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64 空中戦艦その後

 買い物を終えて街並みを見学。鉄の箱が牽引する魔物もなく動いているのを見て驚愕する一堂。線路を見上げると馬鹿でかい車両が動いている。鉄道を初めて見たのだそりゃ驚くだろう。

 この世界は魔力ではなく電力というもので動いている、と説明するが多分わかってないと思う。まあ、夢の世界でいいか。


 街中でワイドビジョンに流れる映像があった。この世界のニュースらしい。言葉は解る。俺のいた世界と同じ言葉だ。リィカ達には解らない…よな?


「…解るよ?さっきのお店の店員さんとあたしら話してたじゃん?」


なんですと? うむ、理屈がわからん…親父が最初に魔王国のある世界に飛ばされた時は言葉で苦労したと聞いたが…どういうシステムなんだそこんとこ。【転移門】は謎システム過ぎる。


 するとリィカがワイドビジョンを指差す。


「あっこに兄ちゃんが映ってるよ?」

「何⁉︎」


 ワイドビジョンを見ると昨日の空中戦艦との映像が映っていた。空中戦艦から撮ったと思われる謎の妖精のような美しい少女。アレは誰だ?みたいな検証をしているようだ。アレのせいで我が国が誇る空中戦艦が落とされた。由々しき事態だ、とコメンテーター達が大騒ぎしている。

 なんだありゃ。と、モニターを見上げていたら周りがなんか騒ぎ出した。


「お、おいこの子じゃないか?」

「そっくりな子がいるぞ」

「え、マジ⁉︎マジでこの子⁉︎」


 俺を見て騒ぎ出した。ヤバそうだな。お、なんか交番から警察官も出て来た。ヤバいヤバい。みんなを連れてその場から離れようとする。が次のモニターに映る映像を見て動きが止まる。

 異形の怪物。【悪魔】だ。【悪魔】とこの世界のバルキ◯ーが戦っている映像が映っていた。

あの謎のS F兵器は対【悪魔】用の兵器だったのか⁉︎


 俺達は逃げるのをやめて食い入る様にモニターを見る。画面は変わって生中継に入ったようだ。海…お台場だろうか。どうやら空中戦艦は無事海に辿り着いたらしい。お台場の海に空中戦艦が漂っている。


 すると湾岸地域にサイレンが響き渡る。海を切り裂いて謎の巨大な影が浮上して来る。なんだあれ。タコの頭をした黒い巨人。巨大な混沌たる者。全長100mはある化け物がリアルにモニターに映ってる。L IVE映像の文字が冗談のように見えて来る。…クトゥル◯神話かよ…?悪魔通り越して邪神じゃねえかよ。悪夢のような映像だ。この世界も俺達の世界のように【転移門】に好き勝手にやられてるのか?

…もしあの【悪魔】に知性があるなら…コンタクトを取ってみたい。そんな事を考えてしまった。


 するとリィカが俺の手をギュッと握っている。そうだ忘れていた。俺はお前達を助けに来たんだっけ。この世界はこの世界で始末をつけるだろう。俺が出る幕はない。


 すると海に浮かんだ空中戦艦が空中に浮かびながら変形を始める。おいおいまさか…なんと強襲型…いわゆる人型ロボットに変形したぞ。

 マ、◯クロスかよ⁉︎てかサイズ的には◯クロスクオー◯ーかよ⁉︎ 通りで戦闘機がバルキ◯ーになるはずだよ‼︎

 ◯クロスクオー◯ーとクトゥル◯が怪獣戦闘を始めました。市民はモニター観ながら大興奮で応援を始めます。モニター前広場でロックバンドと歌姫が歌歌い始めました。

 うーん、頑張って下さい。


 


 俺達はその場を離れた。

 広い場所を探してまた新宿御苑まで来た。


 さて、帰るかと簡易転移門作成銃を取り出した俺の周りに…警官?…機動隊が現れた。200人はいるようだ。


「動くな‼︎武器を捨てて両手を頭の上に挙げろ‼︎」


拳銃やらライフル銃やらバズーカやら構える隊員達。完全に人に対する対応でなく化け物扱いだな。ちょっとムカついた。じゃあ化け物として対処してやろうじゃないか。


「リィカ、みんなに結界を張ってくれ。俺はいい。委員長、ここでみんなで固まってちょっと待ってて。すぐに【転移門】を開くから」


 と言うだけ言っていつものように精霊を纏って彼らの前に出る。俺怒ってるよ、わかってる?


 風と火の精霊の力を使いこの場に竜巻を起こす。てめえら吹き飛べ。

 ゴォオオオオオオオオ‼︎


 飛ぶ飛ぶ。バズーカ持ちも盾持ちも全部吹き飛ぶ。そりゃそうだバリケード用の特殊装甲車すら飛んで行く。竜巻が去ると綺麗さっぱり人は居なくなった。


 俺はリィカ達の元に戻って銃を使って魔法陣を描く。このブリットで打てる固定魔法陣は魔王都庁の転移門の部屋に直接繋がる魔法陣だ。ちなみにブリットの種類によって繋がる転移門の種類も変わる。

 足元に綺麗に魔法陣が描かれ魔力を通すと光輝き起動する。


「バイバイ俺の住んでた日本によく似た知らない国よ。【悪魔】を駆逐出来る事を祈るよ」


 魔法陣を起動させる。俺達は光に包まれこの世界を脱出した。






 光が消えるとそこは魔王都庁の転移室。無事に戻って来る事が出来たようだ。部屋の外に立つ衛兵にサークライに連絡してもらう。

 ギルド学院に連絡が入り迎えがやって来る。レンもいる。彼女らはなんで生き埋めになったリィカ達が魔王都庁から出て来たのか不思議でならないようだがまあおいおい説明する事もあるだろう。


「お帰りリィカちゃん」

「心配かけたの。兄上と合流出来てからは全然大丈夫じゃったよ」

「凄いのよレンちゃん。あたし達異世界に行って来たの‼︎」


 あ、あっさり言っちゃった委員長。しょうがねえなぁ。

 

 ま、みんな家に帰ったらゆっくり休みなさい。【転移門】の事は内緒だよ!

 …大丈夫かな?

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