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ボーナス屋、勇者になる  作者: 爪牙
ゴリアス国編Ⅰ-イルダーナの章-
123/465

第118話 ボーナス屋、苦戦する

【名前】『竜殺騎』ミハエル=M=シルヴェスター

【年齢】29  【種族】人間

【職業】ルーグ騎士団団長 男爵  【クラス】不良男爵

【属性】メイン:火 土 雷 サブ:風 水 木

【魔力】94,400/94,400

【状態】正常

【能力】攻撃魔法(Lv4) 防御魔法(Lv3) 補助魔法(Lv2) 特殊魔法(Lv1) 剣術(Lv4) 槍術(Lv2) 弓術(Lv2) 盾術(Lv3) 体術(Lv4) 鍛冶術(Lv1) 調合術(Lv2) 天翼の焔剣(グルートフォーゲル)

【加護・補正】物理耐性(Lv3) 魔法耐性(Lv1) 精神耐性(Lv5) 火属性耐性(Lv3) 土属性耐性(Lv3) 雷属性耐性(Lv3) 風属性耐性(Lv1) 水属性耐性(Lv1) 木属性耐性(Lv1) 竜殺し 冥府神スカアハの加護

【BP】119



 予想通りかなりスペックが高い。


 能力の適正レベルが高いし、魔力も9万を越えているのが凄いな。


 適性レベル4が3つって・・・しかも『魂の武装』持ちか。


 確かに最強と呼ばれるだけのスペックだな。



「・・・やはり、手強いようですね。私達の魔法も、命中しなければ意味がありません。警戒していきましょう。」


「だな!」



 ロビンくんの魔法は相手の位置を正確に認識しないと使えない。


 高速で移動されたら不発で終わってしまうんだ。


 俺の必殺技も、大勢を巻き込む分モーションが大きいから回避されるリスクが高い。


 村長クラスの体術なら楽に回避されるだろうな。



「よう?お前ら、この国を征服しにきたのか?」


「違う!」


「違います。」


「そうか。ならいい。」


「「いいの?」」



 なんだか軽い感じの騎士だな。


 不良だからか?



「・・・けどよう、消えた連中は返してもらうぜ?」


「「―――――ッ!!」」



 俺とロビンくんは反射的に“それ”をかわした。



「お?良い動きするじゃねえか?」



 速っ!!


 この騎士、ほとんど一瞬で俺達の前に詰め寄って剣を振ってきた!


 日々の鍛練やチートが無かったら首と体がさようならしてるところだった。



「ならこれはどうだ?」


「――――虚空の銀槍(エアルバー)!!」


「――――なんだそりゃあ?」



 容赦なく急所を狙う剣を、ロビンくんはすぐさま銀槍で弾き返す。


 突然飛び出してきた銀槍に驚愕する騎士だったが、剣の動きには動揺は見られず、ロビンくんの銀槍と激しい剣戟を繰り広げていった。


 ハリウッドもビックリの剣戟シーンだ。



「スゲエな!俺の剣戟について来れる奴はそうはいねえぞ?それにその槍裁き、確か見覚えがるな。何だったっけ?」


「――――シロウ殿!!」



 ロビンくんが合図を送ってくる。


 俺はすぐに騎士の背後に移動してクラウ・ソラスを振おうとした。



「《強制転移(トランスファー)・・・」


「甘ぇ!」


「うおっ!?」


「甘く見るんじゃねえよ?」



 必殺技を出そうとした瞬間、騎士は地面を力強く踏みつけた。


 すると俺達の足元の地面が一気に砕けて陥没や隆起を起こした。


 どんな力をしてるんだよ!?



「シルヴェスター騎士団長!!」


「流石団長だ!!」


「我が国最強の騎士!!」



 周りでは他の騎士達が一斉に歓声を上げた。


 なんだか不味くね?



「ほら!《弾ける雷光》!」



 魔法も攻撃に混ぜてきた。


 こいつ、本当に強い!



「《加重(ウェイト)》!!」


「あん?何か重くなったか?」


「うわあ・・・。」



 体重を倍増しても平然としていやがる・・・。


 これ、どうすればいいんだ?



「どんな魔法を使ってるのか知らねえが、当たらなきゃ怖くねえな!そろそろくたば・・・うおっ!?」


「甘く見てほしくないのはこっちも同じです!!」


「ロビンくんスゲエ!!」



 ロビンくんが相手の騎士(ミハエル)を突き飛ばした。


 そして続く連続攻撃に、相手の方は防戦一方になり始めた。


 まるでバトルアニメみたいだ!



「ハハハハ!スゲエな、ここまでできる奴はそうそういねえぞ?」



 騎士はなんだかバトルに酔っているみたいだ。


 さて、相手がロビンくんとのバトルに夢中になっている隙に退場させますか。


 別に真剣勝負をしに来た訳じゃないからな♪



「(《強制転移閃光斬(トランスファースラッシュ)》!)」



 俺は一気に加速してもう一度クラウ・ソラスを振るった。


 だがその直後、俺の目と相手の目があった。



「あ!」


「甘いつってんだろ!」


「痛あ~!!」



 踏まれた!!


 柄を握っていた手ごと踏まれた!!


 そしてクラウ・ソラスは地面に深く突き刺さった。



「ヤバ・・って、ええ!?」


「何だ?」


「え?」



 クラウ・ソラスは地面に深く突き刺さった。


 あれ?なんか、地面が光ってないか?


 しかもかなりの広範囲で!


 ロビンくんと騎士は危険を感じてジャンプしたよ!


 え?俺は大丈夫なのか?


 暴発とかじゃないよな!?



「ええええええ!?」



 そして、俺を中心とした半径数百mの地面からクラウ・ソラスの光が弾けた。



「え~~~~~~と・・・・・・・。」


「・・・予想外の力ですね。」


「・・・何だこりゃ?」



 結果から話そう!


 消えちゃいました。


 魔法で護られたイルダーナを除いて、俺を中心に半径300mが消えました。


 地面の上に立っていたその他大勢も全員消えました。


 俺が今立っているのは地上から深さ2mの三日月状の大きな穴の中だった。



「シロウ殿・・・。」


「地面に刺しても有効だったみたいだ・・・テヘ♪」


「テヘ♪じゃねえだろうが!!!」



 1人だけ狙った威力だったのが幸いだったな。


 全力で振っていたら、もしかしたらイルダーナも丸ごと退場していただろうな。


 まあ、障害が1人除いて全部片付いたわけだし、結果オーライだよな?



「おい!洗い浚い話してもらうぞ!!」



 あ・・・!


 まだ一番の障害が残っていたんだった!


 どうしよう?






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