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中二病に与えてはいけないスキル~中二病を拗らせた俺がもらったスキルは最強だった~  作者: 桜瑞歌
第11章 繋げ!人間界と獣人界の絆〈前編〉
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第106の宴 夢の時間

「ダーリン、問題点とは何でしょうか?」

「先ずは人間界から獣人界にどうやって行くかだ。

この2つの国の間には魔獣の森がある。

そこはモンスターも出て危ない。

あそこを抜けるだけでも相当な時間がかかる。」

「ご主人様なら簡単に抜けれるけど、流石に普通の人は無理よね。」

「確かに・・・移動手段までは考えていませんでしたわ・・・。」

「そして、人間界や獣人界に行くメリットだ。」

「メリット?」

「獣人界では今この施設や電車がある。

この施設では色々な店や温泉を出す予定だから、充分楽しめるはずだ。

電車も、こういうのが好きな者にとってはこれを乗るだけでも来た意味があるであろう。

だが、それだけだ。」

「それだけって・・・そんなにあれば充分じゃないですか?」

「考えが甘いな。

逆をいえば、買い物や電車に興味がない者は獣人界に来る必要がないんだ。

ティナ、ミミ、レオン。

獣人界の魅力は何だ?」

「魅力にゃんか?

・・・分からにゃいにゃん・・・。」

「私も思いつかないよ・・・。」

「特に何もないな。

長年住んでいるが、それが当たり前だからな・・・。」

「獣人の3人がこう言っている。

つまり、獣人界には何もないんだ。

この施設や電車が飽きられたら誰も来なくなるぞ?」

「確かに・・・。」

「そして、それは人間界も同じこと。

アイル、レジーナ、コリン、リース、エリス。

人間界の魅力はなんだ?」

「そうね・・・。

温泉があるわ!

後はなんと言ってもワタクシ達のお店ね!」

「あと、近々車やバイクが発売されると言う話も聞きましたね。」

「あとは?」

「あと・・・?

・・・思いつかない・・・。」

「そう言われますと、何もないですわね・・・。」

「確かに・・・これでは来る意味がありません・・・。

折角の交友関係もお互いメリットがないと意味がありませんわね・・・。」

「だから、先ずはそれぞれ名産を作ることから始めないとな。」

『名産・・・?』

「その街でしか買えない物や施設、娯楽やレジャー施設等だ。

これをすべての街の領主に考えさせる。」

「タナトス様・・・レジャー施設って・・・何・・・?」

コリンがさり気なくくっついて来て俺に問う。

いいぞ、もっと腕をおっぱいで挟み付けるんだ!

いや、違う!

「レジャー施設とは遊んだり、趣味に費やしたり、見て楽しんだり出来る場所の事だ。」

『???』

皆が頭に?マークを浮かべている。

まあ、そうだよな。

この世界には何もないからな。

テーマパークや動物園、水族館、映画館、演劇場、キャンプ場、スキーやスノボ、釣り、サバゲー、ゲーセン、ボーリング、カラオケ、スポーツ・・・

どれもこの世界にはないものだ。

あればもっと楽しい世界になるんだがな。

「タナトス様・・・私にはタナトス様の言ってることが全くわかりません・・・。」

「まあ、そうだよな・・・。

一つ創って見るか。」

ジェットコースターか?

いや、危ない。

あれを創るには検証が必要だ。

じっくり考える必要がある。

まあ、観覧車あたりを創って見るか。

あれなら風の魔石で何とかなりそうだしな。


俺達は施設の中の広い場所に移動する。

「じゃあ創るぞ。」

《クリエイトアイテム!!》

目の前に大きな観覧車が現れる!

獣人界を一望出来そうな高さだ!

三十分で一周出来るように速さを調整。

獣人が乗れるように乗り物は大きめだ!

『なんじゃこりゃァァァァァァ!!!!!』

一同が驚愕する!!

まあ、いきなりこんなでっかいモノが現れたもんな・・・。

「た、タナトス!

何よこれ!?」

「これは観覧車だ!」

『観覧車??』

「これに乗って、30分かけて一周する乗り物だ。」

「はあ?それの何処が面白いのよ!!?」

その時、ハッとレナが気づく!

「そうよね、面白くないわよね!

如何に面白くないか、私がご主人様と二人きりで検証してきてあげるわ♡」

そのセリフにハルトガールズが感づいた!!

「お姉ちゃん、そう言ってご主人様と二人きりになるつもりでしょう!!」

「そうはいかないですぅ!!

ミーナがタナトス様と乗るですぅ!!」

「タナトスは私と乗りたいって言ってるわ!!

ね、タナトス!!」

「あたしゃだってタニャトスと乗りたいにゃ!!

たまにはゆずるのにゃ!!」

「勿論タナくんはルーシーちゃんと乗りたいよね☆」

「何言ってるのよ!!

ワタクシが乗るのよ!!

誰にも譲らないわよ!!」

「タナトス様と二人きり・・・!

私が乗ります!!

リーダーである私におまかせを!!」

「絶対私・・・これは譲れない・・・!」

「是非私と一緒に乗ってくださいませ・・・♡」

「私に決まってるでしょ!!

これは王命です!!」

ぎゃあぎゃあ喧嘩しだす11人。

こんだけ女の子がいるとホントに騒がしいな・・・。

まさか、こんなに喧嘩するとは・・・

観覧車・・・失敗だったな・・・

まあ、出した俺に責任があるか・・・

仕方ない!!

《幻影のマリオット!!》

ハルトがスキルを発動させると、ハルトが光だし、11人になる!

『きゃぁぁぁぁ♡♡♡♡』

11人のハルトにハルトガールズは悲鳴にも似た歓声をあげる!!

『これで喧嘩はなしだ。

早速乗るぞ。』

『はぁぁぁぁい♡♡』

ハルトガールズは一人一体のハルトを連れて観覧車に乗る。

因みにハティはアセナと、ミミはレオンと乗っていた。

フェンリルにとって楽しいものなのかな?

「うふふ♡観覧車最高♡♡

ご主人様、チューしてぇ♡」

「わぁい♡

初めて二人きり♡♡

いっぱい甘えちゃお!!」

「折角のぉ二人きりだからイチャイチャしたいですぅ♡

ミーナのおっぱい触ってぇ♡♡」

「タナトス〜♡

大好き〜♡

絶対に離れないよ♡♡ちゅ♡

いっぱい甘えちゃうんだからね♡♡」

「タニャトスと二人きりにゃんて夢のようにゃ♡♡

にゃ♡耳と尻尾もふもふしにゃいでにゃん♡♡

にゃん♡♡おっぱいまで・・・♡」

「うふふ♡ルーシーちゃんと二人きりで興奮するでしょ☆

またおっぱい触っていいのよ★

あん♡そこは♡♡

ルーシー、すぐに逝っちゃう♡♡

初めてだから優しくね♡♡」

「タナトスと二人きりなんて最高ね♡♡♡

ねえ、キスしていい?

駄目でもしちゃうわ♡♡

ついでに・・・♡」

「タナトス様♡♡

私は本当に幸せです♡

抱きしめてください♡♡

あん♡もっと・・・♡」

「ここで・・・抱いてほしい・・・♡

ちゅ♡ちゅ♡ちゅ♡あん・・・♡もっと・・・♡」

「初めての二人きりで緊張しますわ・・・♡

どうかこの緊張をタナトス様のたくましいモノでほぐしてくださいませ♡♡」

「ダーリン♡♡

やっと二人きりになれましたわね♡♡

どうか、またキスをしてください♡

何なら最後まで・・・♡♡

あん♡遂にダーリンと・・・♡♡

あん♡凄い♡♡もっと♡♡

こんなの初めてぇぇぇぇぇぇぇ♡♡♡♡」

ここぞとばかりに皆が誘惑してくる・・・。

昨日してなかったせいもあったのか、皆とイチャイチャしてしまった・・・。

防音設定に揺れ防止・・・まさにイチャイチャするための乗り物だな!!

ルーシー・・・なかなかいい身体してるな・・・。

おっぱいも大きいし・・・!

これからも楽しみだ・・・。

そして、エリスとも・・・これは失敗したか・・・だが、据え膳食わぬは男の恥・・・

おっぱいは小ぶりだったが、感度が凄かったな・・・。

でも、結婚はしないからな!!


「あー楽しかった!!

あれ、お姉ちゃん達、なんで顔が赤いの??

高いとこ怖かった?」

『全然大丈夫!!

なんでもない!!』

「??」

(観覧車最高♡♡また乗りたい♡♡)

『解除』

『ああ!一人になった!!!』

「何か問題でもあるか?

あんな大勢だと歩きにくいだろ?」

『うう・・・』

(まだ独り占めしたかった・・・。)

「で、どうだった?」

『最強でした!!』

ハルトガールズが口を揃えて言い放つ。

「そ、そうか・・・

レジャー施設の一つ、テーマパークではこういった乗り物を楽しむ場所なんだ。

まあ、他にお化け屋敷とか、巨大迷路とか色々あるがな。」

「タナトス様の発想は物凄いです・・・。

私達では考えつかないような物を次々と・・・!」

いや、前の世界のパクリです。

しかし、そんなことも言えないしな。

「我を普通の人間と一緒にするな・・・。

我は神の使者だぞ?

凡人にはない発想を常に生み出すことが出来る。

なぜならば、我は特別な人間だからな!!」

『カッコイイ♡♡』

ふっ!決まったな!!

「こういったものを各地で創れば人間界にも獣人界にも遊びにいきたいと思えるようになるんじゃないか?

あ、もうこれはいらないな。」

『え!?』

消去デリート

観覧車が一瞬で消えてしまう!!

『ギャァァァァァァァ!!!!』

ハルトガールズが悲鳴をあげる!!

「な、何だ!?」

「なんで消しちゃうのよ!!」

「ご主人様と二人きりになれる夢の空間がー!!」

「酷いですぅ!鬼ですぅ!!鬼畜ですぅ!!」

「折角また私が二人きりになってあげようと思ったのに!!」

「ひどいにゃん!!また創るにゃん!!」

「ルーシーちゃんとイチャイチャしたくないの!?」

「ワタクシとの甘い一時をまた味わいたくないの!?」

「また・・・乗ろうと思ったのに・・・!!」

「タナトス様!!

これは何の罰なんですか!!

私達は悪い子としてませんよ!!」

「ああ!!ダーリンとの思い出の場所が一瞬で・・・!!」

皆に同時に責め立てられるハルト!!

「だってこんなところにあったら邪魔だろ?」

『邪魔じゃない!!』

「なんかごめんなさい。

また他の所に創るから!!」

「お兄ちゃんが初めて謝った!!」

失礼な!!

そんな節操のない人間では無いぞ!!

『絶対に創ってよ!!』

「あ、はい。」

くそっ!

イチャイチャできたのは良かったが、やはり創らなきゃ良かった!!


なんとかその場を抑え、俺達は施設の様子を見に行くことにした。

俺たちがイチャイチャしている間にもう仕事は始まっていた。

先ずは洋服の方。

「ミミ!帰ったぴょんね!」

「ママただいま!

お洋服作れるようになった?」

「ふふふ!

もうばっちりぴょん!」

「本当にバッチリなのかしら・・・?」

「ヒィィィィィィィィ!!

レジーナ様!!」

『様!?』

「皆集まりなさい!

ワタクシの旦那様から話があるわ!」

「私の・・・旦那様・・・だからね。」

「私のです!!」

「こら、喧嘩するな。

皆、日々の作業お疲れ様。

3人から話は聞いた。

だいぶ洋服を作れるようになったみたいだな。

これから本格的に商品を作る。

店のオープンは2週間後。

目標は1500着以上だ。」

『1500ぅぅぅぅぅぅ!?!?』

バタンッ!

「あ!ママ!!

大丈夫!?」

「やっぱり卒倒したわね・・・。」

「1500じゃね・・・」

「なんか・・・無理そう・・・。」

「獣人界中の獣人が来るんだぞ?

このくらい当たり前だろう?

死ぬ気でやれば大丈夫だろ?」

「お、鬼がいるワン・・・」

「あの3人よりも鬼にゃー・・・」

「そんな簡単に言わないでほしいギャウ!」

「いや、簡単だろ?」

『へ?』

《クリエイトアイテム!》

目の前に2000着程の服が出る!

『えぇぇぇぇぇぇ!?!?』

「ほらな?」

「いやいやいや!

スキルで出しただけめぇー!」

「作ると出すじゃ違うきー!」

「きゃぁぁ♡

お洋服沢山♡♡」

「ルーシーちゃんも欲しいー★

ますますかわいくなっちゃう☆」

ハルトガールズによる取り合いが始まる!

消去デリート

洋服が一瞬で消えてしまう!!

『ギャァァァァァァァァ!!!また消したぁぁぁぁぁ!!』

「別にお前たちの為に出したわけじゃねえからな・・・?」

『はい、すいません・・・。』

「2週間もあればできるだろ!」

「人手が足りないぴょん!!」

いつの間にか起きていたミミの母親。

《幻影のマリオネット・・・》

作業員達が光だし、二人になる!!

『ギャァァァァァァ!!

私が二人にィィィィ!!』

「これで問題ないだろ?

ミシンや材料も増やす。

あと2週間で1500以上!

作れたら特別ボーナスをやろう。」

『特別ボーナス!?』

「できるか?」

『やります!!』

「よし、じゃあ頼んだぞ。

よし、次はボルトンのところだな。」

「分かった・・・さあ・・・旦那様・・・行きましょう・・・。」

「何いってんだ?

3人は洋服作りだろう?」

『えぇぇぇぇぇぇ!!』

「頑張れよ。

また顔出すからな。」

『そんな〜!!』

「何してるびょん!!

早く作るぴょん!!」

『私達も行く〜!!』


こうして、作業員達はここから2週間、死ぬそうになりながら服を作り続けることとなった・・・。



本日もお読み頂きありがとうございます!!


二週間後、作業所には1800着の服とぶっ倒れている作業員の姿が目撃されました・・・。

中には王都三人娘もいたとかいないとか・・・


『折角魔界から帰ってきたのにあんまりだわ!!』

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