88 ミーユ=モンマ 4歳
88話は短いので次話も続けてアップします。
ぎゅーんぎゅーんぎゅーぎゅーんぎゅん
おそらを飛ぶお船に乗るのは生まれて初めてです。
ミーユはこれからお父さんの国に行くのです。本当にお父さんが持っているお父さんが王様をやっている国だそうです。お父さんは勇者でもあり、王様でもあったのです。カッコいいー‼︎ お母さんは空いたお口が塞がりません。ボー然としてます。お母さんしっかりして!
お父さんの国に着きました。お船を降りるのに飴を貰いました。この国にいる時は舐め続けないといけないそうです。この飴は噛まずに舐め続けないとダメだそうです。…めんどくさい。
二人のお姉ちゃんが手を繋いでくれます。どっちもあたしと同じくらいの身長なのでお姉ちゃんって感じがしません。右は尻尾がビッタンビッタンいってるリィカお姉ちゃん。おっきな龍になります。左は空飛ぶお船を作ったカナコお姉ちゃん。ドワーフはみんなちっちゃいんだって。後ろには大人なレンお姉ちゃんがいます。こっちのお家には後三人お姉ちゃんがいるのだそうです。
お船はお家の庭に着地したみたいでお家の中からいっぱい人が出て来ました。綺麗なおばさんや強そうなおばさんがいっぱいです。お父さんとお母さんがおばさん達に連れられて行ってしまいました。お母さん泣きそうな顔してた…。
私の前には羽根の生えた金髪が美しい天使の様なお姉さんと水色の髪の毛が美しい可愛いお姉さんが来てご挨拶してくれました。天使なんて初めて見たので大興奮です。羽根に触ってみたかったのですがリィカお姉ちゃんがあれは殱滅天使と言う危ないやつだから近寄ってはダメだと注意されてしまいました。
天使のお姉さんがリィカお姉ちゃんとケンカを始めたので怖かったです。
水色の髪のお姉さんは海の国のお姫様だといいます。どおりですごくきれいだと思いました。
もうひとりお姉さんがいるとの事ですが今別の国で勇者をやっているそうです。お父さんと同じですね。それにしてもお父さんすごいです。これだけいっぱい兄妹がいるなんて。しかもみんなお母さんが違うんですって。それにそれにステキなお知らせ!お母さんの一人のお腹の中に赤ちゃんがいるんですって‼︎
あたしお姉ちゃんになるんだ‼︎
すごく楽しみです‼︎
お母さんもいっぱいのお父さんの奥さんに囲まれて最初は泣きそうだったけど今は笑いながらみんなと話している。
お父さんは奥さん達に小突かれているけど。
魔王国の住人は何かしらのギルドに入っていてギルドでお仕事を受けて生活しているそうです。お姉ちゃんもみんな魔物を狩る冒険者ギルドに所属しているそうです。
あたしも魔物を狩る冒険者になれるのかな⁉︎
お母さんに言ったら絶対止められちゃうけど…
魔王国の空は魔人国と違って紫色がかってないのでとても新鮮な風景です。たまにドラゴンも飛んでいてびっくりしました。
夕ご飯も美味しかったです。いつもはユート兄さんが作ってくれるらしいのですが今日はカナコさんのお母さんが作ってくださったそうです。あたしとお母さんの分には瘴気ドロップを砕いたものが入っていてとても美味しかったです。
明日は魔王都の街をお姉ちゃん達が案内してくれるそうです。楽しみです。
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ミカさん視点。
母親ズの集会は荒れるかと思いきや自然と歓迎会に移行していた。ユートの方からほぼほぼ正確にカトレアさんの事情がグリュエラやシトリージュと言った知性派に理解されたからである。十年もの間あの男の面倒を見てくれてありがとう、と逆にお礼を言われてカトレアさんの方が恐縮している。知性派以外の過激派嫁さんズ(主に龍と鬼と殱滅天使)にはあたし達を気にせず抱かれていいわよ、と突っ込まれて更に恐縮している。
そもそも嫁は他種族過ぎてどいつもこいつも自由だ。
むしろ居なかった時期の消息が明らかになって気持ちがスッキリしたようだ。
それと思わぬ別荘が出来たような感覚だろうか。
それでもお腹に新たな子供がいるグリュエラはマサオの転移門への執着を知っている為か複雑な気持ちのようだ。
嫁ズはさっさとカトレアさんを抱いて名実共に本当の嫁にしてあげなさいとマサオを責める。
なんだかんだ言って仲間が増えたのを楽しんでいるようだ。
あたし達に出来る事はカナコが突き止めた瘴気ドロップの発展形を使いやすい形で考えるのとカナコが趣味で作った『アフロディア』では余計な変形機構を積んだせいで家族全員載せるのは無理なので新たな移動船を作り上げる事だわな、と自覚する。あの子が手に入れた反陽子エンジンをあたしも解析しなきゃ。出来ればネジだけ作って生活していきたいのだけど本当に仕事を増やしてくれるわね我が娘は。




