第126話 ボーナス屋、ドルドナ遺跡を攻略する1
まさかの4日連続更新!
――ドルドナ遺跡 地上1階――
「うわあ・・・・・。」
遺跡内部で最初に見たのは大勢の奴隷だった。
テンプレ的な奴隷ファッションの人達が通路を埋め尽くしていた。
「発掘作業の為に集められた奴隷でしょうね。」
「確か、ゴリアスじゃ奴隷はないんじゃ・・・?」
「ええ、間違いなく違法奴隷ですね。」
こっそり発掘する為に奴隷を労力にしたのか。
それにしても数が多いな。
何処から集めたんだ?
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『検索:ドルドナ遺跡に居る違法奴隷』
奴隷の約2割はダーナ大陸各地で奴隷狩りに遭った被害者、残りはダーナ大陸より東の新大陸(オリンポス大陸)から連れ去られた違法奴隷。
主に適材適所で働かされており、最低限の食事と休養を保障されているので、現時点では反乱は一度も起きていない。
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新大陸・・・?
待てよ、それって何所かで・・・
「・・・シロウ殿、多分、私と同じことを考えているのでしょうが、今は先を急ぎましょう。」
「そうだな。敵を先に止めないと、遺跡ごとさよならとかされかねないしな。」
俺達は先を急いだ。
正直、『至宝』クラウ・ソラスを持つ俺だからこそ確信を持って言えるが、ここに眠っている『至宝』を使えばそれくらいはできるだろうな。
“奴ら”なら、手に入れた直後に試し撃ちとかでやってきそうだ。
「念の為に、彼らに《防御魔法》を掛けておきます。急ぎましょう!」
「ああ!」
「――――お前ら!」
「あ、団長だ!」
そこに団長と何人かのゴリアス騎士達が合流した。
元チームバカ皇子はいないようだ。
「魔獣軍団はどうしたんだ?」
「他の奴らに任せてきた!上位竜はほぼ全滅だから問題ないだろう。後は雑魚ばかりだから、残してきた連中だけでも十分に倒せる。つーか、お前らのとこの騎士共が倒しまくっているから俺がいる意味がねえんだ。」
どんだけ無双してるんだ?
新たにルーグ騎士団も合流し、俺達は下層へと潜っていった。
あ、遺跡の内部地図は《摩訶不思議な情報屋》で入手済みだから最短ルートを進んだぜ♪
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――ドルドナ遺跡 地下3階――
地下3階まで進んだ。
迷宮だから当然だが、遺跡の中には魔獣がうようよしていた。
ただ、ファル村のダンジョンとはそのラインナップがちょっと違っていた。
『ギギガガ・・・!!』
『ガガガ・・・ピー!』
「ロボかよ!?」
奴らが現れたのは地下2階からだった。
それより上の階層は傭兵達によって掃討されたのか1匹もいなかった。
だが、地下2階に入ってからその変な魔獣ばかりと遭遇した。
見た目は金属のブロックを組み合わせた・・・というか、この世界には場違いな魔獣だった。
【結晶剣兵】
【分類】鉱物型魔獣
【用途】食用以外
【詳細】魔力が充満している場所で自然発生する奇妙な魔獣。
その土地に染み付いた記憶を元に体を形成し、自我を持たずに同族以外を攻撃する。
体を構成しているのは高純度の鉱物、そして中心には同じく高純度の魔石がある。
魔力が続く限り動き続けるので、倒すには核である魔石を破壊するのが定石。
上記の説明通り、ロビンくんが一撃で破壊しても動き続けた。
中には自己再生する奴もいた。
だけど俺の前ではそれも無意味だ!
「《超魔力吸収》!!」
『『『ギギッ・・・・』』』
前進してくる結晶剣兵軍団の魔力を一斉に吸収してやった。
すると糸が切れた人形の如く崩れて動かなくなった。
「クラウ・ソラスの光で魔石だけ攻撃しても倒せそうですよね?」
「あ、その手もあった!」
倒してからその事に気づき、ちょっとショックを受ける。
だけど気にしない。
倒した魔獣の残骸は勿体無いからちゃんと回収しておいた。
そして次の階層へと進んでいく。
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――ドルドナ遺跡 地下10階――
あの後もロボっぽい魔獣を掃討しながら最短ルートを進んでいった。
「結晶槍兵」や「結晶魔砲戦車」、「結晶槍騎士」、「結晶杖僧正等、クリスタルシリーズがを倒していった。
他の種類の魔獣もいたけどな。
素材とかは一瞬で四次元倉庫に転送したから時間のロスはほとんど無かった。
それと、倒してから気付いたんだけど、この遺跡の中にいる魔獣は比較的に光属性が多かった。
何か意味があるのだろうか?
「あ、神様からまたメールきた!」
「またですか。なんだか有難味が薄れていきますね。」
そう言うなよロビンくん。
神様だって俗物らしいし、その辺は勘弁してあげようよ。
さて、今度はどんな内容だ?
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From:現役のルー
Sub:(緊急)女王ミリアムを救え! Part3
「(緊急)女王ミリアムを救え! Part2」達成おめでとう!
報酬は現時点をもって支払われた。
ゴリアス国女王ミリアムは黒幕と共にドルドナ遺跡地下50階へと侵入している。
最下層の地下100階に達すれば女王ミリアムの生命は保障されない。
急いで向かい、女王達を保護せよ!
報酬:クリアメンバー全員にBP+50、太陽神の守護環
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報酬のポーションが目の前に出てきたから仕舞っておく。
どうやら外の方は片付いたようだ。
やっぱ、ルーグ騎士団をコッソリパワーアップさせておいたのが幸いしたな。
そういえば、団長はどれ位強くなったんだ?
【名前】『竜殺騎』ミハエル=M=シルヴェスター
【年齢】29 【種族】人間
【職業】騎士団長(Lv24) 男爵(Lv24) 狩人(Lv24) 【クラス】不良男爵
【属性】メイン:火 土 雷 光 サブ:風 水 木
【魔力】82,000/390,000
【状態】正常
【能力】攻撃魔法(Lv4) 防御魔法(Lv3) 補助魔法(Lv2) 特殊魔法(Lv1) 剣術(Lv4) 槍術(Lv2) 弓術(Lv2) 盾術(Lv3) 体術(Lv4) 鍛冶術(Lv1) 調合術(Lv2) 天翼の焔剣
【加護・補正】物理耐性(Lv3) 魔法耐性(Lv1) 精神耐性(Lv5) 火属性耐性(Lv3) 土属性耐性(Lv3) 雷属性耐性(Lv3) 風属性耐性(Lv1) 水属性耐性(Lv1) 木属性耐性(Lv1) 全状態異常耐性(Lv3) 竜殺し 冥府神スカアハの加護 職業補正 職業レベル補正
【BP】72
ちなみに「狩人」は俺が勝手に付けた職業だ。
上位竜を含めて、魔獣を沢山狩りまくったのが一目で上がるな。
この短時間で23もレベルが上がっている。
本人は気付いているのかは知らないが、魔力の最大値も上がっている。
さてと、貯まったポイントをまた勝手に使ってみるか♪
《補助魔法》と《特殊魔法》の適正レベルを両方レベル3に上げておこう。
これで残り22ポイントだ。
残りは―――試しに全部攻撃力に使ってみよう。
どうなるか楽しみだ。
【名前】『竜殺騎』ミハエル=M=シルヴェスター
【年齢】29 【種族】人間
【職業】騎士団長(Lv24) 男爵(Lv24) 狩人(Lv24) 【クラス】不良男爵
【属性】メイン:火 土 雷 光 サブ:風 水 木
【魔力】82,000/390,000
【状態】正常
【能力】攻撃魔法(Lv4) 防御魔法(Lv3) 補助魔法(Lv3) 特殊魔法(Lv3) 剣術(Lv4) 槍術(Lv2) 弓術(Lv2) 盾術(Lv3) 体術(Lv4) 鍛冶術(Lv1) 調合術(Lv2) 天翼の焔剣
【加護・補正】物理耐性(Lv3) 魔法耐性(Lv1) 精神耐性(Lv5) 火属性耐性(Lv3) 土属性耐性(Lv3) 雷属性耐性(Lv3) 風属性耐性(Lv1) 水属性耐性(Lv1) 木属性耐性(Lv1) 全状態異常耐性(Lv3) 竜殺し 冥府神スカアハの加護 職業補正 職業レベル補正
【BP】0
「ん、何見てんだ?」
「別に?」
団長は訝しんでいたけどサラッと流した。
さあ、次の階層に進むぞ!
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――ドルドナ遺跡 地下15階――
「うお!人魂!?」
「あれはウィル・オ・ザ・ウィスプですね。普通は森や湖の近くに棲息する魔獣なんですが。」
「あれも魔獣かよ!」
クリスタルシリーズを退けていくと、黄色い火の玉みたいなのが俺達の前に現れた。
よく見ると、他にも幽霊ッポイ敵がうようよしていた。
クリスタルシリーズの次はゴーストシリーズかよ!
【ウィル・オ・ザ・ウィスプ】
【分類】霊体型魔獣
【用途】なし
【詳細】死後にちゃんと弔ってもらえなかった魂が魔力に当てられて魔獣化したもの。
僅かに生前の自我が残っているが、基本的には本能のままに生者を襲う。
物理攻撃が一切効かず、魔法又は浄化系の攻撃でしか倒せない。
昨日の亡霊と同じタイプの魔獣ってことだな。
なら、俺のクラウ・ソラスで瞬殺だな。
「くらえ、クラ―――――」
「燃え散れ!!」
「あ・・・!」
俺が攻撃するよりも先に、団長が速攻を仕掛けた。
俺の活躍の場が・・・!!
―――――――チャリ~ン♪
ん?
何か落ちた・・・?
新大陸…前にこのワードが登場したのは何時だったでしょうか?
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