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中二病に与えてはいけないスキル~中二病を拗らせた俺がもらったスキルは最強だった~  作者: 桜瑞歌
第11章 繋げ!人間界と獣人界の絆〈前編〉
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第107の宴 鬼教官ルーシアの乙女心

続いてボルトンの所へ・・・

「師匠!!

どうギャウか!?」

「うむ、だいぶ良くなったな!

ここの厚みをあと少し薄くしたほうがいいな!!」

「わかったギャウ!!

ご指導ありがとうございます!!」

「師匠!!

最高の剣が出来たウォン!」

「どれどれ・・・

だめじゃ!!

まだ重い!!

あと3キロ軽くしなきゃ扱いくいじゃろ!!」

「申し訳ございません師匠!!

すぐにやり直すウォン!!」


・・・なんか凄い師弟関係が出来てるぅぅぅぅ!!

もう獣人達のボルトンを見る目が尊敬と憧れの眼差しじゃね!?

この一週間ほどで何があった!?


「おお!タナトスじゃないか!

久しぶりじゃのう!」

「ボルトン!

どうだ?獣人達は?」

「ガッハッハッハッハッ!

ワシがみっちりしごいたからな!!

だいぶ職人の顔になってきたわい!!」

そうだな。

最初のときより凛々しい顔してるもんな。

余程ボロクソにやられたんだろうな。 

「そういえば、アクセサリーの型が出来たんだろ?」

「そうじゃ!

みてみぃ!

これがワシが作ったアクセサリーでこっちが型で作ったやつじゃ!」

2つを見比べても何ら変わりのない2つのアクセサリー。

「すごいな!

細かいところもちゃんと出来てるじゃないか!」

「じゃろ!

ワシが作ったんじゃからな!

これをワシの工房でも作れば、更に効率が上がるわい!」

「あ、工房のことだけど、王都の外に創っていいか?」

「外に?

なんでじゃ?」

「あれ?シルビアから聞いてないか?

シルビアの店も外に建てるからついでに工房と合体させようと思ってるんだけど。」

「そ、それはつまり!

ワシとシルビアたんが・・・ど、同棲ということか!?」

「そうなるな!」

「タナトスぅぅぅぅぅ!!!」

「な、なんだ!?」

「お主はやっぱり神の使者なんじゃな・・・!!

ワシとシルビアたんをくっつけてくれたり、同棲までさせてくれるなんて・・・!」

「あ、この施設二週間後に開けるからそれまでにアクセサリー1500個に武器や防具も沢山作っておいてくれな?」

『1500!?!?』

周りの職人達が驚愕するが・・・

「ガッハッハッハッハッ!!

1000でも2000でも作ってやるわい!!

シルビアたんと同棲するためじゃ!!

お主ら!!もっと気合い入れんかい!!」

『師匠のために全力を尽くします!!』

「その意気じゃ!!

じゃあタナトス、わしらは本気を出すからの。

また何かあったら来てくれ!」

「ああ。

頼んだぞ!!」

「お主もわしとシルビアたんの愛の巣を頼んだぞ!!」

愛の巣って・・・

本当に似合わないな・・・。


そして、俺達は温泉に向かう。

「あ、獣王様!!

帰ってらしたのですね!!

お久しぶりです!!」

「温泉研修は順調に進んでますよ!!」

「いやー、仕事するって気持ちのいいものですね!!

重王様に足向けて眠れませんよ!!ははっ!」

だ、誰だこいつら!?

俺は周りの仲間を見るが皆目を丸くしてあ然としている・・・!

「あ!ルーシア姐さん!!

お疲れさまです!!!!」

獣人たちが一斉に90度のお辞儀をする!!

「あ、帰ってきたんですね!

魔界の方はもう大丈夫なんですか?」

「あ、ああ。

ちゃんとソフィアが魔王を継ぐことになったぞ!」

「それは良かった!ってそこにソフィアいるわよ?」

「私はソフィアじゃない。

ソフィーナだ。

ソフィアはもう一人の私。

タナトスがどうしてもって言うからついてきたのよ!!」


ごちん!!


「いったぁぁぁい!!

まだ殴ったぁ!!」

「調子に乗るなよ・・・?」

「うう・・・ごめんなさい・・・。」

「やっぱり名前が変わってもソフィアね・・・。」

「ところで・・・

あいつらは誰だ・・・?」

「は?何言ってるんですか。

貴方が連れてきた獣人じゃないですか。」

「いや、違う。」

「違くないですよ!!」

「だって明らかに別人じゃないか!!

言葉遣いも違うし、態度もまるで別人だぞ!!」

俺の仲間たちもうんうんと頷く。

「そりゃ、この一週間ほどで地獄見せましたから♡」

いや、そんな笑顔でこえー事言うなよ・・・。

成程・・・ルーシアが恐ろしすぎて変わるしかなかったんだな・・・。

「温泉はもういつでもオープン出来ますよ♪」

「ホントか!?

凄いな!!」

「ということで、はい。」

手を出すルーシア。

「ん?何だ?」

「勿論、このどうしようもないクズ共をこの短時間でここまで更生させたんです。

報酬があってもいいんじゃないですか?」

「は?髪の色変えただろ!?」

「確かに変えてもらいましたが、それは引き受ける条件です。

ここまでこのクズ共を立派に更生させた報酬があってもいいんじゃないですか?

それとも貴方にここまでこのクズ共を更生させられますか?」

「くっ!足元見やがって・・・!

てゆーか、クズ共って・・・!」

「私の講義中に寝るやつはクズなのです。

寝たやつは勿論、更なる地獄を見ましたけどね♡」

「ご主人様・・・これ渡さないとやばいやつじゃないかしら・・・?」

「そうだよ!

ご主人様だって地獄見るかもしれないよ!!」

「強制依頼100連発とか言ってきそうですぅ!」

それは怖い。

だが、ありえる・・・。

「わかったよ・・・。

で、何が欲しいんだ?」

その時、ルーシアの目がキランと光る!!

「では・・・」

ルーシアに容赦ないカツアゲにあった・・・。

大量のロリータ服とアクセサリー、ドラゴンの鱗3枚、バイク1台、俺デザインの超かっこいい槍と鎧・・・

あれ?

「おい、ルーシア。

お前、ドラゴンの鱗とかバイクとか槍に鎧・・・

これどう見てもお前の趣味じゃないよな・・・?」

「・・・あいつ、最近頑張ってるから・・・

ご褒美よ・・・。

勿論、すぐには渡さないけど・・・。」

「早く付き合っちゃえばいいのにー!!」

「なっ!」

「早くしないと取られちゃうわよ♡

貴女がギルドにいないうちに・・・」

「ギルドのどろぼう猫を今頃抱いてるですぅ!!」

「私なんて会ってすぐに旦那様に抱かれたのに・・・

ホントにのろまね!」

「何々ー?

片思いかな★

初々しいねー☆」

「早く抱かれたほうがいいにゃん!

子供孕んだらこっちのもんにゃん!」

「あ、あんた達ぃぃぃぃ!!

カインがそんな他の女とイチャイチャするわけないでしょぉぉぉぉ!!

わ、私だってあいつとキスくらいしたもん!!

夢の中で・・・。」

「いや、夢の中はカウントされないからな。」

「ぷぷっ!

その年で夢の中とか!!

アーハッハッハッハッハ!!」

「お姉ちゃん・・・笑い過ぎだよー!ププッ!」

「ルナっちも笑ってるですぅ!!

ギルドではぁあんなに怖いのにぃ恋愛ではぁ雑魚とか超ウケるですぅ!!」

大笑いの精霊たち!

「きぃぃぃぃ!!

私だって告白の1つや2つ、できるもん!!」

『言ったな?』

「へ?」

「ミーナ!!」

「ラジャーですぅ!!」

ミーナは空間魔法を展開させる!


ガシッ!!


「え、何!?」

レナルナが挟むように両腕を掴む。

「さあ、行くわよ!!」

「へ!?」

3人はルーシアを連れて空間の向こうにいく。

俺も面白そうなので後をついていく。


「カインさん♡

実は美味しいお菓子を持ってきたんです♡

よかったら一緒に食べませんか♡」

「お菓子!?

いいね!」

二人がお菓子を食べていると空間が現れる。

「ん?何だ?」

「ちょっとどこに連れて行くのよ!!」

ルーシアが拉致された場所・・・

そこはギルドマスターの部屋であった。

ルーシアの前にはカインとギルド嬢のリリアン。

このリリアン。

カインのことを好きだという噂をルーシアも知っていた。

「リ〜リ〜ア〜ン〜!!

貴女・・・ここで何をしているのかしら・・・?」

顔は笑顔でも邪悪なオーラを放つルーシア!!

「ヒィィィィィィィィ!!ルーシアさん!?」

「ルーシア、帰ったのか!!

今、リリアンが美味しいお菓子持ってきてな!

一緒に食べようぜ!!」

「へえ・・・お菓子を・・・今この時間に・・・まだ休憩じゃないわよねぇ・・・?」

「ヒィィィィィィィィ!!

ごめんなさァァァァァァい!!」

「リリアン・・・貴女は当分仕事3倍よ・・・

覚悟してなさい・・・。」

「ギャァァァァァァ!!

殺されるぅぅぅぅぅぅ!!!」

その場から走って逃げるリリアン!

「何だあいつ?

お菓子食わないのかな?」

「ねえ、カイン!」

「ん?何だ?」

「なんかねぇ、ルーシアっちがカインっちにぃ言いたいことがあるんだってぇ!!」

「え!?ちょっと!!」

「告白の一つや二つ・・・できるのよねぇ・・・?」

凄い悪い笑顔でレナがルーシアに囁く・・・。

「ほら・・・チャンスだよー・・・」

ルナも悪い顔になってるな・・・。

「何だ?話って?」

「うう・・・」

「ほら!Go!!」

レナに背中を押されカインの前に立つルーシア。

「あ、あの・・・その・・・」

「どうした?」

「頑張れルーシアちゃん!!」

「私・・・カインが・・・す、好きなの!!」

「え!?」

『言ったァァァァ!!』

大喜びの3人。

言わせたの間違いじゃないか?

「か、カインは私のこと・・・どう思ってるの・・・?」

「そ、それは・・・」

「お前、この前ルーシアのこと好きだって言ってたじゃねえか。」

「ちょっ!バカ!

なんで言うんだよ!!」

あん?バカだと!?

誰に向かって言ってんだ?

ぶっ飛ばすぞ?

「え、ホントに・・・!?」

「え、う、うん。

昔からずっと・・・好きだった・・・」

『わァァァァァァァ!!!』

「告白成功よ!!」

「やったね!ルーシアちゃん!!」

「恋愛雑魚を卒業したですぅ!!」

3人はハイタッチをし合う!

「じゃあ、楽しかったし、帰りましょう!」

『えっ!?』

「そうだねー!」

「もう成功したらつまんないですぅ!

さっさと帰るですぅ!」

『えぇぇぇぇぇぇ!!』

ミーナは空間魔法を展開する。

「おい、もう帰るのか・・・?」

「当たり前じゃない。

告白成功したでしょ!」

「告白するところ見たかっただけだしねー!」

「失敗した方がそれはそれでぇ面白かったですぅ!!」

そう言って3人は空間の向こうに行ってしまう。

「・・・なんかごめんな。

ルーシア、これ、さっきの報酬な。

アイテムボックスになってるから後で確認してくれ。

じゃあ、先生ありがとな!

お幸せに!」

そして、空間を閉じていく。

「な、何だったんだ・・・一体・・・。」

「・・・あいつらァァァ!!

私で楽しみやがってぇぇぇぇ!!

次あったら依頼百連発じゃァァァァァ!!」


折角くっつけたのに恨みを買われるハルト達であった・・・。




本日もお読み頂きありがとうございます!


このあと、ルーシアとカインはめでたく付き合うことになりました。

一年後、ギルドで結婚式を行いますが、それはまた別のお話。

因みにリリアンは仕事が3倍になり、一週間後ギルドから姿を消しました・・・。

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