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ボーナス屋、勇者になる  作者: 爪牙
異界の七大魔王編Ⅱ―天空大陸の章―
330/465

第319話 ボーナス屋、勝利(?)する

――宇宙――


 宇宙空間を飛ぶ俺のファン〇ル!


 その発射口から放たれるのは世界を焼き尽くす稲妻!


 俺がした事は単純、ファ〇ネルに《雷霆(ケラウノス)》を合体させただけだ。


 そんな時間があったかって?


 時間なんて、魔法で止めちゃえば幾らでも作れるさ♪


 アドラメレクに時属性が無かったから、100%邪魔されずに作業ができたぜ!


 いや~、《万能技巧》が固有能力(ユニークスキル)に分類されていなくて良かった良かった♪


 これがあれば神器の魔改造だって可能なんだよな。


 マジでチート☆



『ギャガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』



 俺の眼の前でアドラメレクが超感電している。


 ファ○ネルを見て簡単に破壊できると思っていてくれたお陰で見事に不意打ちが決まった。


 もっとも、今のファ○ネルは魔改造のお陰で物理・魔法破壊不可能なんだけどな♪


 勿論、数百万度の高温の中でも機動可能だ。


 本物太陽の中でもビリリと暴れられる設計だ。


 何度も言うけど、マジチート☆



『ゴ……この五月蠅い蠅があああああああああああああ!!』


「パワーUP!」


『グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』


「更にスピードUP!」


『アバババババババババババババババババババババババババ!!』



 《雷霆(ケラウノス)》は基本的にクラウ・ソラスやブリューナクと同様に武器に分類される。


 込める魔力の量と密度、純度が高いほどのその力は強くなる。


 それはファン〇ルと合体しても変わらない。


 俺はファ〇ネル(+雷霆)により純度と密度の高い魔力を惜しみなく送り続ける。


 そしたらどうだろうか?


 なんか、ファン〇ル(+雷霆)が光速で……動いてる?



『ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!』



 気付けばアドラメレクも光速で移動しているみたいだけど、もう俺の耳には「ガ」しか聞こえなくなった。


 俺はスローモーションで見てるけど、アドラメレクは全然防御も回避も出来ていない。


 あ~あ、沢山の小惑星が消えていっている。


 後始末、どうしよう?



『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!まだだああああああああああああああああああああ!!』



 アドラメレクは光速移動を止めて全身から爆炎を放ち始めた。


 同時に全身を白い炎で包み込みながら巨大化、さらに姿も人型から鳥型に変わっていく。


 その姿は超巨大な孔雀……不死鳥だ!


 全長数千メートルのフェニックスだ!


 ここに来ての第三形態!


 デス〇〇ーアを思い出すぜ☆



『俺の真の力を――――』


魔弾(タスラム)発射!!」


『グハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』


「ファ〇ネル(+雷霆)!!」


『アバババババババババババババババババババババババババババババ!!』


「貫け!ブリューナク!!」


『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』


「切刻め!クラウ・ソラス!!」


『ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』



 攻め放題だった。


 聖都の一件の際に手に入った神器詰め合わせセットも使ってアドラメレクをボッコボコにしていく。



〈テンション上がってます☆ by勇者を見守る優しい神一同〉



 ……。


 随分と大人しいと思ったら、大勢で観戦してやがったのか。


 まあ、余計なストレスが溜まらないからいいけど。



――――ピロロ~ン♪



▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

『復活!能力制限領域消滅!』


 魔神アドラメレクの能力制限領域が消滅しました!

 制限されていた能力が全て解放されました!


 一気にヤッちゃいましょう!!


▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲



 おお!


 ダメージを当て続けてお蔭で厄介な領域(フィールド)も消滅したようだ!


 さあ、貰う物を貰って止めを刺すぞ!


 まずは今のアドラメレクのステータスの確認だ!



【名前】『太陽の魔神』バアル=アドラメレク

【年齢】325,882  【種族】神

【職業】魔神 太陽神  【クラス】フリーの魔神 New!

【属性】光 火 空

【魔力】2,418,800/8,900,000

【状態】超麻痺 超火傷 混乱etc

【能力】魔神之大魔術(Lv5) 魔神之武術(Lv5) 魔神之御力(Lv5) 太陽神之御力(Lv5) 煉獄太陽(ゲヘナ・サン) 神之息吹 眷属創造 神域創造 心圧潰(マインド・デストラクト) 魂喰之王 災厄の種 彩光の羽 裁きの波動 etc

【加護・補正】完全詠唱破棄 超速再生 超回復 悠久の記憶 神の威光 神ハンター 悪魔ハンター 天使ハンター 天魔ハンター 超次元ハンター 贄を欲する者 光の大王 魔神 太陽神

【BP】-146



 《全状態異常無効化》が無くなったせいで絶賛麻痺っているな♪


 さてさて、残っている物の中から美味しい者を全部奪っちゃおう!



「そしてオールリセット!!」


『ブガァァァァ!?』


「ア~ンド、ペナルティ!!」


『ガガガガガガガガガァァァァァァ!!』


「お!小さくなっていく!」



 色々やっちゃった後も攻撃が続き、次第に不死鳥モードのアドラメレクは小さくなっていった。


 全長数千メートルだったのがあっというまに100分の1にまで縮み、全身を覆っていた白い炎も消えて無くなっていた。


 もう一度ステータスを確認してみたら、魔力の残量が100万を切っていた。



『ガ……ギハハハ……ハ……この俺が…魔神アドラメレクが……負け……?』



 なんか体よりも先に心の方が燃え尽きそうになってないか?


 けどこの時、俺はアドラメレクに異変が起きている事に気が付いた。



「体が……消えていく?」

『……時間切れ……か……』



 俺の目の前で、アドラメレクの体が端の方から光の粒子に分解され消え始めていた。


 一体、何が起きているんだ!?



――――ピロロ~ン♪



▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

『解:現世から神界への強制送還』


 アドラメレクを始めとする神々は、基本的には現世に長期滞在することは出来ません。

 現世に留まる場合、神界と現世の間で正規の手順を踏む。または現世に居る者と契約を結ぶ必要があり、例外としてはコッコくんの様に現世の住人が神に進化した場合は現世での寿命が尽きるまでの間は現世に留まり続ける事が出来ます。

 今回の場合、アドラメレクは契約者を失った為に現世に居続ける事が出来なくなり、また神々の間で暗黙の禁止事項となっている「現世における一定以上の“神の力”を用いた破壊行為」に違反した為、世界から異分子として認識され強制的に現世から排除されるのです。

 アドラメレクは自身の力で強引に滞在時間を延長させていましたが、マスターに全能力を消された為に時間切れとなりました。

 あと1分弱で完全に現世から追放されます。


 強制送還される前に止めを刺しましょう!

 そして権能をGet!


(今回はあまり役に立てなかったけど、最後だけは頑張ります!)


▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲



 このまま放っておいてもいなくなるみたいだけど、折角だから止めを刺すか。



『なあああああああああああああああああああああああああああ!!??』


「え!?」



 《万能融合分離(ミックス・オア・セパレート)》で神器を合体させようとした時、アドラメレクがちょっと間の抜けた叫び声を上げた。


 何かに驚いているような声だけど、一体、何に驚……い……



「てえええええええええええええええええええ!?」



 それを目にし、俺も思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。


 いや、上げられずにはいられなかった。


 だって、だって!!



『ピィ~~~~~~~~~~~~~♪』


「ジャイアント☆スラ太郎ォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!??』


『何だあのスライムわああああああああああああああああああああ!!??』



 俺達の前に、全長数百メートルの、超巨大なスラ太郎がプヨプヨと浮かんでいた!!


 デカい!!


 こんなにデカいスライムは初めて見た!!


 ちょっと見ない間に大きくなり過ぎだろ!!



『ピピィ~~~~!!』


『ま、まさか!?や、やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』


『ピィ~~~!!』


『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』



 超~巨大なスラ太郎は強制送還中のアドラメレクに向かってポヨヨ~ンと襲い掛かり、超麻痺っているアドラメレクは避けることができずにそのまま………ぁぁ。



〈魔神アドラメレクを倒した! by御満悦な神一同〉



 アドラメレクの断末魔が外野のナレーションの中に空しく消えていった。


 全能神(ゼウス)に続き、魔神(アドラメレク)もスライムの餌食に……南無。



『ピィ~♪』


「え!小さくなれるの!?」



 スラ太郎は元の肩乗りサイズのスラ太郎に戻り、定位置の俺の肩の上に帰ってきた。


 プヨプヨと俺の肩の上で揺れている姿を見ていると、さっきの光景が嘘のように思える。


 やることはジャイアントになったけど、スラ太郎はスラ太郎だな。



「じゃあ、皆の所に戻るか!」


『ピィ!』



 俺は唯花達が待っている『太陽の神山』の方へと戻った。


 向こうの戦闘はとっくに終わってるようだし、待ち草臥れているだろうな。


 急いで戻らないと!


 あ、月壊しちゃったけど、どうしよう?








【名前】スラ太郎

【年齢】1  【種族】スライム(ゴッドスライム)

【職業】最強団長(Lv99) 神殺者(Lv99) アイドル(Lv99)  【クラス】魔神殺し

【属性】無(全属性)

【魔力】7,000,000/7,000,000

【状態】正常

【能力】スライム魔法(Lv5) スライム武術(Lv5) スライム闘気術(Lv5) スライム隠形術(Lv5) スライム錬金術(Lv5) 肉体改造 友情召喚 万物消化 超万能吸収 超増殖 合体 超次元跳躍 スライム流星弾 超次元砲 千変万化 癒しの聖火 不思議現象(ワンダー・ワンダー) スライム師範(マスター) 奇跡発光(ミラクル・フラッシュ) 不思議太陽 New! 

【加護・補正】物理耐性(Lv5) 魔法耐性(Lv5) 精神耐性(Lv5) 全属性耐性(Lv5) 全状態異常無効化 全能力異常無効化 完全詠唱破棄 思考加速 超速回復 神速再生 超適応力 超危険察知 超柔軟 不滅 限界皆無 天才 契約したスライム お助けスライム チートスライム 勇者の眷属 超克者 討滅者 英雄 魔獣ハンター 竜殺し 神殺し 悪魔殺し 職業補正 職業レベル補正 スライム神の加護

【BP】246









 予想していた方も居たでしょうが、こっちも止めはスラ太郎が刺しました。


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