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手作りチョコ


 俺は、少しだけ夢を見ていたようだ。

ワンコインで少しだけ夢を見ていた。


 でも、発戸さんと話をした時は楽しいと感じた。

本音で好きな事を好きなだけ話したのは初めてだ。

自分に正直になるのは、こんなにすがすがしいのか。


 俺は、今まで色々な事を隠して、話さないで来た。

でも少しだけ話してもいいのかな……。

そしたら、もっと楽しい人生が遅れるのだろうか……


――ピンポーン


 誰だ?


 玄関を開けると一人の少女が立っている。

隣の家に住んでいる琴音ことねだ。


 俺の幼馴染で、ずっと同じ学校に通っている、腐れ縁の奴だ。


「あ、あの……」


「何だよ。はっきり言ったらいいんじゃないか?」


「えっと、こ、これ……」


 小さな箱にリボンが。

これは、もしかしてあれか?


「くれるのか?」


「うん。ごめんね。去年も一昨年も失敗しちゃって……」


「失敗って?」


「手作りなの。今年はうまくできた! だ、だから貰ってほしい……」


「何だよ。失敗してもくれたらいいのに」


「え?」


「だから、失敗しても毎年くれよ。チョコ、好きなんだよ」


「そ、そうだね。チョコ毎年あげるよ……」


「チョコも好きだけど、琴音の事も好きだぞ」


「ほえ? あ、ありがとう……。バ、バレンタインなのに、逆に言われちゃった……」


「上がっていくか?」


「いいの?」


「中学までま毎日の様に入り浸っていただろ?」


「そ、そうだけど……」


「ラノベの新刊もあるんだ。最近読んでいるか?」


 無言で頷く琴音は俺と一緒に部屋でラノベを読みながら、お互いに感想を言い合っている。

気が楽な相手は、こいつしかいないな。


 この先も、本音を話せる、なんでも話せる子は琴音しかいないのかもしれない。

この先もよろしくお願いします。ずっと、一緒に入れたらいいな。


 今度は、ホワイトデーにお返しをしよう。

ペアのネックレスとかが良いかな……。


――ハッピーバレンタイン

思いついて、何となく書いてみました。

バレンタイン。あなたはあげますか? もらいますか? 買いますか?

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