!

また何かあったら使ってやってください!」

「ああ。分かった。」

「タナトス様、お久しぶりですじゃ!」

「ヴァーン、久しぶりだな。

工場の方はどうだ?」

「はい。

もうすでに車200台、バイク150台完成しております!

あとは国王陛下に許可を頂ければいつでも販売できます。

今日、会議のついでに許可をもらう予定です!」

「そうか!

そんなに出来たか!

やはりあいつらは優秀だな!」

「職人の数も増やしたのもありますが、日に日に技術が上がっております!」

「じゃああと500台くらいいけるな!」

「へ!?500台!?」

「これから獣人達が人間界に来たらもっと売れるぞ?

そうだ、獣人用に大きめの物を作ろう。」

「わ、わかりました!

戻ったら早速取り掛かります!」

「頼んだぞ?」


「なあ、あれ誰だ・・・?」

「あのヴァーンさんが敬語使ってるぞ・・・?」

「王女様にもタメ口だし・・・。」

タナトスの存在を知らない領主たちがざわざわする。


「では、早速人間界と獣人界の交友関係を結ぶための会議を始めるわ。

まず、最初にこちらはタナトス様よ。

私の命の恩人でダーリンでクロスフォードの温泉もこの方が創ったのよ!」

「あの温泉を!?」

「王女様の命の恩人!?」

「ダーリン!?」

「つまり・・・次期国王陛下!?」

一斉に敬礼する領主たち。

「いや、王になる気はないぞ?

で、エリス。

我に何が聞きたい?」

「それはですね・・・」

エリスが話そうとすると会議室が開かれる!

「れ、レナ様ぁぁぁぁ!!

お久しぶりでございますぅぅぅぅ!!」

アリスが会議中にも関わらず、部屋に侵入してくる!

部屋に入るなり、レナの所に向かう!

「ギャァァァァァァァ!!

なんですか!?その服は!!

レナ様の美しさに拍車が掛かる洋服ですわ!!」

「アリス!!

会議中ですわ!!」

「お姉様は黙っててください!」

いや、お前が黙れよ?

「この洋服は一体・・・!」

「ご主人様が新しく作ってくれたのよ!

似合うかしら?」

「最高ですわ♡

レナ様の美しい緑の髪にとても合っていて、さらに美しさが増して見えますわ♡♡」

「あら♡わかってるわね♡♡」

レナはアリスの頭を撫でる。

「第2王女様の頭を撫でたァァァァ!!」

「はにゃ〜♡

アリスは幸せものですぅ♡♡」

アリスがどんどんいけない方向に向かっている気がする・・・。

「あ、お兄様!!

是非、私にもレナ様のようなお洋服を出してくださいませ♡」

「ええ〜!」

「ご主人様!

出してあげて!

でも、私と同じじゃあれだから、アリスにはこんなのがいいわ!」

レナはそこら辺にあったペンと紙を勝手に使い、デザインを書く。

意外と絵は上手いな!

料理は絶望的だが・・・。

「はいはい、わかったよ。」

《クリエイトアイテム!!》

目の前にレナがデザインした通りの服が現れる!

『ギャァァァ!!

目の前にいきなり見たことない服が現れたァァァァァ!!』

「まあ!レナ様がデザインした服ですわ!!

なんと美しい♡♡

早速着てきますわ!!」

「ちょっと!!

なんでアリスには出して私には出してくださらないのですか!!

贔屓ですわ!!」

「お姉様の顔にはこの服は似合いませんわ!!」

「対して変わらない顔よ!!

姉妹なんだから!!

ダーリン♡私にも出して♡♡」

「ちゃんとやったらと言う約束だろう?」

「だってアリスは!!」

「日頃の行いの悪さですわ!!

レナ様の美しい髪を馬鹿にした罰です!!

猛省してくださいませ!」

「キィィィィィ!!

ちゃんと謝ったわよ!!」

「謝っても罪は消えません!!

残念でした!!」

「この小娘ぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「おい、もうやめろ!

服出さないぞ!」

「うう!」

「アリスも邪魔すんな!

服消すぞ!」

「うう、ごめんなさい・・・。」

しょぼんとするアリス。

アリスはそのまま会議室を出ていく。


数分後・・・


「レナ様!

どうですか!!

似合いますか!?」

何事もなかったかのように洋服を着替え、また現れるアリス!


ごちん!


「ギャァァァ!!痛いですわ!!

お兄様、何するんですか!!」

『第2王女様をげんこつしたァァァァァァ!!?』

「てめえ・・・マジで服消すぞ・・・?

邪魔だから部屋から出ろ・・・」

「ごめんなさァァァァァい!!」

アリスは兵士に掴まれ退場していく。

あいつ、あんなキャラだったか?

「ふん!いい気味ですわ!

さて、あんなのは放っといて会議を始めましょう。

まず、タナトス様が書いた冊子からなんですが、このスポーツというものは何でしょう?」

「スポーツも知らないのか!?

スポーツとは主に体を動かす運動のようなものだ。

走る速さを競ったり、飛ぶ高さを競ったり・・・

またはボールを使って試合をしたりするものもある。」

「ボール・・・?

玉のことですか?」

「まあそうだな。

じゃあ今から色々道具を出してやる。」

『クリエイトアイテム!!』

目の前にサッカーボールとゴール、野球の道具一式、バスケットボールとゴール、バレーボールとネット、卓球と卓球台などが現れる!

『ギャァァァ!変なモノがいきなり現れたァァァァ!!』

いちいち煩いな。

慣れろ!

「ダーリン・・・これは・・・?」

「実際にやってみるか。」

俺達は一度アイテムボックスに道具を入れて外の広場に出る。

そして、全てのルールを分身体を使って説明する。


「なあ・・・あの方は一体何者なんだ・・・?」

「分身までしたぞ・・・。」

「最早人間ではないな・・・。」

「それにしてもスポーツとは面白いな!

これは流行りそうだな!

是非うちの街で・・・!」

「いや、まて!

スポーツはうちで流行らすぞ!」

「いや、うちだ!!」

領主同士で取り合いになる!

「まて!慌てるな!

他にも色々見てからのほうがいいだろ?」

「そうね。

次はこのキャンプというものを・・・。

あと、テーマパークとプール、サバゲー、演劇、ボーリング・・・」

「殆どわかってねえじゃねえか!!」

「だって初めて聞くものばかりだから・・・。」

「まあ、そうか。

じゃあ一通り教えてやるが、テーマパークだけは獣人界にしよう。」

「え、なぜでしょう!?」

「人間界にばっかり名物があってもしょうがないだろ?

誰も獣人界にいかなくなるぞ?」

「確かにそうでしたわね・・・。」

そして、一通りの説明をする。


話が終わった頃には各領主の取り合いが始まっていた。

スポーツが一番の人気で、仕方なく3つに分けることで話が纏まった。

川の近い街の領主はキャンプを選び、プールとボーリング、サバゲー、演劇はスポーツを選ばなかった領主がそれぞれ選んでいた。

特に演劇は女性の領主が凄く気に入り、早速話を考えていたな。

王都を抜かして8ヶ所の街の名物がそれぞれ決まった。

因みにアレンとヴァーンはもうあるので、除外だ。

獣人が来るなら温泉もリニューアルしようかな?


「ダーリン、ありがとう御座います。

これで名物となる物は決まりました。

後、問題は人間界と獣人界をどうやって行くかですね。」

エリスがこの大陸の地図を広げる。

「獣人界に行くには魔獣の森を抜けなきゃ行けないもんね!」

「そこです。

魔獣の森を通らず、行ければいいのですが・・・。」

「そうだな・・・

じゃあ、海の上を渡ればいいんじゃね?」

『海の上!?』

「ご主人様!船を使うの!?」

「いや、船だと時間がかかるし、船酔いするやつも出てくるだろ?

だから、海の上に電車走らせよう。」

「電車とは獣人界にあるあの乗り物ですか?」

「そうだ!

あれならたくさん乗れるし、早いだろ?」

「タナトス様!

車やバイクの他に乗り物があるんですか!?」

ヴァーンがこの話に食いつく。

「電車っていってな。

車よりも人を乗せられるものが獣人界にあるんだ。

それを使えば直ぐに獣人界に行けるぞ!」

「ええ!?

車よりもすごいじゃないですか!!」

「いや、電車は決められた所しか走れないから車よりも便利なわけではないぞ?」

「なるほど!

私、安心しましたよ。」

「ヴァーンの商売を邪魔するつもりはないからな。

安心しろ。

じゃあ、早速創りに行くか。

領主達は何処に施設を建てるか場所の確定をしておいてくれ。」

『わかりました!!』


そして俺達は電車を創るため、獣人界に向かう。




本日もお読み頂きありがとう御座います!


人間界はこれからどんどんと娯楽が増えていきます。

果たして、ハルトはいつになったら他の国に行けるのか・・・?

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