第１２８話 ボーナス屋、ドルドナ遺跡を攻略する３
――ドルドナ遺跡 地下２０階――
速度を上げて先を急ぐ。
立ちはだかる敵のほとんどはクラウ・ソラスや《超魔力吸収》で駆逐していき、ようやく地下２０階に到達した。
『シャキッ！シャキッ！』
『―――――――』
地下２０階には光り輝く植物が一杯だった。
というか、どうみても食虫植物だな。
【聖なる蠅取り草】
【分類】植物型魔獣
【用途】薬の高級素材
【詳細】聖なる輝きを放つ蠅取り草。
悪しきものを食べて消化する。
スゴイ薬の材料になる。
【光輝く靫葛】
【分類】植物型魔獣
【用途】魔法薬の高級素材
【詳細】洞窟や地底に棲息し、常に輝いている魔獣。
その光で邪念のある者を誘い込んで食べる。
花から採取される蜜はスゴイ魔法薬の材料になる。
意味が分からん！
聖なる食虫植物って何！？
「燃えろ！」
『『シャ～～～！！？？』』
そして弱っ！
団長に瞬殺されたよ！
「急ぎましょう！」
「あ、ああ！」
こうして地下２０階もクリアした。
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――ドルドナ遺跡 地下３０階――
聖なる食虫植物シリーズや聖なる雑草シリーズを瞬殺して地下３０階に到達した。
いやあ、「神々しきドリアン」とか「神秘のラフレシア」とかはヤバかったな～。
『ピピィ～～～～！！』
「何だあの魔獣は！？スライムか！？」
今度は聖なる輝きを放つ巨大スライムだ。
イメージ的には某ＲＰＧシリーズのはぐれ者のスライムだ。
【ビッグミスリルスライム】
【分類】スライム型魔獣
【用途】各種装備の素材
【詳細】全身ミスリルの稀少なスライム。
生命活動時は他のスライムのように軟らかいが、倒すとミスリルの塊になる。
発見例も１年に１度あれば多い方で、討伐されるのは１０年に１度あるかないかというほど。
討伐方法は核の破壊と言われている。
見た目通りの美味しい敵だった！
けど、俺達は今急いでいるから、可能なら相手はせずに――――
「《スパイラルスティンガー》！！」
『ピィ～～～～！！』
あ、また瞬殺だ！
ロビンくんは《槍術》のレベルが上がった途端、戦う度に強くなっているな。
【名前】ロビン＝Ｗ＝ハワード
【年齢】１７ 【種族】人間
【職業】冒険者(Lv72) 魔法騎士(Lv46) 転移術師(Lv55)
【クラス】真・第三皇子
【属性】メイン：空 光 闇 サブ：風 水
【魔力】２,００７,２００/３,０１０,０００
【状態】正常
【能力】攻撃魔法(Lv2) 防御魔法(Lv5) 補助魔法(Lv3) 特殊魔法(Lv4) 剣術(Lv2) 槍術(Lv4) 体術(Lv2) 虚空の銀槍
【加護・補正】物理耐性(Lv2) 魔法耐性(Lv2) 精神耐性(Lv3) 空属性耐性(Lv3) 風属性耐性(Lv1) 水属性耐性(Lv1) 英雄神プイスの加護 職業補正 職業レベル補正
【ＢＰ】６８pt
レベルも順調に上がっているようだな。
俺の方は―――
【名前】『ボーナス屋』大羽 士郎
【年齢】１６ 【種族】人間
【職業】魔法剣士(Lv55) 神器使い(Lv50) 勇者(Lv49) 【クラス】救国の勇者
【属性】メイン：土 木 サブ：火 風 水 空 光
【魔力】３,４３３,０００/３,５４０,０００
【状態】正常
【能力】勇者之魔法(Lv4) 属性術(Lv3) 精霊術(Lv3) 勇者之武術(Lv3) 闘気術(Lv3) 善行への特別褒賞 超魔力吸収 命無き物の可能性 進化する可能性 摩訶不思議な情報屋 鑑定
【加護・補正】魔法耐性(Lv2) 精神耐性(Lv2) 土属性耐性(Lv3) 木属性耐性(Lv３) 火属性耐性(Lv2) 風属性耐性(Lv1) 水属性耐性(Lv2) 竜殺し 土神ハニヤスの加護 豊穣神アヌの加護 銀腕神ヌアザの加護 異世界言語翻訳 職業補正 職業レベル補正
【ＢＰ】７３
俺は《超魔力吸収》があるから魔力の消耗の心配はほぼゼロだ。
もう少しで「勇者」もレベル５０になるけど、どうなるのか楽しみだな。
『『『ピピピィ～～～！』』』
「わ～～～！！沢山出た～～～！！」
その前にスライム地獄を突破しないと！
今度は「シャイニングスライム」か・・・。
意味不明な魔獣が増えてきたな・・・。
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――ドルドナ遺跡 地下４０階――
かなりのハイペースで移動した甲斐もあって早くも地下４０階に到達した。
中層部ということもあって、出てくる魔獣も強さを増してきている。
まあ、それでも先に潜っている敵が数を減らしてくれているお蔭で楽になっているんだろうけどな。
だが・・・・
『ＧＧＧＧＧＧＧＧＧＧＧＧＧＧ・・・・・・。』
「このドラゴン邪魔！！」
次の階層への階段が目の前というところで、通路一杯をドラゴンが寝ながら塞いでいた。
つーか、サイズが変だろ！？
何所から入ってきた！？
「中位竜ですね。確か「鈍重な地竜」です。」
「邪魔だから消せ！」
「何所に？」
「外だ！」
そういう訳で居眠りドラゴンは遺跡の外へと強制転移させた。
あれ？
他の魔獣もそうやって排除した方がいいんじゃないか？
あ、でも外に残っている人数は限られているから加減が必要だな。
中位竜１体だけなら大丈夫だろ。
きっと今夜のオカズにしてくれるはずだ。
「階段です！！」
俺達は下へと下りていった。
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――ドルドナ遺跡 地下５０階――
地下４０～４９階層は雑魚ドラゴンの巣窟だったけど無事に突破できた。
そんな時、俺の《摩訶不思議な情報屋》が敵の動きを報せてくれた。
どうやら奴らのペースは少し落ちてきているようだ。
「奴らは８２階だってさ！」
「少しずつ近づいてきましたね！」
ここからがようやく遺跡の後半だ。
敵も手強くなってくるはずだ！
『ギギギギギギ！！』
そして現れた敵は上層部にいた結晶剣兵っぽい魔獣だった。
色違いか？
【聖銀剣兵】
【分類】鉱物型魔獣
＊以下略
結晶剣兵のミスリルバージョンだった。
どうやら、地下５０階層にはミスリルシリーズがいる。
「殿下！奥の方にも何かがいます！！」
「――――あれは！？」
隊長さんが指差した方には、一際輝いている魔獣がいた。
デザインが結構細かく、顔はマネキン人形みたいだ。
【聖銀薔薇女王】
【分類】鉱物型魔獣
【用途】食用以外
【詳細】魔力が充満している場所で極稀に自然発生する奇妙な魔獣。
単体で動く事は無く、配下の同系統魔獣を従えて姿を現す。
他の同系統魔獣よりも極めて魔力が強く、魔法攻撃だけでなく物理攻撃も強い。
能力には個体差があるが、共通点として光属性を無効化する。
光属性を無効！？
それじゃあ、クラウ・ソラスのビームは効かないのか！？
いや、だったらビームの属性を変えてみればいいんだ！
「吹っ飛べザコ共！！」
――――ドドドドドドドドドドドドドド！！！！
団長は相変わらず派手に攻撃していっている。
うわあ、かなり無惨に破壊されているよ。
『キィ――――――ン！！』
ミスリルシリーズの女王が茨の鞭みたいなので攻撃してきた。
「《重力》！！」
だけど重力で鞭も本体も地面に押し潰す。
そして止めだ！
「《グラビティ・レイ》！！」
クラウ・ソラスから放たれる土属性のビームでミスリルシリーズを破壊していった。
うん、属性を変えればさらに使い道が増えそうだ！
『ギィ・・・！』
「燃えろ！」
運良く残った雑魚も団長が燃やして倒した。
団長、大分派手に魔法とか使っているのに、全然魔力が尽きる気配がなさそうだな？
どうなってるんだ？
【名前】『竜殺騎』ミハエル＝Ｍ＝シルヴェスター
【年齢】２９ 【種族】人間
【職業】騎士団長(Lv42) 男爵(Lv42) 狩人(Lv42) 【クラス】不良男爵
【属性】メイン：火 土 雷 光 サブ：風 水 木
【魔力】７４１,０００/９６０,０００
【状態】正常（魔力常時回復中）
【能力】攻撃魔法(Lv4) 防御魔法(Lv3) 補助魔法(Lv3) 特殊魔法(Lv3) 剣術(Lv4) 槍術(Lv2) 弓術(Lv2) 盾術(Lv3) 体術(Lv4) 鍛冶術(Lv1) 調合術(Lv2) 天翼の焔剣
【加護・補正】物理耐性(Lv3) 魔法耐性(Lv1) 精神耐性(Lv5) 火属性耐性(Lv3) 土属性耐性(Lv3) 雷属性耐性(Lv3) 風属性耐性(Lv1) 水属性耐性(Lv1) 木属性耐性(Lv1) 全状態異常耐性(Lv3) 竜殺し 冥府神スカアハの加護 焔精霊ファンの加護 職業補正 職業レベル補正
【ＢＰ】１２６
あれ？
何か増えてないか？
「よし！先を急ぐぞ！！」
「「「ハッ！！」」」
本人は何も気づいていないようだけど。
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