第147話 ボーナス屋、日本で交換をする
さて、先ずは銀洸の現在のステータスを確認してみよう。
【名前】『白銀の龍王』銀洸
【年齢】14 【種族】龍族
【職業】龍王 【クラス】若き王者 バカ龍王
【属性】メイン:時 空 サブ:光 風
【魔力】6,124,000/6,210,000
【状態】正常
【能力】攻撃魔法(Lv4) 防御魔法(Lv4) 補助魔法(Lv4) 特殊魔法(Lv5) 時術(Lv5) 空術(Lv5) 光術(Lv3) 風術(Lv3) 武術(Lv3) 龍王秘術(Lv5) 龍眼 人化 龍の宝珠 鑑定
【加護・補正】物理耐性(Lv3) 魔法耐性(Lv5) 精神耐性(Lv5) 時空属性耐性(Lv5) 光属性耐性(Lv3) 風属性耐性(Lv3) 全状態異常無効化 龍神の加護 神殺し 契約した龍 応龍の血統 狭間の王者 王の器 継承者 幸運 王の縁
【BP】115
ポイントが100オーバーだと!?
バカだと思っていたが、やはり龍王だからなのか?
同じ10代と比較すると桁違いのポイントの高さだ。
それと、前見た時にはなかった《神殺し》が増えている。
「じゃあ、チート化お願~い♪」
「はいはい!」
これ以上どうするというんだ。
もう十分にチートな気がするが、兎に角こいつのボーナス交換を開始する。
まずは何時も通りに〈職業補正〉と〈職業レベル補正〉を25ポイントで交換、これで残りは90ポイント。
次は何がイイか訊いてみると、「とにかくチートっぽいヤツ!」と言っていたのでそれッポイのを90ポイント以下を条件に入れて検索してみる。
〈龍之仙術(Lv1)〉 20pt
・龍族限定ボーナス!
・龍の仙人――略して龍仙――が使う術が使えるようになる。
・通常の修業よりも超効率的に習得する事が可能。(例:レベル1で通常の3~5倍早い)
〈超複製〉 65pt
・生物以外は全てを複製できる。
・生物の場合も、微生物以下なら複製可能。
・他者の魔法や能力等も複製して自分のモノにできる。(ただし、他人への譲渡は不可)
・自身の能力を他者へ複製できる。
〈壁無き子孫繁栄〉 80pt
・どんな種族とも子作りができる。
・相手が神や宇宙人、精霊でも有効。
〈食べる子は育つ〉 50pt
・食べれば食べるほど強くなる。
・対象を食べることで、対象が持つ知識や能力を取り込むことができる。(ただし、能力を得られるかは使用者の適正に依存する)
・食べた対象は、能力吸収後に体外に出す事ができる。(ただし、その場合は対象は食べられた能力を失う)
〈絶対必殺〉 90pt
・どんな相手でも止めを刺すことが出来る補正。
・不死、霊体、転生、通常では倒せない相手を完全に倒せるようになる。
《善行への特別褒賞》が《応報之絶対真理》に進化したせいなのか、それとも銀洸だからなのかは解らないが、他にも沢山のチートくさい能力や補正がわんさかあった。
「―――で、欲しいのはあるか?」
「コレ~!」
銀洸が選んだのは〈食う子はよく育つ〉、食べれば食べるほど強くなる能力だった。
てっきり、〈壁無き子孫繁栄〉を選ぶかと思ったら意外だ。
けど、コイツの素のサイズを考えると手当たり次第に食いまくりそうな気がする。
「あと~、口から火を出したいから火属性も~!」
「はいはい。」
龍王だから?
その後、銀洸は余った10ポイントをガチャにつぎ込んで全てのポイントを使い果たした。
【名前】『白銀の龍王』銀洸
【年齢】14 【種族】龍族
【職業】龍王(Lv1) 守護龍(Lv1) 時空之番人(Lv1)
【クラス】若き王者 バカ龍王
【属性】メイン:時 空 火 サブ:光 風
【魔力】6,150,000/6,210,000
【状態】正常
【能力】攻撃魔法(Lv4) 防御魔法(Lv4) 補助魔法(Lv4) 特殊魔法(Lv5) 時術(Lv5) 空術(Lv5) 火術(Lv5) 光術(Lv3) 風術(Lv3) 武術(Lv3) 龍王秘術(Lv5) 龍眼 人化 龍の宝珠 鑑定 食う子はよく育つ
【加護・補正】物理耐性(Lv3) 魔法耐性(Lv5) 精神耐性(Lv5) 時空属性耐性(Lv5) 火属性耐性(Lv5) 光属性耐性(Lv3) 風属性耐性(Lv3) 全状態異常無効化 龍神の加護 神殺し 契約した龍 応龍の血統 狭間の王者 王の器 継承者 幸運 必中 王の縁 職業補正 職業レベル補正
【BP】0
尚、初回無料分も含めた2度のガチャで出たのは、命中率に補正がかかる《必中》とクッキー缶だった。
クジ運が良いのか悪いのかは知らないが、本人は「わ~い♪」と喜んでいた。
「じゃあ、レベリングしてくるネ~♪」
「コラ!クッキーこぼすな!」
こうして銀洸は満面の笑みを浮かべながら何処かにレベル上げをしに行った。
レベル上げっていっても、何処でやるんだ?
やっば異世界?
「さてと、今度は渉の番だ!」
「え、俺も!?」
「渉達にも、進化した俺の能力を見せてやる!」
そして俺は、次に渉の魔改造(?)を開始した。
ちなみに、銀洸が出て行って数分後、渉のボーナス交換が終わりかけたタイミングで、早くも銀洸を通して俺の情報を入手したらしい銀洸の某契約者が俺の下に押し掛け、銀洸と同じくボーナスを要求してきたのだがそれは省略する。
「―――で、渉はこうなりました!」
「シロ兄、誰に言ってるの?」
「・・・神様とか?兎に角こうなった!」
【名前】加藤 渉
【年齢】10 【種族】人間
【職業】小学生(Lv1) 運び屋(Lv1) 魔法使い(Lv1)
【クラス】気紛れ旅行者 ツンデレ(弱)
【属性】メイン:水 空 サブ:風 火 木
【魔力】680,000/680,000
【状態】正常
【能力】攻撃魔法(Lv2) 防御魔法(Lv2) 補助魔法(Lv1) 特殊魔法(Lv2) 水術(Lv2) 空術(Lv2) 風術(Lv1) 火術(Lv1) 木術(Lv1) 剣術(Lv1) 体術(Lv3) 弓術(Lv1) 投擲(Lv2) 即席世界移動船
【加護・補正】物理耐性(Lv2) 魔法耐性(Lv2) 精神耐性(Lv2) 水属性耐性(Lv2) 空属性耐性(Lv2) 女神多岐理比売の加護 魔の成長期 職業補正 職業レベル補正
【BP】13
交換といっても、ポイントが足りなかったりの理由で〈職業補正〉と〈職業レベル補正〉だけになった。
本格的な大改造はもう少し後になりそうだ。
それにしても、渉は俺が居ない間に随分成長したみたいだな?
魔力もだし、《魔の成長期》って何だ?
「レベルってゲームかよ・・・?『小学生(Lv1)』って意味分かんねえ・・・。」
「まあまあ、すぐ慣れるって♪」
あからさまにゲームっぽいボーナスの内容にツッコまれたが、それでも内心はワクワクしているんだろう。
唇が微妙にニヤけている。
「そうだ!ついでに園長先生達にもコッソリボーナスあげてみよう!」
「それ、大丈夫なのか?変な覚醒とかしないよな?」
「大丈夫!能力系はやらないからさ♪じゃあ、ちょっと行ってくるな!」
俺はちょっと調子に乗って、何年もお世話になっている先生達に勝手にボーナスを渡しにいった。
流石に100%一般人の先生達が魔法とかに覚醒したら色々マズイから主に補正系のボーナスを渡してみた。
言い忘れたが、俺の能力は進化した事によりボーナスの種類も更に沢山増え、機能も直接近くにいなくても遠くにいる人にもボーナス交換ができるようになった。
ただし、この機能は相手が誰なのか――最低でも名前か顔を知っている必要がある――知っているか、〈ポイントサーチ機能〉に引っ掛かったボーナスを今必要としている人にしか使えない。今のところは。
だから態々部屋から移動する必要はないんだが、そこはノリだ。
その後、俺は職員室に行き、そこで仕事をしている今年絶望的に三十路を迎えた独身の女先生に〈若返り〉と〈恋愛運上昇〉、〈幸運〉をコッソリ与えておいた。
余談だが、その先生は今日のうちに道端でドンとぶつかって転ぶというベタ過ぎる出会いをし、それがきっかけで半年後に結婚する事になり、夫婦共に100歳過ぎまで幸せに暮らすことになる。
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「え!?士郎、帰ってきたの!?」
「よう!帰ってきたぜ、唯花♪」
1時間半後、俺の部屋に同じ施設育ちの少女がやってきた。
ウェーブのかかった髪型が特徴の女子高生、平田唯花だ。
俺や渉と一緒で、とあるキッカケでちょっとしたチートを貰っている。
「心配した?」
「べ、別に心配してないわよ!!」
なんて言ってるが、顔が真っ赤だから内心はバレバレだ。
その後、何があったのか離せと胸倉を掴まれながら異世界での話をさせられていった。
ちなみに、ここにはあともう1人、俺達と同じ日にチートを貰った中3の少女がいたが、今日はその子は丁度修学旅行で留守だった。
という訳で、その日は消灯時間まで3人で色々と盛り上がっていった。
―――――ピロロ~ン♪
そんな時、地球でも有効らしい俺のチートの1つが速報を伝えてきた。
その内容は・・・
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『龍王、『四罪』の一角を倒す。』
本日、中国内陸部において、悪名高き4柱の悪神『四罪』の一角である驩兜が『白銀の龍王』銀洸によって討滅された。
驩兜は近年の現世の異変に乗じて再び悪行を働こうとしたが、そこに獲物を探しに来た龍王に発見され、善戦はするも討滅されてしまった。
討滅後、驩兜が密かにためておいた中国人の魂2億人分が長年の呪縛から解放されて成仏した。
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「「「・・・・・・。」」」
俺達は絶句した。
銀洸の奴、レベル上げる為に神様殺しやがった・・・!
四神、四霊、四凶、四罪、中国の神グループには“四”が付くのが多いですよね。