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ボーナス屋、勇者になる  作者: 爪牙
奴隷救出作戦編
27/465

第25話 ボーナス屋、いろいろ退治する

最近不調によりペースが落ちるかもしれません。

 蔓の鞭による攻撃がなくなると、髭男は怒りの形相を俺達に向けてきた。



「このガキ・・・・!おめえら、こいつらを血祭りにしてしまえ!!」


「「「おおお!!」」」



 盗賊達が剣やナイフを抜いて襲ってきた。


 俺も装備している謎の剣を抜くと周囲に防御魔法をかける。



「《風の防壁(ウィンドシールド)》!!」



 俺やチビッ子達を風が包み込んで半球状のドームになった。


 これでこいつらの安全は確保できるな。



「クソッ!見えない壁があるぞ!?」


「あのガキの魔法か!?」



 ちょっと大き目に張ったから盗賊達は俺達に近づく事も出来ない。



「ケビン、エレンを頼む!」


「は、はい!」



 泣き続けるエレンをケビンに預け、俺は右手に持った謎の剣に魔力を流し込ながら前へと出る。


 さあ、お掃除タイムだぜ!!



「クソガキ共、出てきやがれ!!」


「―――――――――出たよ!《突風剣(ブラストソード)》!!」


「「「グワァァァァァァァァァ~~~~!!」」」



 俺が剣を振るうと、盗賊共は全身に衝撃を受けて吹っ飛んだ。


 どうだ!俺の剣技と《風術》の合わせ技は!!


 まあ、剣に風を纏わせてフルスイングしただけなんだけどな♪



「まだまだ行くぜ!《高熱剣(ヒートソード)》!!《流水剣(ストリームソード)》!!」


「ぎゃぁ~~~~!アチ~~~~~~!!」


「冷て~~~~~~~!!」



 森の中なので火は使わず熱気にしといた。


 高熱で温めて冷水でヒンヤリ♪


 後でお腹はピーーだな!



「《大地剣(アースソード)》!!《木葉剣(リーフソード)》!!」


「「ぐわぁ~~~~~~~~!!」」



 髭男以外のモブ盗賊達は土砂や木の葉の山に埋もれてほぼ全員戦闘不能になった!



「後はお前らだけだな?」


「・・・・このガキ!!タダで死ねると思うな!?」



 こいつ、自分が追い詰めれれているのが分からないのか?


 まあいい、後は一気に決めるぜ!!」



「お、お頭!こいつ化け物ですぜ!逃げましょうよ!!」


「そうそう!俺達まで殺されちまう!!」



 残ったモブ達は髭男を説得しようとしている。


 いや、一応誰も殺してねえぞ俺?



「ふざけるな!!ここまでコケにされて逃げるバカが何所に嫌がるんだ!?あのガキをぶっ殺して、残りは全員奴隷だ!!」



 ふざけてるのはテメーだろ!


 後は《加重》だけで済ませようと思ったけどやめだ。


 ちょっとデカい魔法をぶつけるか!



「くたばれクソガキ!!」


「クソはお前だ!《深緑の螺旋(フォレストトルネード)》!!」


「何・・・・・ガアアァァァァァァ!!!!?????」


「「わあああああああああ!!」」



 大量の木の葉が混じった一本の竜巻が髭男とモブ盗賊達をお空へと放り出した。


 俺が使える数少ない上級魔法の1つだ!


 というか、俺も上級魔法はこれ以外には“土”のが1つしか使えない。


 威力も俺が知ってるのより物足りないしな。


 どれも運良く覚えたやつなんだよな。


 ともかく、これで盗賊どもは全滅だな。


 あ、落ちてきた!!



「「「ギャァァァァァァァァァァァァ!!」」」


「《浮遊(フロート)》!」



 落ちてきた盗賊達は地面から1mの所で静止した。


 流石にチビッ子達の目の前にグロテスクな光景を作る訳にもいかないからな。



「こ・・・・このガキ・・・・・・・・!」


「解除♪」


「グオッ!?」


「そして、《ホール》&《加重》♪」


「「「うわあああああ!?」」」



 既に戦闘不能になっているモブ盗賊と一緒に落とし穴に落ちてもらった後は抵抗できないようにしておいた。


 よし!これで終わりだな!


 ちょうど防御魔法の方も時間切れでなくなったみたいだ。



「お前ら、大丈夫か?」


「「お兄ちゃんスゴ~~~~~イ!!」」


「凄かったですシロウさん!」


「・・・・うえっ、ありがとう、お兄ちゃん!」


「よしよし、もう泣くのはやめような。」



 ようやく泣き止み始めたエレンの頭を優しく撫でる。


 ん?マイカはどこだ?



「ハッハッハ、どうだ悪党ども!正義は勝つんだ!」


「おい!そこのバカ坊主、調子に乗るんじゃない!」



 俺はマイカに軽くゴンと拳骨をしておいた。


 こいつ、だんだんバカ皇子に似てきてるよな?


 これは後で何とかしないと碌な事にならないかもしれない。



「さてと、とりあえず薬草も採ったしそろそろ村に帰るぞ!」


「「「は~~~~い!」」」


「あと、俺もだが勝手について来たことは村長やみんなにちゃんと謝るんだぞ!きっとアンナちゃん達は凄く心配してるんだからな!」


「「「あ・・・・・はぁ・・・い。」」」


「・・・シロウさん、あの盗賊はどうするんですか?」



 ケビンが盗賊どもがいる穴を指差しながら訊いてきた。


 そうだよな~~、このままほっとくと魔法が解けて逃げ出した挙句、村に仕返しに来るだろうし・・・・。



「そうだな、魔法で拘束して全員村まで運ぶかな?あ!それとさっきのウサギはお前とマイカで運んでおけよ?」


「はい、わかりました!」


「俺1人でも運べるぜ!」


「・・・じゃあ頼むぜマイカ?」


「嘘です、ゴメンなさい!」



 マイカ、カッコつけるのもほどほどにしろよ?


 さてと、早速盗賊どもを拘束して運ぶとするかな。


 ロビンくんがいたら四次元倉庫に放り込めたんだけどな~~。


 それにしても、こいつらは何時からここにいたんだ?


 村の人達の話だと、ここ1ヶ月は近くに盗賊が現れた話はなかったって言うし、もしかしたら今日来たばかりなのかもな。



      ズン・・・・・・!



「ん?」



 今、洞窟の方から何か物音が聞こえなかったか?



      ズン・・・!ズン・・・!



 気のせいじゃない!


 何かが洞窟の奥からこっちに向かってくる音だ!


 ヤバ!この足音の大きさからしてかなりデカいぞ!?



「ケビン!みんなを連れてここから逃げるんだ!!」


「え、どうしたんですか!?」


「洞窟の中からデカい魔獣が近づいてきてる!ここにいたら危ねえ!!」


「―――――――!分かりました!みんな、行くよ!」



 ケビンはチビッ子達を連れてこの場から離れていった。


 さて、洞窟の入り口を塞いで足止めでもするか?


 と思っている間に出てきやがった!!



『ギャオォォォォォォ!!』


「―――――――ドラゴン!?」



 羽の無いドラゴンさん登場!!


 もしかしてこの森の主さんですか!?


 盗賊倒したらドラゴン登場って・・・・・・・!?


 とりあえず《鑑定》!?いや、《ステータス》か!?



【ベルクドラゴン ♂】

【分類】竜型魔獣

【用途】肉以外の各部位は武器・防具の素材、肉は高級食材、内臓は薬の材料

【詳細】緑に覆われた山岳地帯に生息する竜種。

 草食の個体が多いが動物の肉も食べる事もあり、中には肉だけを好んで群から離れて山を下りる個体も少なくない。

 鱗の硬さは竜種の中では中の上、総合的な強さは中の下で斬撃には特に強い。

 成体以上の個体の体内には魔石がある場合がある。



【名前】ベルクドラゴン(個体名なし)

【年齢】47  【種族】竜種(魔獣)

【属性】土 火

【魔力】378,000/378,000

【状態】不機嫌

【能力】炎の息吹(ファイアブレス) 肉体硬化(ハーデンボディ)

【加護・補正】物理耐性(Lv3) 火属性耐性(Lv3) 毒無効化



 売れば大金になりそうだ!


 じゃなくて、中々厄介そうだ!


 魔力もかなりあるし、物理攻撃に強いみたいだから剣で戦うのは無理っぽいな。


 けど、魔法には耐性がなさそうだからそっちでいくしかないな。


 というか、逃げられそうにないし。



「ド、ドラゴンだ~~~~~~~~!!」


「助けてくれ~~~~~!!」



 穴の中から盗賊達が悲鳴を上げているな。


 悪いが、今はお前らに構っている余裕はない。


 幸か不幸か、ベルクドラゴンは俺にしか興味がなさそうだ。


 あ、口から炎が漏れ出してる!!」



『グォォォォォォォォォ!!』


「――――――《水の防壁(ウォーターシールド)》!!」



 ドラゴンの定番、《炎の息吹》が俺に向かって襲い掛かってきたのですかさず《水の防壁》で防御する。


 火には水、これは定石だ!!


 ドラゴンはスタミナが高そうだから短期決戦で倒すしかない!


 今度はこっちの攻撃だ!!



「《水の矢(ウォーターアロー)》×50!!《風の矢(ウィンドアロー)》×50!!」



 ズドドドドと、最大威力で初級魔法を2種類同時に放つ!



「ギャォォォォォォォ!!」



 普通より多めの魔力で放ったからダメージを与えられているようだ。


 って、怒って突進してきた!!



「《隆起(ライズ)(強)》!!!」



      ドンッ!!!



 思わず力任せに地面の一部を突起みたいに隆起させる魔法を放つと、物凄い音とともにベルクドラゴンはロケットみたいに空に向かって吹っ飛んだ。


 目の前には高さ10mくらいのデッカイ突起ができてる。


 あ~~~、何かこういうの何所かで見たことあるな~~~?



『ギャオ~~~~~~~~!!!』


「あ、落ちてきた!避けよっと!!」



 軽く100m以上も上まで吹っ飛んだドラゴンはこっちに向かって落下してきた。


 もちろん、俺は逃げるぜ!!



    ドゴ――――――ン!!!



 うおっ!!スッゲー衝撃!!


 隕石が落ちた様な衝撃が起きて俺は地面を転げそうになった。


 あ、盗賊たち死んじゃったかな?


 とりあえず様子を見に行くか!



『グ・・・・・ォ・・・・・・・!』



 うわ!まだ生きてる!!


 物理耐性が高いとあれ位じゃ死なないってことか?


 けど頭を打ったのか、まだ動けないようだ!


 チャ~~~ンス!今のうちに止めを刺そう!!



「《軟化(ソフト)》!《強化(ストレンジ)》!」



 ドラゴンの頭部を補助魔法で強度を可能な限り下げまくり、そこを強化した謎の剣で突き刺した。


 結果、ベルクドラゴンはカクッと息絶えた。


 ふう、思わず魔力使いまくったからかなり減ったな。


 ステータスを確認してみるか?



【名前】『ボーナス屋』大羽 士郎

【年齢】16  【種族】人間

【職業】冒険者(Lv13) 剣士(Lv13) 魔法使い(Lv13)  【クラス】勇者(仮)

【属性】メイン:土 木 サブ:火 風 水

【魔力】736,000/1,240,000

【状態】正常

【能力】攻撃魔法(Lv3) 防御魔法(Lv3) 補助魔法(Lv2) 特殊魔法(Lv2) 属性術(Lv3) 剣術(Lv2) 体術(Lv2) 投擲(Lv2) 善行への特別褒賞(エフォートエクスチェンジャー) 鑑定

【加護・補正】魔法耐性(Lv2) 精神耐性(Lv2) 土属性耐性(Lv3) 木属性耐性(Lv3) 火属性耐性(Lv2) 風属性耐性(Lv1) 水属性耐性(Lv2) 土神ハニヤスの加護 豊穣神アヌの加護 異世界言語翻訳 職業補正 職業レベル補正

【BP】50pt



 盗賊団&ドラゴン退治で一気にレベルが上がったな!


 魔力もポイントも結構増えてる。ラッキ~~~~♪


 さて、この後はどうしようか・・・・・・・?






次回は今週中に更新予定です。

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