第138話 ボーナス屋、さらにチートになる
しまった!
予約時間間違えた!!
【『光の魔剣』の詳細は以下のようになります。】
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【光の魔剣+34】
【分類】魔法剣(神器)
【品質】最高品質
【詳細】ダーナ神族の王、銀腕神ヌアザが持っていた魔剣。
ダーナ神族に伝わる『四至宝』の1つである。
刀身から放たれる光は隠れた敵も逃さず追尾し、いかなる者も回避する事は出来ない。
持っていると使用者の身体能力が中上昇する。
回復力が大上昇する。
全状態異常を無効化する。
攻撃に《浄化》の効果が付与される。
魔法使用時、消費魔力が8割減し、効果が大上昇する。
装備時、上級以下の全ての魔法が無詠唱で発動できる。
所有者に全ての属性が追加・強化されます。
同一世界内でなら、知らない場所でも移動が可能になる。
《銀腕神ヌアザの加護》を所有している場合、『魂の武装』になる。
神格を持つ存在との対話が可能になる。
神格を持つ存在を殺傷が可能になる。
形状を使用者の意志により変更可能(ただし、刀剣類に限る。)になる。
また、形状により使える技が変化する。
刀剣類に加護を与える事ができる(ただし、神器類は除く)。
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【『貫く光』の詳細は以下のようになります。】
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【貫く光+5】
【分類】魔法槍(神器)
【品質】最高品質
【詳細】ダーナ神族の現王、太陽神ルーが持っていた魔槍。
ダーナ神族に伝わる『四至宝』の1つである。
5本に分かれた刃先から放たれる光は同時に5つの標的を狙い撃つ事ができ、投げると稲妻となって敵を倒す。
持っていると使用者の身体能力が大上昇する。
体力・精神・魔力が常時回復し続ける。
魔力を消費せずに全ての回復系魔法が使用可能になる。
呪いが完全無効化される。
攻撃が急所に当たりやすくなる。
魔法の効果が大上昇する。
魔法の消費魔力が半減する。
所有者に全ての属性が追加・強化される。
使用者を中心に常時障壁が展開する。
標的を指定すれば、どんな離れた場所にも攻撃が可能になる。
クラウ・ソラスを同時に装備している時、攻撃力が大上昇する。
《太陽神ルーの加護》を所有している場合、『魂の武装』になる。
神格を持つ存在との対話が可能になる。
神格を持つ存在を殺傷が可能になる。
「うわあ、もうドンダケ~って感じだな。俺、人間辞めちゃったりしないよな?」
2つの『至宝』の効果に俺は半ば呆れ気味だ。
神様を殺傷って・・・俺に神様を殺せと?
「ま、いっか!取り敢えず、今はロビンくん達と合流するか!」
それと奴隷にされている人達も心配だし、遺跡の外に置いてきた人達も無事か確認しないとな。
それとエレインも回収しないと。
俺は地上に降りようとした。
だがその時――――
『「――――《暗黒の魔爪》!!」』
「―――――――!?」
真上から知らない声が聞こえてきた直後、巨大な黒い手が俺を鷲掴みにした。
とは言っても、障壁がガードしてくれたから俺にダメージはないけど。
にしても誰だよ?
『「ハハハハハハハ!!魔王の滓を倒して油断したようだな!!貴様の身柄も、貴様の持っている3つの
『至宝』も全て手に入れてやったぞ!!」』
上を見ると、デビ〇マンっぽい男が黒い羽を広げて浮かんでいた。
「――――貴方はジャンパオロ!!何故貴方がここに!?」
地上にいたエレインが驚愕の声を上げていた。
知り合いってことは、奴も『創世の蛇』の一員か?
『「大失態だなエレイン?『至宝』の回収に失敗した挙句、敵に助けられてしまうとはなあ?まあいい、
『至宝』回収と邪魔者の排除の手柄はこの俺、ジャンパオロ=レノストが全て頂く!!」』
ああ、つまり漁夫の利とか狙ってたって口か?
なんか、スッゴク雑魚っぽい感じがするんだけど・・・。
「――――そうは行きませんわ!バジリスク!」
『ジャアアアアアアアアアアアア!!!』
って、今度は地面の下から美女を乗せた巨大蛇が出てきた!
待てよ、今、バジリスクとかって言わなかったか?
あれか、ファンタジーでよく登場する目を見たら即死する蛇の怪物の!
【バジリスク ♀】
【分類】爬虫類型魔獣
【用途】各種素材、使役用
【詳細】ギリシャ語で「小さな王」を意味する蛇の王とされる魔獣。
その目で睨まれた者は即死、または石化する。
目の種類は個体によって異なり、《即死の呪眼》と《石化の魔眼》の何れかである場合が多い。
牙には竜種すら殺せる猛毒があり、古代より毒殺用の武器の素材として使われている。
血液はあらゆる猛毒を解毒する特効薬の素材にもなり、それ以外にも様々な薬の素材にもなる。
マジでバジリスク!
あれ?
俺、さっきからバジリスクに睨まれているのになんともないな?
あ、クラウ・ソラスとブリューナクの効果か!
『「チッ!貴様達も来てたか!」』
「シャマーラまで・・・!貴方達はこの世界の担当じゃない筈よ!!」
『「ハッ!お前が負け犬に成り下がっているんじゃないかと心配して来てやったんだよ!」』
コイツラ、俺を置いて勝手に話を進めていってるな。
話を聞く限り、エレインを助けに来た訳じゃないし、そもそも別の世界に居る筈の連中のようだ。
バジリスクくん、さっきからイライラしながら俺を睨んでるけど無駄だぜ?
「――――兎に角、抜け駆けは許さないわよ、ジャンパオロ!」
『「ハッ!コイツが欲しければ力ずくで奪って見せろ!俺はさっさとコイツごと『至宝』を盟主様に届けて加護を受けてくるからよ!」』
「なら、そうさせてもらうか?」
『「何!?」』
「抜け駆けを狙っているのは貴様らだけではないのだよ。」
「ヒャハッ!!お宝はオレッチが頂くぜ♪」
「ウフフ♪みんなズルいわね~?」
「ゴルヤート!!オラフ!!ハディク!!シャンティ!!どうして・・・!?」
おいおい、ゾロゾロと敵さんが集まってきたよ。
変な鳥とか犬とか引き連れてきてるけど、どうにも雑魚臭がするんだよな。
一応、ステータスを調べるとスペックは高いんだけどな。
『「奪えるものなら奪い取ってみろ!!《ブラッティレイ》!!」』
迷惑な戦闘を開始しやがった。
けどチャンスだな。
こいつらが仲間割れ(?)している間に《善行へ・・・じゃなくて、《応報之絶対真理》を起動!
そして強制オールリセットだ!
勿論、全員にだ!
【強制オールリセットを実行します。】
【――――完了。】
「何!?」
「力が出ないだと・・・!?」
「うわあああああああああああああ!!」
「お、落ちる・・・!!」
空中戦をしていた奴が次々に落下し始めた。
あ、でも中には魔法具か何かの力で体勢を直す奴もいた。
流石に実戦経験豊富な連中は準備がいいってことか。
って、あのデビル〇ンっぽい奴の手が消えたお蔭で俺も自由だ。
「さてと・・・・。」
「貴様の仕業かああああああああああああああ!!??」
「うわっ!来た!!」
デ〇ルマンっぽかった男はすっかり人間だが、物凄くキレた顔で俺に向かって襲い掛かってきた。
その手にはあからさまに禍々しい短剣が握られている。
「『至宝』さえ残れば貴様の命など―――――」
と、ジャンパオロが俺を殺そうとした時だった。
遠い空の向こうから金色の2つの光が飛んできた。
「「――――滅べ!!」」
「《王位の聖剣》!!」
「《無駄無しの弓》!!」
「「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」」」
「「キャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」」
そして、ほぼ無力化されたチーム雑魚臭を、空から飛んできた光る爺さん達が一撃で全滅させたのだった。
謎のダブルシャイニング爺さん無双!
って、誰だよ!?
クラウ・ソラスとブリューナクの覚醒完了!
尚、チーム雑魚臭はエレインやダニール達よりも弱いです。