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第100の宴 決勝戦、決着・・・!?

くっくっくっ・・・

記念すべき100度目の宴だ・・・。

これからも我とこの世に蔓延る悪を終焉に誘おうではないか!!

「じゃあ、行ってくるですぅ!!」


ミーナが武舞台に立つ。

「さあ、ミーナが相手ですぅ!」

「あの生意気な小娘め・・・!

ミグレット!

お前の水魔法であの小娘を水攻めにしてやれ!!」

「わかりましたわ♡

ヘルライザー様の妻になる私があの小娘を溺れされてあげますわ!!

だから・・・勝ったら・・・♡」

「ある、約束してやる。」

「ホントにですか!?

ふふふ・・・到頭、私にも婚期が訪れますわ・・・♡」

「これを飲んでいけ。

あいつはもう飛べない。

逃げられないような技でトドメをさせ!」

「はい♡仰せのままに♡」


そして、ミグレットが武舞台に立つ。

〈決勝戦!第3試合目!

ミグレット選手対ミーナ選手!!

試合始め!!〉


「ミーナの相手はぁケバいおばさんですぅ!」

「誰がおばさんよ!!

まだ40にもなってないわよ!!

さあ、どんどん攻撃してきなさい!

私が貴女の魔法、全部吸収してあげるわ♡」

「まあ、待つですぅ!」

《ファイヤージェット!》

両手を後ろに向け、火の波動のようなもので武舞台を高速移動してあちこち移動するミーナ。

「ちよっ、ちょっと!

何遊んでるのよ!!」

「ちょっと待つですぅて言ったですぅ!

気の短いおばさんですぅ!」

「きー!またおばさんって言ったわね!!」

《ウォーターマシンガン!!水球をマシンガンのように連射するミグレット!

しかし、それを避けながら未だに高速移動を続けるミーナ。

「まあ、こんなもんですぅ!

行くですぅ!」

《ファイヤーラッシュ!!》

無数の火球がミグレットを襲う!!

「ふん!

無駄よ!!」

《ウォーターウォール!!》

水の壁によってミーナの攻撃は蒸発してしまう!

「変な動きをしたと思ったら今度は無駄な攻撃!

貴女の行動は全て無駄よ!!」

「貴女の化粧より無駄じゃないですぅ!!」

「なんですってぇ!!」

「そんなぁケバい化粧じゃそこのブタゴリラくらいしか振り向かないですぅ!!」

「あの小娘・・・!」

「ヘルライザー様に向かってブタゴリラですってぇ・・・!

あんなかっこいい方は他にいないわよ!!」

「目が腐ってるですぅ!!

どう見てもブタゴリラですぅ!!」

「お前ぇぇぇぇ!!

私の愛しのヘルライザー様にぃぃぃ!!」

「でも、貴女にはお似合いですぅ!」

「え・・・♡」

「ブタゴリラとケバゴリラぁ!

ゴリラ同士、ベストカップルですぅ!!」

「ミグレット!

その小娘を殺せぇぇぇぇ!!

最大級の魔法をぶつけてしまえぇぇぇぇ!!」

「勿論ですわ!!

この小娘ぇぇぇぇ!!

私まで馬鹿にしやがってぇぇぇぇ!!

死になさい!!」

《アクアドラゴニックバースト!!》

水龍のような波動がミーナを襲う!!

「ミーナちゃん危ない!!」

「これを待ってたですぅ!!」

『!!!!』

その時、ミーナは目の前に空間魔法を展開させる!!

「これで終わりですぅ!!」

水龍の波動は空間の中に吸い込まれ・・・


「ギャァァァァァァァァァァ!!!!」


ミグレットに直撃する!!


そのまま会場の壁にめり込むミグレット!!

白目を向いて気絶してしまう!


〈じょ、場外!!

よって勝者!ミーナ選手!!〉

「ざまあみろですぅぅ!!」

『・・・・』

観客も何が起きたか分からない状態だった・・・。

「な、何が起きた・・・!?

何故、ミグレットの技が・・・!?」

「ミーナの時空魔法でぇあのケバゴリラの技をケバゴリラにぃ当たるように空間移動させたのですぅ!!

これで脳筋ゴリラにも分かったですかぁ?」

ニヤニヤしながら説明するミーナ。


そうか・・・だからミーナは最初に動き回ったのか・・・

どこにでも空間が作れるように・・・!


「てめえ・・・調子に乗りやがってぇぇぇぇえ!!

死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!」

《ダークバーストォォォ!!》

闇の波動がミーナに向かって放たれる!!


が・・・


「ぐはぁァァァァァァ!!」


ミーナの空間魔法により、自分が食らうことになるヘルライザー!!

そのまま壁にふっ飛ばされる!!

「あはははははは〜!!

ざまあみろですぅ!!

ミーナに攻撃した罰ですぅ!!

やっぱりぃ脳筋は学習能力0ですぅ!!」

腹を抱えて笑うミーナ。

ミーナ・・・お前はちっちゃくて、童顔で爆乳のどストライクなのに・・・

本当に人を馬鹿にする天才だな・・・。

あいつに育てられただけあって口も悪いし・・・。


ただ、それを見た観客が心のなかでガッツポーズを取ったのは言うまでもない・・・。


兎に角、これでほぼ勝ちは決まったな。

残るはハティと俺。

ハティに精霊のような弱点はない・・・。

果たしてどんな次はどんな手を使ってくるか・・・。


「おい・・・次やるぞ、脳筋ゴリラ。 

こっちはハティだ。

貴様はどの雑魚を出すんだ?

無意味な薬は飲ませたか?」

ハティはすでに武舞台に上がり、臨戦態勢だ!

「どいつもこいつも馬鹿にしやがって・・・!

レミントン!!

あの犬コロにお前のスキルを見せつけてやれ!!」

「フォッフォッフォッ・・・

ワシの手番ですな・・・。

あやつはフェンリルか・・・。

黒い個体は珍しいですな・・・。」

武舞台の上に爺さんが上がる。

あんなヨボヨボでハティの相手になるのか・・・?


〈決勝戦!第4試合!

レミントン選手対ハティ選手!! 

試合始め!!〉

「フォッフォッフォッ!

では、早速スキルを使わせてもらおうかの・・・。」

《サモン!!ゴッドビースト!!》

爺さんの前に魔法陣が現れ、そこから大きな狼が現れる!!

〈ガルルルルルルル!〉

「フェンリルにはフェンリルを・・・。

わしのスキル、神獣召喚はフェンリルをも召喚できる・・・。

しかも最強クラスをな・・・。

その黒きフェンリルを倒し、わしのコレクションにしてやろう!

ゆけ!フェンリル!!」

〈グワギャァァァァァァァァ!!〉

「フェンリルを召喚できるのか・・・!

ハティ、大丈夫か!?

お前も大きくなるか?」

〈ガウガウ!〉

「いや、このままでいい。

寧ろこの方があいつを倒しやすい!って言ってるよ!」

「そうか・・・頼んだぞ!」

〈ガウ!〉

「我が負けることはないって言ってるよ!」


そして、ハティ対フェンリルの戦いが始まる!


※ここからは狼語を訳してお送りします。


〈さあ、どこからでもかかってくるがよいぞ・・・

ちびフェンリルよ・・・。

まあ、妾に勝てる事はないがな・・・。〉

〈貴様如きが我に勝てると思うとは・・・

所詮は軟弱な白フェンリルよ・・・。〉

〈軟弱だと!?

妾に向かって・・・!

妾は最強のフェンリルじゃぞ!!〉

〈最強は我だ・・・。

貴様如きが最強を語るな・・・。

年増が!!〉

〈と、年増だと!?

貴様・・・!

我はまだ100だぞ!!〉

〈充分年増ではないか・・・。

年増が我に勝てると思ってるのかァァァ!!〉

ハティは火球をフェンリルに放つ!!

〈ふん!

そんな攻撃、妾に効くか!!〉

フェンリルがハティの攻撃を前足で払いのける。

〈所詮はちびフェンリル。

妾の敵ではないな・・・。〉

〈ハティ様!!

そんなメスフェンリルに負けてはならぬぞ!!〉

観客席でアセナが叫ぶ!!

〈あれは貴様の番か・・・?

銀のフェンリルとは珍しいな・・・。〉

〈別に我の番ではない。

行くぞ!年増フェンリル!!〉

ハティはフェンリルに向かって走り出す!

〈だから年増と呼ぶな!!

小僧め!踏み潰してやる!!〉

フェンリルは前足でハティを踏み潰そうとするが、するりと避けられてしまう!

〈くっ!ちょこまかと!!〉

ハティは次々と攻撃を避け、避けた拍子に体当たりを食らわせる!!

〈ぐっ!!

この小僧めぇぇぇぇぇぇぇ!!〉

〈やはり、年増。

動きが鈍すぎる!!〉

〈くっ!

この武舞台さえもっと広ければ・・・!〉

〈デカいのが仇になったな・・・。

全くつまらぬ試合だ!〉

「ハティ!

もっと思いっきり戦いたいか?」

〈そうだな・・・。

どうせなら完膚なきまでに倒したいな。〉

「分かった!

ヘルライザーよ・・・。

この試合、場外負けなしでやろうではないか!

そのほうがそのフェンリルにも勝ち目はあるぞ?」

「くっ、たしかに・・・。

いいだろう!

この試合は場外なしにする!!」

「くっくっくっ!

これで思う存分戦えるな!!

ハティ!

元に戻るか?」

〈場外がないのであれば、そのほうが戦いやすい!!

主、頼むぞ!!〉

《身体縮小化、解除!!》

どんどん大きくなるハティ!!

〈グワギャァァァァァァァ!!〉

『犬がでかくなったァァァァァァァ!?!?』

観客から一斉に叫び声が聞こえる!


〈ま、まさか小さくされていたとは・・・!!〉

〈これで貴様を噛み殺せる!!〉

〈それはどうかな・・・そちが大きくなった分、妾も攻撃が当てやすい・・・!!

今度こそ貴様を八つ裂きにしてくれよう!!〉

フェンリルがハティに向かって襲いかかる!!

しかし、ハティはまたもするりと避ける!!

フェンリルは何度も攻撃はするが、その攻撃は当たることはなかった・・・。

〈ハァハァハァ・・・なぜ当たらぬ!?〉

〈貴様が鈍いからに決まっておるだろ?

攻撃とはこうするものだ!!〉

ハティは神速を使い、四方八方から攻撃を繰り出してゆく!

次第に傷だらけになるフェンリル。

もうボロボロだ!

「何をやっておる!!

反撃をせんかい!!」

〈煩い爺め・・・!

出来るならとっくにやっておる!!〉

〈やはり、軟弱なフェンリルは戦っても面白くないな!!

そのジジイ諸共、吹き飛ぶがいい!!

喰らえ!!〉

《超神速烈破撃!!》

目にも留まらぬ速さで波動を纏い、フェンリルに技を繰り出すハティ!!

〈ギャァァァァァァァァ!!!〉

フェンリルは思いっきりふっ飛ばされる!!

「ま、まて!!

ギャァァァ!!!」

その直線上にはレミントンの姿が・・・!

レミントンはフェンリル諸共ふっ飛ばされ、会場の壁に直撃!!

更にフェンリルの下敷きとなってしまい、白目を向いて気絶する!!

あの爺さん、死んでないよな・・・?

そして、フェンリルも気絶し、その場から消えてしまう・・・。

「ば、馬鹿な・・・!!

同じフェンリルでもここまで違うのか・・・!?」

〈アォォォォォォォォン!!〉

「我こそが最強のフェンリルなり!!って言ってるよ!!」


〈レミントン選手及びフェンリル、戦闘不能!!

よって勝者!ハティ選手!!〉

『ウォォォォォォォォォ!!』

「これで3対1だ!!」

「つまりは・・・!」

「ヘルライザー陥落だァァァァァ!!」

『ウォォォォォォォォォ!!!』

盛り上がる観客!!

「ヘルライザー様が・・・負けた・・・?」

「もう終わりなのか・・・!?」

「くっそぉぉぉぉ!!」

ヘルライザー軍は意気消沈している!


「やったぁぁ!!

ハティちゃん!

これでソフィアちゃんが魔王だね!!」

「まあ、当然の結果ね!」

「ヘルライザーっち、ざまあみろですぅぅ!!」

「妾が・・・遂に魔王になったのだな・・・!

うう・・・パパ・・・いや、父上・・・妾はこれで貴方の跡を継げる・・・!

皆・・・!ありがとう・・・!!」

嬉しさの余り、涙するソフィア!

そのソフィアを3人は抱きしめる・・・!

「良かったにゃん・・・!

ソフィにゃん・・・本当に嬉しそうにゃん!!」

「ソフィアお姉ちゃん・・・おめでとう!!」

「これで魔界も安泰だな・・・!」



「感動しているところ悪いが、まだ試合は終わってないぞ?」

『へ?』

「まだ、我が戦ってないだろう?」

『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!』

「こんなに所でもムードクラッシャー出てくるの!?」

「ご主人様!!いい加減、空気読もうよ!!」

「こんな時にぃ自分の戦いを主張するなんてぇ!!

空気の読めない戦闘狂ですぅ!!脳筋戦闘馬鹿ですぅ!!」

この野郎・・・

また変なあだ名つけやがって・・・!

「タナトス・・・もう妾達の勝ちでいいのではないか・・・?」

「さっき言ったであろう?

我がまだ戦ってないと。

ヘルライザーよ、最終試合といこう・・・。

勝った方はボイントを3もらえるというのはどうだ?」

「いいのか・・・?」

「ああ。

だが、相手は我が選ぶ。」

「じゃあ弱いやつ選べばタナくんの勝ちだね☆」

「ヘルライザー・・・貴様が戦え・・・!」

『えぇぇぇぇぇぇ!!』

「俺が・・・!?」

「このまま魔王の座を取られても納得しないだろう?

我が貴様を倒し、ソフィアを新の魔王にする・・・。」

「くっくっくっ!

俺に戦いの場を与えたこと・・・後悔させてやる・・・!!」


遂に真打ち登場!!

戦いの結末は如何に・・・!?

続く



本日もお読み頂きありがとうございます!!


今回で100話目に達成しました!

本当は100話目に決着を付けたかったのですが・・・。

どうしてもハルトは出したかったので、少し長めになってしまいました!

どうぞ、これからも宜しくお願いします!!


私事で・・・

本日、4万アクセス突発しました!

いつもお読み頂きありがとうございます!!

引き続き、ブックマーク登録と評価の方も受け付けております!

こちらも合わせて宜しくお願いします!

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