第180話 ボーナス屋、聖都に突入する
いつもの時間に間に合いませんでした。
――聖国 聖都郊外――
『ゴケッ!?』
……おや!?
コッコくんの様子が……!
ダッダッダッダ―――ン!ダッダッダ・・・・・・
『ゴッゲゴッゴォ~~~~!!』
おめでとう!
コッコくんはプラチナ&ゴールドでエンペラーな伝説の鶏に進化した。
・
・
・
『キュアッ!?』
……おや!?
シャインちゃんの様子が……!
ダッダッダッダ―――――ン!ダッダッダ・・・・・・
『キュアアッ!!』
おめでとう!
シャインちゃんはオーロラチックでファンタジーなドラゴンに進化した。
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なんか、凄い事が起きちゃった。
ブラスの張った結界を食べたコッコくんとシャインちゃんが同時に進化しちゃった。
ちなみにステータスは以下の通りになった。
【名前】コッコ
【年齢】0.3 【種族】神鶏(神聖白金黄金皇帝神鶏)
【職業】鶏聖皇(Lv5) 神鶏(Lv5) 神仙(Lv3) 【クラス】超越しちゃった鶏
【属性】無(全属性)
【魔力】3,324,000/3,390,000
【状態】正常
【能力】神鶏之大魔法(Lv5) 神鶏之属性術(Lv5) 神鶏之武術(Lv5) 神鳥術(Lv4) 神鶏之召喚術 聖ナル浄焔 神鶏之息吹 神鶏之咆哮 神鶏之遠距離砲 巨大化 超影分身 天翔ル翼 神喰いの嘴 神聖なる食事 鳥類眷属化 生産胃袋 加護付与 聖武装化
【加護・補正】物理耐性(Lv4) 魔法耐性(Lv4) 精神耐性(Lv4) 全属性耐性(Lv4) 全状態異常無効化 回復力向上 成長向上 神の鶏 鶏の皇帝 超越者 大食い王 超逃走 迷宮攻略者 竜殺し 思考加速 完全詠唱破棄 仲間の絆 長寿 精霊の瞳 聖なる体 百発百中 野生の勘 自称鶏神(?)の加護 職業補正 職業レベル補正
【BP】62
【名前】シャイン
【年齢】0 【種族】極光の幻想聖竜
【職業】―― 【クラス】凄くて可愛いドラゴン
【属性】メイン:光 サブ:火 水 風 氷 雷
【魔力】500,000/500,000
【状態】正常
【能力】竜魔法 聖なる息吹 極光の翼 生命の灯 極光守護結界 神喰いの牙 聖なる捕食 便利な胃袋 聖武器化 破魔の聖眼
【加護・補正】物理耐性(Lv3) 魔法耐性(Lv4) 精神耐性(Lv4) 光属性無効化 火属性耐性(Lv3) 水属性耐性(Lv3) 風属性耐性(Lv3) 氷属性耐性(Lv3) 雷属性耐性(Lv3) 全状態異常無効化 聖なる竜 無邪気 成長補正
【BP】10
コッコくん、ついに超鶏から神鶏にランクアップしちゃった。
シャインちゃんもより凄そうな種族になっている。
というかシャインちゃん、まだ無職だったのか。
ちなみに、コッコくんはサイズが一回り大きくなったけど、シャインちゃんは体毛の色が一部彩色になっただけでサイズは前のままだ。
『ゴケェゴケゴケ!!(力が更に漲ってきます!!)』
「そ、そうか・・・。凄いな?」
コッコくん、君は何所まで進化を続けるんだ?
次辺り、神様になってしまいそうだ。
「シロウさん、小さいですけど結界に穴が開いています!!」
ケビンが指さした先には、結界にできた小さい子供なら抜けられそうな穴があった。
もう塞がり始めている。
「よし!あそこから侵入だ!」
俺は愛剣クラウ・ソラスを抜き、指一本程度の大きさにまで小さくなった穴に向かって振りおろした。
今の俺とクラウ・ソラスなら何処からでも斬れたけど、穴が開いて一時的に脆くなっていた箇所を狙ったこともあって、思いの外サックリと斬る事が出来た。
「―――斬れた!」
「今の内に中に入るぞ!!」
『ゴケ!』
「ああ!!」
「分かった!」
『キュア!』
「はい!」
『( -ω-)zzZZ』
「クリスピーはさっさと起きろ!!」
暢気に昼寝をしていたクリスピーくんを無理矢理起こし、俺達は聖都内部へ侵入を開始した。
まずは邪魔をする魔獣を退治しつつ、偉い人を探しながら地下遺跡への入口を目指すか!
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――聖国 聖都――
結界を越えた先は阿鼻叫喚の渦だった。
『ギャオオオオオオオオオオ!!!』
「「「キャアアアアアアアアアアアアアア!!!!」」」
「「「ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」」」
「住民達を守れぇぇぇぇぇ!!」
「「おおおおおおお!!」」
2階建ての家屋よりも大きな魔獣から悲鳴を上げて逃げる人々と、人々を守りながら魔獣と戦う騎士達の姿があった。
住宅街は炎上し、あちこちで雷が落ちたり火柱が立ったりとしている。
「……酷い!」
「なんて数だよ…!?」
その光景にヒューゴ達も動揺を隠せない。
無理もない。
目の前の惨状は帝都の時の比じゃない。
あの時もダニールが沢山の魔獣を召喚したが、ここにいる魔獣は全てファイヤー・ドレイク級だ。
「片付けながら行くぞ!クラウ・ソラス!《ホーミング・スラッシュ・レイ》!!」
俺は地面を蹴り、一番近くにいる魔獣の目線の高さまで跳び、クラウソラスを横に振るった。
クラウ・ソラスから無数のビームが飛び出し、聖都にいる全ての魔獣に向かって一斉に襲い掛かっていった。
『ギャゴッ―――!?』
「え!首が飛んだ!?」
一番近くにいたライオンとティラノサウルスを混ぜた様な大型魔獣は他の魔獣達よりもいち早くビームの直撃を受け首が吹っ飛んで死んだ。
うわ、血の噴水!
そして僅かに遅れて聖都中から魔獣達の悲鳴が聞こえてきた。
「1人で全部やっちまった!!」
「スゲエ!!」
「相変わらず無茶苦茶だ!!」
「シロウさん凄いです!!」
『ゴケッ!!(流石です!!)』
『ゴケェ・・・。(昼寝したい・・・。)』
後ろから歓声が聞こえてくる。
フッフッフ、あの大魔王ブートキャンプでは迷宮の擬似魔獣1万体抜きを何セットもさせられたんだ。
1000体程度なら余裕だ!
あ、でもヒューゴ達の出番が無くなっちゃったな。
「おい!空に魔方陣が!!」
「何!?」
ジャンが空を指差しそっちに視線を向けると、聖都上空に巨大な魔方陣が展開していた。
そして魔法陣の中から次々と大型魔獣が出てきた。
これってもしかして…
「…倒してもすぐに召喚されて補充されるシステム?」
「それってキリがないだろ!」
魔獣倒す→魔獣召喚→魔獣倒すの無限ループってことか。
よく見ると魔法陣は聖都上空を覆う結界の表面に浮かんでいるから、結界が消滅しない限り魔法陣だけを消すのはできなさそうだ。
結界自体の魔力は無限供給されているようだし、術者であるブラスを倒すしか魔獣の無限召喚ループは終わらないということだろう。
「兎に角、手当たりしだい倒しながら教皇庁に向かうぞ!」
「それしかないか!ジャン、ケビン、ヒューゴ、俺達も行くぞ!ついでにシャインも!」
「おう!」
「…お、おう!」
「うん!」
『キュア!』
そして俺達は聖都内を無双しながら聖都中心部にある教皇庁を目指した。
『ギィィィィィィィィ!!』
「《超硬重力斬》!!」
巨大カブトムシ――ヘラクレスオオカブトっぽい――魔獣をヒューゴが斬る。
暫く見ない間にヒューゴは更に剣の腕を上げたようだ。
流石チート!
『ゴゴゴォォォォ!!』
「《超振動破壊斧撃》!!」
金ピカなゴーレムをジャンが斧で真っ二つにする。
何あの斧、滅茶苦茶チートくさいんだけど!?
『『『ピェェェェェェェェェ!!』』』
「《氷結の嵐》!!」
フェニックスモドキという感じの燃えている巨鳥の群をケビンが魔法で瞬間冷凍する。
うん、相変わらずの魔法特化チート!
『ガオオオオオオオオオオ!!』
「《黄昏十文字》!!」
巨大な牙を剥き出しにするサーベルタイガーっぽい魔獣をロルフが光の斬撃で切伏せた。
何あの剣、ジャンの斧と同じくらいチートくさい!?
『ゴゴッコォ~~~!!(ここを通りたければ俺を倒しな!!)』
『ゴケェ!!(邪魔です!!)』
『ゴッ!?(グハッ!?)』
重装備な黒い巨大鶏の魔獣を、コッコくんはひき逃げした。
…哀れ。
『ククク…!ココヨリサキヘハイカセナイ……!』
「邪魔!」
『キャンッ!』
そして俺はワイ○キングっぽいゾンビ系魔獣を瞬殺した。
今のはリッチか?
「見えた!あそこが教皇庁だな!?」
そして俺達は、教皇庁のある聖都中心部に到着した。
明日は多分、更新できないと思います。