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ボーナス屋、勇者になる  作者: 爪牙
聖国編Ⅱ-エオカイド遺跡の章-
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第182話 ボーナス屋、ちょっと無双する

 風邪ひいて更新が遅れました。


――聖都 教皇庁中央大聖宮地上1階――


 教皇庁の内部に侵入して以降は俺の無双タイムだった。



「侵入者だ!排除しろ!」



 中に入って早々に敵と遭遇した。


 相手は思いっきり地球出身者で、軍服と銃火器で武装していた。



「「「FIRE!!」」」



 そしてゾロゾロ湧いてきたチーム軍人(傭兵?)は魔力が込められた銃弾の嵐を放ってきた。


 銃火器についての知識がほぼ皆無のヒューゴ達はすぐに対応できず、危うく蜂の巣にされるところだったがそうはならなかった。



「――――トォッ!」


「「「グハッ!!」」」



 瞬時に加速して銃弾も軍人も1つ残らずクラウ・ソラスの餌食にした。


 フウ、雑魚で良かった♪


 その後、気絶しながら宙を舞うチーム軍人を武装解除して拘束し、四次元倉庫に収納した。


 ちなみにチーム軍人が使っていた銃弾、全部ミスリルを材料にした特殊弾だった。


 流石悪の巨大組織、ミスリルも湯水のように使い放題のようだ。






--------------------------


――教皇庁中央大聖宮地下2階――


 その後も俺の活躍は続いた。


 チーム軍人の後、次々に敵が現れた。



「――――征け、我が精霊人形(スピリット・ドール)。」


「てい!」


「キャン!?」



 百を超える人形を操る人形使いも剣技だけで片付けた。


 人形使いと人形を操る魔力の糸をまとめて片付けて先を急いだ。



「―――――。」


「遅い!」


「!?」



 気配を消して陰から俺の首を狙った暗殺者(アサシン)の凶刃も難無くかわし、暗殺者をクラウ・ソラスの餌食にした。


 比較するのは失礼かもしれないけど、ハッキリ言って、大魔王と比べると雑魚過ぎたな。


 そして俺達は階段を地下に向かって下りていった。


 目指すはこの真下にある遺跡!



「あ!ここに隠し部屋が!」



 だがその途中、ケビンは《隠形術》で隠された部屋を発見した。


 相変わらず頑丈な魔法で守られていたが、そこは力押しで突破した。



『『ゴゴゴォ~~~!!』』



 扉を突破した先にいたのは2体のミスリルゴーレムだった。


 デザインはRPGとかに出て来そうな、甲冑の聖騎士だ。



「吸収!」


『『ゴ―――』』



 魔力を吸収して瞬殺した♪


 ゴーレム系は魔力を吸収すれば楽勝だ。


 まあ、中には例外もいるけど………ブルブル!



「…………(スッ!)!」


「甘い!」


「…ガッ!?」



 影の中(・・・)から突き出てきた細剣(レイピア)をかわし、影の中に隠れている奴にクラウ・ソラスを突き刺して倒した。



「き、君達は…!?」



 隠し部屋の中にはテンプレな「大司祭!」な爺さん達が何人も居た。


 テンプレな長い白髭、テンプレな輝きを放つ頭、まあ兎に角そんな爺さん軍団が隠し部屋の中に居たわけだ。



「おお!なんと神々しい光を放つ剣だ…!!」



 そんな爺さんの1人は、俺が持つクラウ・ソラスを見て手を合わせてお祈りを始めた。



「な、なんという魔力だ…!!この者達は人間か!?」



 また別の爺さんは、俺やヒューゴ達の魔力量が分かるのか、恐れおののいている。



「き、君達はあの者達の仲間か…!?」


「いえ、通りすがりの勇者です(笑)」



 爺さん達の中でも一際老けている真っ白爺さんに訊ねられた俺は、冗談を言う口調で正直に正体を明かした。


 嘘はついてないよ♪



「おお!!勇者様~!!」



 信じてくれた。


 しかも跪いてお祈りされた。



「勇者!?」


「勇者じゃと!?」


「どこの勇者だ!?


「ムリアスの阿呆勇者じゃないだろうな!!」


「それとも、ミストラル王国が召喚したという“恐怖の勇者(・・・・・)”か!?」


「それとも、また他の国が召喚を行ったのか!?神王(ルー)様から、召喚は金輪際行わないようにと数日前(・・・)にお告げが来たばかりだというのに…!?」



 なんか、他の爺さん達が勝手に騒ぎ始めた。


 一部(・・)、あまり関わり合いになりたくないように内容も含まれていたが、どうやらこの爺さん達は勇者召喚に関しての情報を把握しているらしい。


 しかも、一応は聖職者なのか、神のお告げを聞いているようだ。


 しかしルー様、大魔王に捕まったけど無事みたいのようだな。数日前までは。



「…いえ、ファリアス帝国の勇者です。」


「「「おおおお!!!」」」



 爺さん達は一瞬で希望に満ち溢れた表情に変わった。


 よっぽど他の国の勇者が嫌だったようだな。


 まあ、気持ちは分かるけど。



「勇者様!御活躍はかねがね聞いております!我々は、ジーア教の枢機卿団であります!」


「ああ、この前までいろんな人を拉致監禁していた人の同業者か?」


「「「――――!!」」」



 爺さん達は今度は一瞬で真っ青になった。



「おい、時間が無いんじゃないのか?」


「そうでした。冗談は置いといて、爺さん達はここに閉じ込められてたのか?」


「そ、そうです!突然現れた賊に捕まり、気付いたらこの場所に…!」


「出口はあの古代式ミスリルゴーレムに塞がれ、賊の1人が陰にも見張られておりました。勇者様、外の様子はどうなって…?」


「…上位魔獣軍団で大混乱!」


「「「!!!!」」」



 爺さん達はこれ以上は無理っな感じにまで真っ青になった。


 どうやら、アイアスとか、今まで関わった枢機卿とは違って民を心配できる人達のようだ。


 俺達は安心して、爺さん達に簡単に事情を説明して、ロビンくんから頼まれていた救援要請をお願いし、爺さん達は喜んできいてくれた。



「シロウさん、やっぱり《念話》は使えないみたいです。」



 後はロビンくんと連絡をとるだけだったけど、そう甘くは無かった。


 ブラスが聖都全体を覆った結界の効果により《念話》は一切不通になっていた。


 だが、そこは俺のチートによる力押しで解決!


 クラウ・ソラスに魔力を沢山注ぎ、結界を無理矢理破って結界の外部とここを繋いだ。



「帝都タラにいるロビンくんの前に繋げ!!」



 ちょっと重い感触があったけど、あとは何時も通りに目の前の空間を切り裂くことができた。


 よし、これで爺さん達の脱出は……



「――――あ!」


「え?」


「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」



 繋がった先は、バカ皇帝の全裸逆さ吊り処刑場だった。


 一糸纏わぬ姿で木の上から逆さ吊りにされ、鞭や槍を持った恐怖のお妃ズに囲まれているバカ皇帝、それを震えながら見ているロビンくん達………バカ皇帝、今度何したんだ?



「……勇者様、アレは一体?」



 爺さん達も開いた口が塞がらないといった反応を見せながら、恐る恐る俺に訊ねてきた。


 いや、俺に訊かれても…何て答えればいいんだ?




 1、ファリアス帝国皇帝


⇒2、稀代の変態


 3、世紀末バカ


 4、知らないオッサン


 5、ヒューゴ達(こいつら)親父(パパ)




 さあ、どれだ!?






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