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31 カナコ=モンマ 14歳

短いので二話連続で上げます。

あと、もうお気付きでしょうがこの作品、ここまで全く残酷描写がありません。タグ詐欺。色々申し訳ございません。

 あたしは門馬可菜子もんまかなこ 14歳。

 しがない町工場の一人娘…なんだけど異常に背が低い家系らしく普通に学校に行くのが辛くて週一保健室通いで今は家の仕事を手伝っている。


 異常に背が低いのが長年のコンプレックスだったのだけど10歳の時【里帰り】して理解した。あたし【ドワーフ】だった。異世界のドワーフの里はみんな背がちっちゃかった。小さい割にハンマーを振るう筋力もあり手先も器用。まあ食うに困らなさそうなのでドワーフの里で鍛治技術をこれでもかと習得して来た。


 母ちゃんはドワーフのくせして魔王の持ってた機械技術に夢中になっちゃって知的探求が過ぎてこっちの世界にやって来たらしい。

 ミスリルを使ったネジで一財産を築いた。バルブ・半導体・IT・ロケット技術・ロボット工学と恐ろしいスピードで技術を習得している。土魔法と金魔法を複合で極めた結果らしい。ドワーフ恐るべし。



 ある日、のほほんとした男の子がうちを訪ねて来た。その子が門馬優斗もんまゆうと。兄さんだった。

 腹違いの兄妹がいっぱいいる事は話には聞いていたけど、お兄さんがこっちの世界の住人だとは知らなかった。

 お兄さんは普通の人間に見えるがエルフとのハーフだ。それは聞いていたのだけど…いきなり目の前でハイエルフに変身したら…女の子だった。何言ってるか自分でもわかんないけどあたしの兄は女の子だった‼︎


 いきなりエルフの里に呼び出された(物理的に)とかあちらの世界で冒険者学校に入ったとかこちらで狩りすら縁遠かったのに猟師で生計立ててるようなもんだとか…色々波乱万丈なお兄さん。


 話を聞いてると貧乏くじばかり引いてる気もするけど。自分の母親と戦って死にかけたり勇者と戦って死にかけたり。

 

 お兄さんの好きな所は料理がめちゃくちゃ上手な所かな。うちの母さんよりはるかに美味しい。特に甘いものがダントツで美味しい。うちに来るたびに何か作って持って来るのだけどすんごい楽しみ。言わないけどね。


 あと妹バカ。デレデレで妹達の話をする。リィカという龍族の妹をバカ可愛がりしてるという。毎日甘いもの与えてるらしい。太らせてどうするのよ。

 レンという鬼族の妹は鬼なのに華奢なコンプレックスを抱えていて健気でほっとけないという。

 マリージュという人魚の妹はおしゃまな小さい人魚姫。文句なく可愛いと自慢する。いやどういう訳よ兄さん。長女の前で末の妹の方が可愛いって何よそれ。ひん曲がるぞ。正直少し拗ねているとカナコは可愛いというより偉いって感じだなって言われた。


 …褒められたって事かな?


 もう一人、アリエルという天使族の妹がいるけど天使は天使でも【殱滅天使】でエルフと水と油の関係で懐いてもらえないと嘆く。

 それ以上に最後の妹が大問題? 

 正直その辺のしがらみよくわからないけど。



 兄さんに来春兄妹全員集まって魔王に会おうといわれたんだけど。

 あ、向こうの春だからこちらては冬かな。どうやら魔王国は向こうの天体の南半球にあるらしいのね。

 大体今さら父さんに逢いたいかって言われると正直微妙。別に生活に苦労してるわけじゃないし、工場の従業員も優しいし…まあ一度くらいは顔見といたほうがいいかな、くらいな感じ。


 まあ兄さんに次ぐ長女としてはあたしにもみんなの面倒を見る責任があるよね。覚悟を決めるか。


 それに正直…魔物を狩って生きる【冒険者】に興味あるんだよね。…こっちの近代兵器使える場所欲しいんだよね…。


 母さんが某同盟国の傭兵団から買い付けた特殊車両を好きに改造しながら時期を待っていたら兄さんから大きな仕事の発注があった。 セ◯ム?なんで兄さんがそんな事やるの?え?妹の為?


 母さんが魔王国の実務者と協議してこれを大きな仕事として受注して来た。あたしにも手伝えってさ。ひゃっほー‼︎ 異世界行くぜー‼︎


 待っててよ兄さん。あたし(と近代兵器)が兄さんの助けに行くからね‼︎

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