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異世界に行きたいと強く願う友人の話を本気で考えてみる

 僕の名前は真壁(まかべ)(はじめ)、この春高校に進学したばかりの15才。進学高校なので、それなりに忙しい毎日を送っている。

 では、本題に入りたい、この話の中心、中学の同級生で現在同じクラスの維新(いしん)(むら)(さとし)について語りたいと思う。

 こいつはとにかく変わり者だ。友達だが、常々「異世界にいきてぇ~」と僕にいってくる。正直、迷惑であり、それと同時にこんなに浮世離れした自由を感じる僕がいた。

 ある日、中間試験前の半日授業の放課後、僕は維新(いしん)(むら)(さとし)に相談事を受けていた。内容は【異世界に行くにはどうしたらいいのか?】と割とマジな顔で言ってくるのだ。

 どうでもいいが、明日はテストだぞ、勉強しろよ……と思うが、いつになく真剣なので誰もいない放課後の教室で相談を受ける事にした。


創:「それでさ、悟は異世界に行きたいという事だけど、行ってどうするの?」

悟:「それは簡単。ハーレムを作りたい」

創:「ハーレムって、あのharem(ハーレム)?」

悟:「イエス、そのharem(ハーレム)です」

創:「別に性欲を否定する気はないけどさ、日本男児として一夫一妻が主流なわけだよね?」

悟:「でも、どこかの国会議員も重婚していただろ? 別に変じゃない考えだ」

創:「…………」

悟:「でも、おれは異世界ハーレムを目指している。ネコ耳の嫁とかエルフ的な嫁を手に入れたい」

創:「わかった、色々問題もあるけど、世界には一夫多妻とか多夫一妻とかのお国柄もあるから、その部分は飛ばそう。でも問題はどうやって異世界に行くという話しだよね?」

悟:「その通り!」

創:「でも、まず、行けない話しだよね。方法ないだろ?」

悟:「大丈夫、これを見てくれ……」

創:「鞄から……なに! ラノベじゃん。っていうか、どれも異世界って書いてある」

悟:「そうなんだよ。ココに異世界の行き方が書いてあった」

創:「どうやっていくんだよ!」

悟:「トラックに()ねられて、死ぬと異世界に行ける! 後は教室で突然の集団転移かな?」

創:「それって……、ちょっと本貸して!」

悟:「いいよ、それぞれ一巻しかないけど読んでみろよ」


 悟にそう言われ、数冊の本のあらすじとパラパラとさわり程度に内容を読んでみた。確かにトラックで死亡して魂や肉体が突然に異世界に行く内容だった。

 どれも他も差異はあるが、どうにか異世界に行っている。死んでいくか、その場から突然異世界に行くパターンである。


創:「わかった、でも、異世界に行くにしても【転生】と【転移】に分けられているよね?」

悟:「おぉ、気がついたか親友、そうなんだよ、創ニャン!」

創:「おい、呼び方。気持ち悪いから(はじめ)って呼べよ」

悟:「わかった、わかった、創。まぁ、そこに気がつくとは、異世界レベル10だな」

創:「そんなのはいいけど、転生は死んで異世界で生まれるとみていいだろうけど、転移は……その世界に飛んでいくって解釈でいいのかな?」

悟:「そうそう、それでオッケーだ」

創:「そうか、ちなみに悟は転生と転移だったら、どっちが希望なんだ?」

悟:「もちろん、転移だな!」

創:「そう……」

悟:「おい、どうしたんだよ、浮かない顔をして……」

創:「いや、転移だと色々問題があるなって思って……」

悟:「なんだよ、問題って?」

創:「いや、単純に考えて言語とか異世界だから違うだろ? それに転移ってどこに? それに空気とか大丈夫なの?」

悟:「それは大丈夫、異世界ご都合変換を身体が勝手にやってくれるし!」

創:「(なんて、ご都合だ! ないだろ普通!)……へぇ~」

悟:「創、お前、ご都合主義って思っている顔だな。でもそれが【異世界の常識】なんだよ。始めは安全な場所って決まっているの。大体が町の周辺だな」

創:「わかった、言語問題はややっこしいからそれでいいだろうけど、転移場所に関しては意見がある」

悟:「なんだよ」

創:「例えば、悟の言う通りに異世界に転移できたとしよう。でもランダムな場合もあるじゃない?」

悟:「そうだけど、大体が人の町の近くだろ?」

創:「いや、地球というか……日本で考えた場合に、平地よりも山とか森林が多いんだよ。そう考えるとランダムに異世界に飛ばされた時は山地とか厳しい場所に飛ばされる可能性も考慮しておいた方がいいんじゃないか?」

悟:「お前、天才か!」

創:「いや、社会で習うだろ、それに中学の知識だよ」

悟:「そうか、悪い。でも、わかったぞ、その場合には山地でも生きていけるサバイバル能力が必要って事だな」

創:「そうだと思うね。でもまだ問題がある」

悟:「なんだよ」

創:「いやさ、悟が異世界に行く為にサバイバル能力を身に着けたとしても、根本的な問題は何も解決してないんだよ」

悟:「おい、それってなんだ」

創:「あのさ……さっき、ラノベに主人公がパンを食べたり、調味料を作ったりしていたんだけど……、そう考えるとさ、その“菌”がいるわけだよね?」

悟:「それがなんだ?」

創:「いや、そのさ、例題として悟が宇宙船(ロケット)にのって地球とは別の惑星に行くとする。そして、その惑星に着陸して独りで降り立ちました。では問題です。ここでノドが乾き水分補給する事にしました。水はどこから飲む、惑星の湖、船内にある浄化水」

悟:「そんなの簡単だ。ロケットの中の浄化水だよ。別の惑星の水は飲めないね」

創:「そうだろ、つまり、そう言う事さ!」

悟:「エッ、そうか……、つまり細菌問題か。ミジンコみたいな」

創:「そうそう、微生物(ミジンコ)というか細菌ね。ほら、空港には防疫施設とかがあって、防護服とかあって、テレビで鳥インフルエンザとか問題になるじゃない。異世界に行くという事は、違う惑星にロケットで行くと一緒だと思うんだ」

悟:「おまえ、天才だな!」

創:「いや、一般常識の範囲内だとおもうけど……」

悟:「そうか……、でも、まてよ。異世界に行ったら、そんな部分も自然に何とかなるんじゃないか?」

創:「悟、そこまで何でもならないと思うよ。空気とか言語問題とかは除外するとしても、普通に考えて、ウイルスはどの世界でも問題で解決してないから感染した鳥の焼却処分とかしているわけでしょ? それに異世界にいった後でも、その程度の事を考えないでどうするんだよ。僕らは植物や甲殻類のアレルギーや疫病で死ぬ事だってあるんだから……」

悟:「でもなぁ~、なんとかなると思うんだよ」

創:「楽観的過ぎるよ。 そこは何とかなるで済まされない話しだよ、もし、そうだとしたら初日から3日以内に死んじゃうだろ?」

悟:「いや、都合よくいけると思う。ほら、異世界って身体が丈夫になるし、同時に耐性もできると思う」

創:「(この考えで大丈夫だろうか、バイオセーフティレベルの話しだし、現在の技術でも根本から解決になってないのに、エボラとかコンゴ出血熱とかホリビア出血熱とか問題になっていただろ? 過去には天然痘、コレラとか……その事をどうやって分かってもらえればいいんだ……、そうだ!)」

創:「なぁ、悟……お前、ドラゴンボール好きだよな」

悟:「あぁ、普及の名作、男子のバイブルだからな」

創:「だったら、知っているよな。 悟空がフリーザ戦後、地球に戻ってくる時、その場に未来から来たトランクスの目的を……」

悟:「そんなの簡単だ、未来の事を話して悟空に薬を届ける為だろ?」

創:「そう、悟空は死んでしまう、その理由は」

悟:「心臓病、何かの感染性のウイルスに……そうか!」

創:「そうだ、最強の戦闘民族サイヤ人でもウイルスには勝てなかったとあっただろ……」

悟:「なんてことだ……、悟空の身体が頑丈でも無理なのか……」

創:「あぁ、地球やナメック星を破壊できる力を持つ悟空も無理なんだ、それほどウイルスは強い、サイヤ人自体の免疫力は人間と比べて相当高いと思うから、ほら、カリン様の所で猛毒を飲んでも問題無かった悟空が、だよっ!」

悟:「それはヤバいな。いや、その話しを聞けば、異世界転移は無理だと思う……」

創:「わかってくれたようだな……(ベジータは初登場時に、どこかの惑星の生命の死体を食べて免疫をゲットしていそうという話しは省こう)」

悟:「じゃあ、これからは【転生】を主体に話しをしていきたいけど、いいか?」

創:「あぁ、そっちの方がいいと思う、はじめの諸問題は解決できるし……」


 僕はそのまま悟の希望する転移について諦めさせる事に成功した。

 もし、転移が成功した場合。最高で半年、もって数週間、大抵は3日以内に悟は死ぬと思ったからだ、やっぱり生き抜いて欲しい。

 【転移】は負担というか、どうにもならない問題が多すぎる。転生なら諸問題である言語問題、菌耐性問題がクリアできそうだと思えたからだ、でも、当然【転生】にも問題はあるわけで……。

 それから僕はノートを開き、思いついた事を記録する。


悟:「そうか、それじゃあ、転生して異世界に行くとして、どうやってやればハーレムになると思う? やっぱりカネを稼がないといけないよな。でも、そのまえに大人になる年齢は何歳だろう? やっぱ15歳くらいが成人なのか?」

創:「その前に悟、転生する前段階と途中に、すっごい問題があるんだけど……」

悟:「なんだよ、問題って?」

創:「いや、悟は1回、死ぬわけだよね?」

悟:「あぁ、ここは(ラノベ)に習って、トラックに()かれて死ぬ予定だけど?」

創:「いやぁ……さ、そこも問題なんだけど、死ぬ事も受け入れている事も覚悟としてはいいと思うけどさ、どうにもならない事があって……」

悟:「なんだよ、言ってくれ、創!」

創:「いや、あのさ、まぁ、その、異世界が僕らみたいな人間の世界だと仮定しよう。でもさ、記憶無くなっちゃうだろ? とか基本的な不都合部分を除外して考えてみるけど、転生する生物が、普通は男女に分かれるわけじゃない? 生物だから、大抵はオスとメスに分かれると言えばいいかな? それだったら、悟、お前、女性タイプに生まれる可能性を考慮しなくちゃ」

悟:「なんだって!! あっ、そうか、男女だから確率は50%か!」

創:「そうそう、簡単に考えてね……、でも、それってその中でも最高の条件だと思うんだ。 雌雄(しゆう)同体(どうたい)であるカタツムリとかいるから、性別がない生物に生まれる可能性もあるわけで……、異世界だから、どうなっているか全く情報が無いと思う……」

悟:「なんてこった、そうなったら俺はどうなる!?」

創:「驚くなって……、男に生まれる可能性も残っているんだよ」

悟:「そうか、そうだよな……、その時はお腹の中で自分は男だ!って、強く願えばいいんだよな!」

創:「うん、分かんないけど……、でも胎児の頃の記憶なんてないよね?」

悟:「そうだ、ない! どうしよう……」

創:「もし、女性タイプだったら。身体は女性、心は(さとし)で、それって現代風にいえば性同一性障害だよね」

悟:「あぁ、そうだ……」

創:「わかんないけど、貴族の令嬢とかに生まれて育つと結婚とか強制だし、現代のように文明が進んでないと、女性の扱われかたとかどうなっているのか、わかないよ? それこそ悟が言ったハーレム要員の立場かもしれないし……」

悟:「そうなったら、俺は男に抱かれるのか? いや、身体は女性だからいいかもしれないけど、気持ちが、ついてこない……」

創:「そうだろうね。性同一性障害の人と同じ気持ちだろうね」

悟:「あぁ、知らなかった、そりゃ、逆の立場だったら厳しいな……」

創:「それにもう1つ問題がある……」

悟:「それはなに?」

創:「あのさ、乗用車に轢かれて異世界に行けると仮定すると……ちょっと、待って!」

悟:「なんだよ、スマホなんか取り出して……」

創:「『平成●●年、交通事故、死亡件数』……、あった、ほら見てみろよ!」

悟:「なになに……、約4000~5000人が1年間で死んでいるの!?」

創:「そうだって、トラックで轢かれたのか分からないけど、日本で約2時間に1件だって。グラフの記録では昭和23年から始まって平成●●年まででも相当の人が無くなっている計算だよ。それも日本だけの記録で。世界的に自動車事故の統計を考えたら、何百万、何千万って人が異世界に行っているって事になる」

悟:「エッ、マジか! 異世界ってそんな簡単に行けるの?」

創:「だから、異世界ってそんな簡単に行けないと思うんだよ。これって交通事故の記録だし、飛行機事故とかの人は含まれないからさ……、それに、これってさ、運転して()いちゃった人の気持ちとか、被害者側と加害者側の家族の気持ちとか考えると、あんまり気持ちのいい考えだとは思えないんだよね……、ほら、ラノベには軽く書いているけど、本当に事故被害者の家族の気持ちを分かってないっていうか……、当事者達が見たらどう思うかな?」

悟:「そうだな……、考えて無かった。すまん!」

創:「いや、謝られても困るけど……」

悟:「オレはそこまで考えて無かった、気づかせてくれた、創、お前に謝りたい」

創:「まぁ、いいよ、それくらいで、これってネットだと炎上案件だから、他の方法を探らないか?」

悟:「そうだな、異世界に転生するにしても、前々からエネルギーが足りないとは思っていた」

創:「それは僕も思ったよ。条件が簡単すぎる。もっと大きな力で死んだ方が異世界に行けるって思うんだ」

悟:「大きな力って?」

創:「そうだな……水素核爆弾の威力の直撃ぐらいかな?」

悟:「やっべぇ……、それだったら行けそう……」

創:「その位しないと異世界に運べないと思うんだ。質量保存の法則っていうか、運動エネルギーの法則でも遠くに行くには初期の力が重要だと思うし……、本当はビックバン位の宇宙開闢(うちゅうかいびゃく)の力が必要だと思うんだ。感覚だけど……あとは超新星爆発やスーパーブラックホールに飛びこむくらいしか異世界に行けないと思うんだよ」

悟:「そっか、転生にしても色々問題があるんだな……」

創:「でもさ、悟、なにより重要なのは、諦めない強靭な精神力だと思うんだ」

悟:「そうか……、そうだよなッ!!」

創:「あぁ、女性に生まれても、精神力が強ければどうにかなりそうだよね?」

悟:「そうだ、魔法で何とかなるかもしれないし、夢の魔道具とかあるかもしれないから出来るかも」

創:「…………そんな摩訶不思議な力が異世界にはあるかもね。 神龍(シェンロン)みたいな存在がいそうだよ」

悟:「創、お前もそう思うか!」


 僕は悟の前向きな精神力を称賛(しょうさん)したい。

 異世界に行く者はこの意気込みがないと無理だと思う。

 水爆にしても、場所とか、どうやって造るのか? という考えまでは及ばないが、悟だったら出来そうに思えた。

 こういう奴が異世界にいく資格をもつと僕は感じる。

 なにせ、異世界危険度は戦時中の国家を無防備で歩く以上に危険な行為だからだ。


創:「それじゃあ、はずは転生して、男の子に生まれたとしよう。それを基準に考えて、その後の生活の事も考えないといけない、最終目標はハーレムだよな? エルフとかネコ耳の亜人系の要員がいる感じで」

悟:「そうそう」

創:「うん……なるほど……」

悟:「どうしたんだ? また何か問題があるのか? 言ってくれよ。創の意見は貴重だ」

創:「そうだな……、ちょっと聞きたいんだけど。 ハーレムの中身というか構成はどうなっている感じ? 希望を詳しく聞きたいんだけど」

悟:「なんだ、そんな事か……、そうだな、やっぱり同種が1名、エルフ1名 ハーフエルフ1名、ネコ耳っ子1名、ネコ耳っ子ハーフ1名の計5名かな?」

創:「結構な数だね。ピザの注文かと思ったよ。悟、それに混血(ハーフ)って重要? ハーフ&ハーフって感じだけといらなくない?」

悟:「イヤ、いるッ!それ無くして異世界ハーレムは語れない! ハーフの女性はエキゾチックな魅力が増すんだ。だったら純粋種と雑種を両方愛したい」

創:「(なんて眼差しだ。一点の曇りもない!)……わかった。失礼な事を聞いた」

悟:「いや、いいよ。それで何か問題があるのか」

創:「いや、確認だけど……、それは恋人としての楽しむハーレム? それとも一夫多妻制の家族構成としてのハーレム?」

悟:「それって何か違うのか?」

創:「だいぶ違うよ、どっち?」

悟:「それなら、一夫多妻制のハーレム。結婚して家族になりたい、子供つくって、幸せな家庭を続けていきたいと思うね」

創:「やっぱり…ね…悟。実に残念なお知らせがあります」

悟:「なにが?」

創:「単純に問題点は3つ、1つ目はハーレムの種族間も問題。2つ目は結婚関係問題、3つ目は生物学的問題だよ」

悟:「結構あるな」

創:「それじゃあ、まずは種族間の問題から、単純に考えて違う種族の嫁さん同士が仲良く生活出来ると思う?」

悟:「それは出来るんじゃないの?」

創:「それじゃぁ、質問。嫁さんがアメリカ人と中国人と北朝鮮人とロシア人とイラク人の嫁を5人貰ったら仲良くできると思う? 悟が日本人の旦那さんだと考えて……」

悟:「いや、そのラインナップは色々と危ないんじゃない?」

創:「そうかもね、でも仮定として考えてみてよ……、だって異世界にはこれ以上の問題が渦巻いているかもしれないんだから……。これだって楽な方だよ、元は同じ種族なんだから、進化の過程で肌とか骨格が分かれているけど元は同じ【人間】なんだ」

悟:「そうか……ネコ耳っ子とエルフはもっと違うか……」

創:「そう、そこをまとめる度量が無いといけないと思うよ。動物(アニマル)のボスのようにハーレム築くオスは狙われる事もあるから色々と問題が多いと思うよ」

悟:「わかった、……それくらい受け止めて、まとめられる男になるよ! そしてハーレムも維持する」

創:「うん、でも覚えておいて、結婚したら一夫一妻でも離婚しているから、5人だともっと大変だと思う。 文明ごとに尊重していかないといけないし、広く受け入れる心が双方に必要だとおもうから……」

悟:「あぁ、間違っていないね、その2つ目は?」

創:「それは、さっき悟が言った。経済的問題だよ。異世界でどうやってカネを稼ぐかという経済力が必須だと思うんだ。子供も養うには原始時代から食料を採ってくるという能力が必須で、それが無いと結婚生活が続かないと思うんだ。それに他の種族の嫁を貰うにしてもどうやって夫婦になるかという問題があると思うんだ。無理やり(うば)うのか、それともその親ごと説得するかという問題が残る。それにどうやって()れさせるのか、男性自身の色気のような部分が必須だと思うよ」

悟:「でも、異世界では基本的に強くなるし、その強さで助けて惚れさせる感じでいいんじゃないか?」

創:「それって魔法とかで悪者やモンスターをぶっ飛ばすっていう古典的展開?」

悟:「そう、それっ!」

創:「そうか……、でも、追加で聞きたいんだけど、文明っていうか、文化はどう言う感じなの、異世界って、悟の希望でいいから聞かせてよ」

悟:「そうだな……、ここは一般的に中世ヨーロッパ的な文明に似ているといっておこう」

創:「なるほど……中世って近代のほう? それとも5世紀くらいの文明? 15世紀の文明?」

悟:「それって重要なのか?」

創:「結構差がある。日本だと飛鳥時代から江戸時代程度の差がある」

悟:「やばいな、それって、でかいじゃん……」

創:「あぁ、間違いなく大きいと思う、それとも文明レベルは未定の方がいいかな?」

悟:「あぁ、そうした方がいいかも……思いつかない」

創:「まぁね、異世界だから、予想外の展開もあるよ。もしかしたら現代の文明よりも進んでいる可能性だってあるんだから……」

悟:「そうなのか?」

創:「いや、わかんないけど……、そもそも、なんで文明が遅れている所だと思っていたの?」

悟:「いや、本にそう書いてあったから……」

創:「悟、いい加減、ラノベに頼るのは止めたら? そればっかり考えていると視野が狭くなって間違えた時に大変だよ」

悟:「そうか……、確かに創の言う方が説得力はあるな……」

創:「なんでも同じに考え無い事だよ、もっと発想を自由に、悟が言っていた【異世界の常識】は『無謀な常識』だと思うよ」

悟:「わかった、そうする、その考えは捨てよう」

創:「そうしてくれると助かるよ。じゃあ、話しを戻そう。そもそも魔法とか力が超絶的に強く生まれるとする。そして力で解決、惚れさせる……、それってジャイアンに近い発想だよね。暴力的な国の王様に収まった方がいいと思う」

悟:「なに? それって侵略国家の王として亜人国家を攻め落とせって事? ……っていうか王様になったほうがいいの?」

創:「それはね、だって、カネは入ってくるし、女性は手に入る。ハーレムにしても問題ないだろ? 王様になれば子供を育てる者達を雇えるし、稼ぐ旦那のほうが結婚生活長く続くよ。世継ぎ問題があるけど、何人産んでも構わない訳だし、徳川家(いえ)(なり)なんて55人もの子供がいたんだ。外国でいえばフリードリヒ・アウグネト一世なんて360人も子供を産ませたって諸説(しょせつ)(あき)らかになってない話しもある。悟は家族を持ちたいっていったけど、当然、向こうの嫁候補達も国を持ったら子孫を残そうとすると思うんだ」

悟:「でも、それって国の建国だな、そんな事、したくはないんだけど……。ジャイアンだったらモテ要素が無い感じだな」

創:「それじゃあ、あれしか無い、賊のお頭になっていくしかないね」

悟:「賊って、現代風にいえばテロリストの位置だよな」

創:「そうだね、でも滅んだけどISなんか、暴力で国造って、女性を奴隷みたいにして結婚させただろ? 一応はハーレムが出来上がる」

悟:「でも、それって悲しいよ。暴力で手なずけているだけだろ?」

創:「そうだけど、じゃあ、どう言う感じでハーレムを維持するの? 後は嫁候補の親が王様みたいなお金持ちと考えて、その親にカネを(みつ)いで貰ってハーレム維持する? 異世界でNEETでヒモのハーレム方式ってかんじだけど……」

悟:「王様かNEETでヒモかテロリストって、すごいラインナップだな」

創:「そう思うけど、ハーレムって可能なのはアラブとかの王族国家だけだから、石油とか資源で一発あてて資産豊潤(ほうじゅん)な国とかじゃないと無理だと思うよ。それだったら商人みたいにカネを稼ぐ方法が一番健全だと思うけど。ほら、社長なんか愛人を何人も囲ってそうだし……」

悟:「つまり、力は必要ないって事?」

創:「まぁね、必要な言っていうか、目的が違う感じがする。持っていた方がいいけど極力使わない方向で、むしろ社長的な存在になった方が好都合じゃないか? ハーレム目的だろ? 自分で何とかするか、他人に何とかして貰うかの違いだけど、悟はどっちにする?」

悟:「……おれは自分の力でハーレムを維持したい、だったら創の意見には賛成だ」

創:「悟だったらそういうと思った。 じゃあ、転移後の職業は『大商人』って事でカネを稼いで異世界ハーレムを目指すことだね。その為には経済学の勉強は必須だと思うよ。異世界マーケティングで流行りそうな物を考えるか、儲かる商売基礎を考えた方がいいかも。後はその土地の権力者にとりいる交渉術が必要かな?」

悟:「わかった、それもやるよ。それで最後の3つ目はなんだ?」

創:「そうだな……、これは僕の個人的な考えだと思ってくれていいけど、悟は『ライガー』って生物を知ってる?」

悟:「なんだっけ? 父親がトラで母親がライオンの生物の名前だっけ?」

創:「惜しい、それってタイゴンだよ。ライガーは逆」

悟:「そうなのか? 創って、ものしりだな」

創:「いや、テレビの知識だよ。でもおなじような生物だけど、そいつって雑種の生物によくある不具合があるんだ」

悟:「なんだよ、不具合って」

創:「ライガーって次の世代を残す生殖能力が無いって話し、つまり一代限りの生物って事」

悟:「エッ、そうなの!」

創:「そうみたい、疾患とか成長途中での問題も起こるって……」

悟:「そうか、でも、それならハーフエルフとか、ネコ耳っ子ハーフって……」

創:「うん、だから、その可能性も考慮しないといけないね」

悟:「あぁ、マジか! そうか、その可能性もあった!」

創:「異世界だから分かんないけど、違う知識で人間と類人猿のオラウータンやチンパンジー、ゴリラとの間に子供が出来ないのは知ってる?」

悟:「そうなのか! それって倫理的な問題?」

創:「いや、人と類人猿は99%DNAが似ているんだって、でも、1%未満程度でも違うと子供って出来ない話しだ」

悟:「そういえば、生物の真下先生が、ウニの卵は人間の卵子に似てるから、精子を掛けて受精しないか大学の時に実験したって言ってたな!」

創:「あぁ、俺らがドン引きした話しだよね。うんうん、それに近いかな」

悟:「そうか……悟は亜人との間には子供自体が出来ないと言いたいのか?」

創:「そうだね……、生物学的にその部分は見過ごせないだろうね。だって男女に分かれているという事は、子孫を後世に残す宿命から逃れられないという話しさ。そうなると子供の出来ない家庭は不和になると思う」

悟:「なるほど……、出来ても苦難の道って事だな……」

創:「わかんないけどね、悟のいう魔法の力っていうのが、どの程度で、文明にどう食い込んでいるかも分かんないし、その部分を都合よくする薬っていうのが、ありそうな気もするけど……、それほど幸運が続くか分かんないよ」

悟:「でも、【転移】にしても、【転生】にしてもハードルはかなり高くないか?」

創:「まぁ、ここまで深く考えちゃうのもおかしいかもしれないけど、他の場所に行くって、それだけで大変じゃないの? それでさ、提案だけど話しを聞いていて、低いハードルなら思いついたんだけど聞く?」

悟:「なんだよ、低いハードルって?」

創:「いや、この方法なら転移でもいいかなって思う方法」

悟:「あるのか!」

創:「でも、ネコ耳娘もエルフも出てこない」

悟:「それじゃダメだ、却下!」


 悟は僕の案の異世界ではなく、過去にタイムスリップして戦国時代を成り上がる話しは却下した。大奥という制度、江戸時代まで続いた日本式ハーレムでもあるそれを利用したほうが。その方が異世界に行くよりは安全だし、歴史を知っていれば高確率で成り上がれる話しなのだが、悟のなかでエルフとネコ耳は外せないらしい、仕方が無いので僕は、その後、おもいつくまま異世界の危険性を指摘していく。それは悪い意味では無く、僕が思う程度の事が異世界では起こりうる事で、それ以上の危険も相当あると思ったからだ。


創:「――それじゃあ、やっぱり医療技術も持っていた方がいいね。家族の健康を考えるなら当然だと思う」

悟:「そうだな、どの程度の文明か分からないもの……」

創:「それと格闘術や武器の取り扱いとか生物の知識も入れないと、転生するにしても、モンスターと戦う前提なら、そのくらい覚えないとダメだろうね」

悟:「わかった、でも異世界に行く前にやる事が多過ぎないか?」

創:「いや、悟、この程度の事を出来なくて何が異世界だよ! それって異世界に対して失礼だと思わないか!?」

悟:「……異世界に対して失礼?」

創:「うん、失礼」

悟:「そうか……」

創:「そうだよ、僕が思うに悟は、海外の世界遺産にいってテンション上がって遺跡とかに自分の名前を落書きしちゃうような、そんな気持ちが抜けきっていないと思う」

悟:「それって最悪じゃん」

創:「うん、だから謙虚にしてないといけない、それにさ、異世界に行くにしても、騒がしい奴が行くのと、真剣に本気で考えて異世界に行く奴だったら、どっちが行って欲しい?」

悟:「それは……真剣なヤツだと思う。いや、そうであって欲しい」

創:「そうだろ? NEET(ニート)とか人生の脱落者が異世界に行っても迷惑極まりないと思うよ。 神様も転移する人を選ぶ時、やっぱり有能な人材が転移してくれた方が異世界の為だと思わない?」

悟:「そうだな、やっぱり……真剣に異世界に行きたいと思っている奴に行って欲しいよな」

創:「そうだよ、純粋な気持ちこそ必要だと思う」

悟:「そうか……俺はニートでも簡単にいけるような場所だと勘違いしてた」

創:「まぁ、仕方ないよね。それって例えるなら雑誌の裏にのるような、だれでも簡単にカネや車が手に入りますと文句が書いてあるペンダントを買うような感じだもん」

悟:「そうか、異世界詐欺に引っ掛かる所だった!」

創:「気がついただけでもよかったよね」

悟:「あぁ、ありがとう、創……」

創:「いいんだって、泣くなよ、ほらっ」

悟:「あぁ……」

 

 僕は悟にハンカチを貸して、その後、異世界に行く為に必要な事をノートの切れ端にまとめて悟に渡した。

 結構な時間が経っていたので、空が薄らと(あかね)(いろ)に染まり始めていた。


創:「それじゃあ、これくらいでいいかな……、はい、これは問題点の個所書きだよ」

悟:「ありがとう、すごい参考になったよ」

創:「いいって」

悟:「でもさ、これからどうすればいいのかな? 大学は医学部目指すとして、身体を鍛える為にボクシングを習うだろ? 生物の勉強も、薬作る為に科学の勉強もしないと、それにサバイバル技術とか、あとは、数学とか測量学に、それに、あぁ! …他にも色々勉強もしなくちゃ……」

創:「悟、あのさ……まずは一歩一歩頑張ってみればいいじゃん、まだ15歳だぜ、何年も先があるんだよ。焦り過ぎだって」

悟:「そうか、そうだな……異世界に行く為に努力するよ。絶対『夢』を叶える!」

創:「そうだね、でもその前に悟はやらないといけない事があるよ」

悟:「なに?」

創:「まずは、明日のテストをいい点数とらないと」

悟:「そうだな……、創、これらか一夜漬けになるけど、勉強を教えてくれるか?」

創:「いいとも、ほら、帰ろう」


 僕は悟の相談に真剣に答えた……つもりだった。

 でも、答え始める前から思っていた。悟が異世界に行ける可能性は1/∞(むげん)の確率で無いって事を、ほとんど限りなく0(ぜろ)だって理解している。

 異世界に行ける奴はBIGのような宝くじを、200回連続1等を当てるほどの運が無いとダメだと思う。

 それだったら宇宙飛行士を目指していった方が確率は高い。

 異世界に行きたい悟の事を考えたのだけど、転生は仏教用語の輪廻転生から来ていると思う、魂は何度も死に生まれ変わる事を指している発想から来ているのだろう。

 でも、確かに過去の記憶を持って生まれた者の話はテレビでもあるが……、それは年代の違う転生であって、『異世界から来た』という記憶は報告されていない。もちろん『他の生物の記憶』も……、つまり、そう言う事だ。もしかしたら記憶が消されていたとか、精神病院に入っている者がいるかもしれないが、確実な証拠は無いし、異世界の存在は確認できないという事実は伝えられなかった。

 僕は友達に嘘をついたとも言えない。それは誰にも分からない事だし、なにより時が経てば自然と悟も理解してくると思うから。


 いつか、気づいてくれると思う。異世界より現世の方が素晴らしいと。


 その後……――悟はそれから頑張った。『異世界に行ってハーレムをつくる』というモチベーションが彼を覚醒(かくせい)させる。1年目で並みだった彼の成績は3年の頃には上位3番以内に入る程の成績を続けていき、黙々と勉学に(はげ)み、ボクシングも続け身体を鍛え、3年の頃にはプロボクサーのライセンスまで取得するに至った。

 そして――●●大学の医学部に合格。学部も違うが僕も大学は一緒だった。

 でも、この頃から悟の様子が変わってきたんだ。

 すれ違い、疎遠になって、悟は海外の大学に留学して僕の前から姿を消した。


 そして――18年の月日が流れた…………。

 

 私は大学を卒業し40歳を迎える。仕事は順調で一流商社の営業部部長補佐の役職についていた。28歳の頃に結婚をし、2男1女の中流家庭を築いている。妻は1つ下の大学の後輩だった、『香里(かおり)』、10歳の息子、『(たかし)』、8歳の息子『(りく)』、4歳の娘の『真名(まな)』の5人家族だ。家庭も順調で、なに1つ不便は無い。あるとすれば家のローンと進学費用―――


 そして、もう1つ、心につかえている事がある。そう『維新村 悟』の事くらいだろう。


 悟は海外留学後、医者になり、海外の軍に在籍し、そして――『テロリスト』になった。

 彼は『異世界新党』という謎のテロリスト集団を造り、各国でテロ行為を続けている。

 あるテレビでの評論家が彼の事をこう言った。

『テロのカリスマ』だと……。

 その通り、彼は圧倒的なカリスマ性でテロリストをまとめ上げ、豊潤な資金力、人材、交渉術を持ち。アメリカを始め世界各国で最重要人物に指定されている。国際的テロ組織「アルカイダ」、「イスラム国」を(しの)ぐ程の大物になった。テロ界の革命児、化学兵器の異端児とも呼ばれ各国でテロ行為を繰り返していた。例として中国のウイグル自治区・チベット自治区付近、クリミア半島、尖閣諸島。等々、世界で問題のある所に、さらに核爆弾や化学兵器テロを起こす、そんな危険極まりない人物に変わってしまった。

 

 もしかしたら、それは僕のせいでは?――と、思うようになった。

 

 そんな傷をかかえ、僕はその事を癒すように家族との休日を楽しんでいる。

 家でゴロゴロではないけど、ゆっくりと家族と過ごし、2階でゲームをしている隆と陸はそのままに、1階の居間で娘と一緒に遊んでいた。

 テレビをつけると――中東で起こった内戦のニュースが流れている。アメリカとロシアの代理戦争のような事で、戦いと言う事で気持ちがどんよりとしているが、娘の顔を見るとそんな気持ちも吹き飛ぶ。

 そんな時間を過ごしていると――妻の香里が話しかけてきた。


香里:「ねぇ、あなた、そういえば国際郵便が届いているわよ」

創:「だれから? 海外に知り合いでもいたかな?」

香里:「村石(むらいし) (とし)()さんだって?」

創:「知らない名前……」

香里:「でも、あなたの名前が書いてあるのよ」

創:「わかった、見てみるよ」


 僕は香里から手紙を受け取る。確かに僕の名前が書いてあった。『村石(むらいし)n (とし)()』と変な名前が――しかし、すぐにピンと来た。簡単な暗号で『維新村 悟』だと。

 中身の封を開ける。そこにはこう書かれていた。


『 真壁(まかべ)(はじめ)様。お元気でしょうか? 

いきなり手紙を送る事になってしまった、ご無礼をお許しください。

君とは大学の時にケンカになってしまい、それ以来でしたね。

あの時はひどい事を言ってしまったと後悔しています。

君は私の事を考えてくれたのに、その事に対して腹を立ててしまいました。

――それからの事は御存じだと思います。詳しくは書けませんが、きっと君の耳にも入っている事だろうと思います。

私は世界でも有名だから……。

優秀な君なら、私の行為を非難するでしょね。それは十分にわかっています。

しかし、自分の夢を忘れられなかった。

他の人から見れば夢想家だとバカにされるかもしれません。

仲間以外には私の夢はバカにされてきました。ですが、同じ志をもつ同志達はついてきてくれました。

私は純粋に夢を追いかけ努力してきました。それは君が私に教えてくれた事でもあります。

かつて、君は言いました。『異世界に対して失礼ではないか』と……。

全くその通りです。私は失礼が無いように己を鍛えてきた次第です。

そして、やっと、全ての準備が完了しました。

この手紙が着く頃には、全てが終わっていると思います。

ですが、異世界に行く前に最後の心残りとして、私の夢の指標をくれた君に伝えたい事があるので手紙を送らせて下さい。

僕は夢を叶えに行きます。遠い所で戻ってくる予定はありません。

その前に言っておきたい事がありますので、この手紙で言わせて下さい。


ごめん、それと、ありがとう。


君の親友だと言わせてくれ 悟』


創:「悟……バカヤロー……」

真名:「パパ、ないてるの……」

創:「大丈夫、ちょっと、昔を思い出してね……」

真名:「だいじょうぶ、いたい? いたかったら、なおさないと」

創:「大丈夫だよ、ほら、もう大丈夫、真名はやさしいなぁ~」


 僕が娘の真名を抱きあげて膝の上で可愛がっていると――テレビで速報が入ってきた。

 中東の戦場で突如大規模な爆発が起こり多数の犠牲者が出たという事。多量の土砂と放射線、そして熱線が観測できた事、爆発の震度と規模から水爆並みの威力の爆発が起こったという報道があり、ニュース自体も混乱を極めていた。その後でネット上に『異世界新党』が今回のテロを予告していたと言う内容が放送された。


創:「(さとし)……異世界に…行ったんだ……」



 異世界に行く為に転移系に対し、特殊相対性理論の通称『ウラシマ効果』について移動時の速度の話しは触れていません。重力にも、考えうるべき問題点はありますが、地球→亜空間→異世界 に行くエネルギー問題も含まれ、計算出来ませんでした。

 亜空間経由の場合には、異世界での1年が地球の3万年に相当するかもしれないズレが生じ、帰って来たら文明滅んでいるぞという感じかもしれません。だから、異世界行きは片道切符であるという事にします。

 その部分の話を創と悟がするのはおかしく、外しました。


 ほかにも異世界黒死病とか、疫病対策の話しも考えてみればあり、異世界に行くとは最低でも宇宙船の搭乗員レベルの学力と沈着冷静な思考の持ち主が必要であります。

 悟がなぜテロリストになったかは言及を避けます、想像してください。


 異世界について存在が確認していない以上行ける可能性は限りなくゼロに等しいと創は感じています。

『異世界で生まれたんだ』という人の話しが無い以上、信じないのが創です。

 もしかしたら宇宙人にでも出会わない限り、創は信じないかもしれません。




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― 新着の感想 ―
[良い点] ト書きには外れしか当たったことが無く、警戒していましたが結構面白かったです
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