第194話 ボーナス屋、戦闘開始!
前回からの続き。
『ゴケ!』
コッコくんはパワーアップした!
【名前】コッコ
【年齢】0.3 【種族】神鶏(神聖白金黄金皇帝神鶏)
【職業】鶏聖皇(Lv37) 神鶏(Lv37) 神仙(Lv35) 【クラス】神話を喰らうコッコ!
【属性】無(全属性)
【魔力】4,300,000/4,300,000
【状態】正常(完全健康体)
【能力】神鶏之大魔法(Lv5) 神鶏之属性術(Lv5) 神鶏之武術(Lv5) 神鳥術(Lv4) 神鶏之召喚術 破邪ノ浄焔 New! 神鶏之息吹 神鶏之咆哮 神鶏之遠距離砲 神鶏之癒光 New! 巨大化 小型化 New! 超影分身 天翔ル聖翼 New! 神喰いの嘴 神聖なる食事 神鶏の無限吸飲 New! 鳥類眷属化 生産胃袋 加護付与 聖武装化 天眼
【加護・補正】物理耐性(Lv4) 魔法耐性(Lv4) 精神耐性(Lv4) 全属性耐性(Lv4) 全状態異常無効化 即死無効化 New! 回復力超向上 New! 成長向上 神の鶏 鶏の皇帝 超越者 大食い王 超逃走 迷宮攻略者 竜殺し 魔獣ハンター New! 思考加速 完全詠唱破棄 完全健康体 New! 神の吸引力 New! 仲間の絆 長寿 精霊の瞳 聖なる体 百発百中 野生の勘 エセ鶏神の加護 職業補正 職業レベル補正
【BP】3
大方の予想通り、コッコくんはさらに最強へ近づいた。
何故か、コッコくんは《小型化》を必死の形相で欲しがってたけど、何でだ?
「―――これで準備は完了!!何時でも来い!!」
神器を含めて各種チートのお蔭で体力も魔力も回復済みだ!
さあ、何処からでも掛かってこい!
(―――貰った!スキあ…)
「ねえよ!!」
「なっ…!?」
突然真上に現れた敵をクラウ・ソラスで軽く弾き飛ばす。
死角からの不意討ちなんてベタ過ぎだな。
「見えない弾とかもな!」
俺は100発以上はある不可視の銃弾を一振りで弾き返した。
うわ~、弾が当たったとこがグロく溶けだしてるよ。
ここの壁や床ってオリハルコンなのに!
「勇者様!?」
「みんな、敵のお出ましだ!」
みんなも俺に送れて戦闘体勢に入った。
最初に不意打ちを狙ってきた敵はもう復活して、標的を俺からヒューゴ達に変えて攻撃してきた。
不意打ちが失敗した時点で俺の相手は諦めたんだろう。
その敵のナイフをヒューゴは愛剣のペンドラゴンで受け止めて激しい戦闘を始めた。
「―――《カウンター》!!」
そしてケビンは魔法を詠唱して数百発の弾丸――今度は不可視じゃない――の猛攻を防いでいた
今のケビンなら大抵の魔法は無詠唱で発動できるけど、詠唱すると1~2割ほど魔法の威力があるそうだ。
まして、ケビンは魔法チートだから、発動された《カウンター》はとんでもない威力を発揮した。
《カウンター》に触れた全ての弾丸は180度向きを変えて発射元に逆送していった。
「――――くっ!!ぐわあああああ!!」
まだ姿は視認できないけど、俺達が通ってきた道の奥から男の絶叫が聞こえてきた。
それ以上に物凄い爆音の嵐が聞こえてきた。
流石は魔法チート、《森羅魔法》は俺の魔法と同じように通常の2割増し、《賢者の指輪》の効果でも2割増し、職業補正で更に4~5割増しだから、普通よりも倍以上の威力を発揮している訳だ。
これで加護がレベルアップしたらとんでもないことになるな……。
「クッ…!申し訳ありません。ブラス様。」
「………。」
「あ、ブラス!」
爆音が収まると、煙の中からブラス達が姿を現した。
どうやら空間を操作して爆発から身を護ったようだな。
「アイツがブラスか?」
「ああ、あのちょっと渋い感じの男がブラスだ。」
「アイツが…!!」
ロルフ、興奮して魔力が漏れ出してるぞ?
まあ、実の祖父さんとのファーストコンタクトだから興奮するのは仕方ないよな。
今気付いたけど、よく見るとブラスとロルフって顔付が少し似てるな?
というか、目付きなんかモロそっくり!
「………。」
「――――これは!?ブラス様!!」
ブラスが俺達、というよりロルフを無言のまま睨んでいると、ブラスの横に立っていた男が声を上げて驚いていた。
どうやら俺達のステータスを視ているみたいだな。
「ありえない!一個人がこれだけの加護を持つなんて…!それにこの無茶苦茶な能力の数々は…!!」
「………。」
あ、ロルフの方じゃなくて俺に驚いてるのか。
そりゃあ、いろんな神様達に加護を貰いまくっているからな。
「ブラス様、あの少年の名前!苗字がブラス様と同じ…!!魔力の波長も…!!」
あ、別の人が気付いてくれたようだ。
どのタイミングでかは不明だけど、ステータス上のロルフの名前は「ロルフ」から「ロルフ=J=アレハンドロ」に変わっていた。
多分、家族と再会したのがキッカケだとは思うんだけど詳細は不明だ。
兎に角、ロルフの苗字がブラスと同じになっているから、余程のバカでもない限り、ブラス達にも意味は伝わっている筈だ。
「………有り得ない。」
ブラスがようやく口を開いた。
さて、戦う前に現在のブラスのステータスを確認しておくか。
きっと前みたいに、魔法具とかでリセットした能力を復活させている筈だからな。
【名前】『三千世界の渡界者』ブラス=アレハンドロ
【年齢】167 【種族】人間
【職業】『創世の蛇』幹部補佐官 【クラス】ロルフの祖父さん1号
【属性】メイン:空 時 サブ:光 闇 火 風 水 雷 氷
【魔力】6,081,000/6,290,000
【状態】めっちゃ動揺! (呪縛)
【能力】攻撃魔法(Lv3) 防御魔法(Lv3) 補助魔法(Lv4) 特殊魔法(Lv5) 属性術(Lv4) 精霊術(Lv3) 剣術(Lv3) 体術(Lv4) 銃術(Lv4) 投擲(Lv4) 隠形術(Lv5) 錬金術(Lv4) 支配の秘法 鑑定
【加護・補正】物理耐性(Lv3) 魔法耐性(Lv3) 精神耐性(Lv2) 空属性耐性(Lv4) 時属性耐性(Lv4) 光属性耐性(Lv2) 闇属性耐性(Lv2) 火属性耐性(Lv2) 風属性耐性(Lv2) 水属性耐性(Lv2) 雷属性耐性(Lv2) 氷属性耐性(Lv2) 全状態異常耐性(Lv4) 詠唱破棄 高速思考 不老長寿(限定) 優秀な五感 超記憶力 刑事の勘 (情報偽装) 魔獣ハンター 悪魔ハンター 天使殺し 竜殺し 武術の達人 狙撃者 断罪者 世界を渡る者 絶望者 (闇に縛られし者) (怠惰の呪縛) (魔王ベルフェゴールの残りカス) (魔神バロールの加護(という名の呪縛))
【BP】0pt(*呪いによりポイント強制リセット中)
*注:()で囲まれている補正・状態は一部の者しか認識できません。
……何か色々付いてる。
魔王とか、魔神とか………。
ブラス本人は気づいてるのか?
「…あ、あんたがブラスだな?」
「…お前は、一体何者だ?」
ロルフとブラスが対峙した。
うわあ、どっちもピリピリしてるよ。
「ブラス様、指示を!」
「ロルフという少年以外は排除しろ。」
「「「は!!」」」
お約束な展開というか、ブラスの部下達が襲い掛かってきた!
ブラスの部下は全部で5人、1人は現在ヒューゴと戦闘中のナイフ使いのイケメン男、2人目は同じくさっきから銃火器を乱射している髭男、3人目はアンナちゃんに襲い掛かる両手に銃を構えた金髪女性、4人目はジャンに襲い掛かる二刀流の金髪の女性、3人目と4人目の女性は双子か?
そして俺に襲い掛かってくる鞭使いの茶髪男。
双子のお姉さんも気になるけど、今は目の前の鞭男に注目!
【名前】ポーレット=H=ブーヴェ
【年齢】36(本当は65) 【種族】人間
【職業】召喚師 (密偵) 【クラス】ブラスの部下(潜入者)
【属性】メイン:空 水 サブ:闇 火 風 土
【魔力】4,836,000/5,200,000
【状態】正常
【能力】攻撃魔法(Lv3) 防御魔法(Lv2) 補助魔法(Lv4) 特殊魔法(Lv3) 属性術(Lv4) 武術(Lv4) 隠形術(Lv3) 錬金術(Lv3) 祈祷術(Lv4) 変身 古式大召喚 支配の秘法 魔獣使いの秘技 追尾の魔眼 鑑定眼 千里眼 黒蛇鞭ナーガ (魔王化) (強制魔合体)
【加護・補正】物理耐性(Lv2) 魔法耐性(Lv2) 精神耐性(Lv3) 空属性耐性(Lv3) 水属性耐性(Lv3) 闇属性耐性(Lv2) 火属性耐性(Lv2) 風属性耐性(Lv2) 土属性耐性(Lv2) 全状態異常無効化 詠唱破棄 (気配偽装) 柔軟な肉体(情報偽装) 若返り (不死身) 魔獣ハンター 精霊殺し 天使殺し 魔獣の支配者 鞭の達人 (聖の拒絶) (《嫉妬》の眷属) (魔王レヴィアタンの加護) (魔神バロールの加護)
【BP】0(*加護の影響により強制的に0)
この人、黒幕です!
《情報偽装》で色々隠蔽しているみたいだけど、俺には丸見えだ。
しかし、ゴリアスでのエレインに続いてまた出たよ魔王シリーズ!
怠惰に嫉妬、ベルフェゴールにレヴィアタン、ファンタジーでお馴染みの七つの大罪シリーズか。
このパターンだと、エレインの時みたいに魔王が飛び出してきそうだな。
「――――はっ!」
「おっと!」
黒い鞭の攻撃を俺は避ける。
避けて避け続ける。
避ける度に加速していき、俺とポーレットは互いに亜音速の世界に突入した。
《鞭の達人》なんてのがあるだけあって、その鞭裁きは常人の域を遥かに超えていた。
死角も含めた全方位からの攻撃、直撃したら並の人間なら一発で即死の威力はある。
けど、俺からしてみれば、まだ遅い。
「―――《相克の斬》!!」
「――――ッ!!」
「ブリューナク!!」
クラウ・ソラスで鞭を細切れにして、同時に刀身から放たれた光の衝撃でポーレットは吹っ飛んだ。
俺は素早くブリューナクを敵目掛けて突き出す。
もちろん、手加減無しで。
「ガハッ!!!」
ブリューナクの光に貫かれ、ポーレットは壁に貼り付けになった。
あ、壁にデカイ亀裂がたくさん…!
「く…そ……!」
不死身なだけあって、ポーレットはまだピンピンしていた。
傷口も逆再生するように塞がっていってる。
けど、幾ら不死身でも奴は俺には勝てないと確信できる。
確か並大抵の敵じゃないけど、俺が知っている最強…理不尽と比べると十段以上見劣りするしな。
「降参するか?」
「――――舐めるな!!」
直後、ポーレットは青いスーパーサ○ヤ人になった(笑)
魔力が爆発、髪は逆立ってマジでスーパー○イヤ人っぽくなった。
「「「ハアアア!!」」」
あ、分身した!
ナ○トの多重影分身みたいだ。
「くらえ!!《水蛇の千鞭地獄》!!」
青い蛇がたくさん襲い掛かってきた。
それも避ける隙間を与えないような変幻自在な動きでだ。
あれを避けるのはキツイな。
「―――じゃあ吸収!」
「な!」
青い蛇さん×1000は美味しく頂きました。
その直後、俺の背後に突然複数の何かが……
「しまっ――――!!」
「それは死ぬほど経験済みだよ!!」
「ガッッッッ!?」
気配を消して俺の背後に転移していたポーレット×20に対し、俺は攻撃される前にその背後に転移して、魔力と闘気を込めた拳を背中にぶつけた。
その後は梁○泊のおっかない達人みたいな戦闘を2秒弱続けてオリハルコンの床に沈めてやった。
その際、超強化したパンチを約200発、キックを約250発、クラウ・ソラスの斬撃やブリューナクの突きを約300発お見舞いしてやった。
大魔王ほどじゃないけど、無駄にタフすぎる男だったな。
「………!!(ピクピク)」
ポーレットは立ち上がらない。
死に掛けた虫のようだ。
「――――バカな!?」
「「ポーレット!!」」
他の下っ端達はポーレットの敗北に大きく動揺し始めた。
あ!隙を見せた約1名がコッコくんの嘴の餌食に……。
ア~メン。
「…さてと、折角だから実験台にするか。」
俺はさっき交換したばかりの《簒奪王の魔眼》を死に掛けの虫に使った。
「最後の仕上げはリセット!」
最後に強制オールリセットを使って終了だ。
黒幕の刺客も、これで無力になったはずだ。
確認してみよう。
【名前】ポーレット=H=ブーヴェ
【年齢】65 【種族】人間
【職業】召喚師 密偵 【クラス】死にかけの虫 潜入者
【属性】メイン:空 水 サブ:闇 火 風 土
【魔力】2,618,400/5,200,000
【状態】重傷
【能力】魔王化 強制魔合体
【加護・補正】不死身 《嫉妬》の眷属 魔王レヴィアタンの加護 魔神バロールの加護
【BP】0(*加護の影響により強制的に0)
あれ?
全部リセットされていない?
加護のせいか?
敵はシロウ対策をしていたようです。
次回、ヒューゴ達のターンです!