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1話
その少女が次に目覚めたとき、そこには見慣れない天井があった。
そして、豪華なキャノピーに、背に感じるふかふかな感触。
⋯全く状況が掴めない。
まず冷静に状況と記憶を整理してみるか。
ついさっきまで道路で車に轢かれかけ、衝撃を受ける寸前だった。
いや、衝撃を受けたのかもしれないが、それからの記憶はない。
―――いやこれって典型的な転生物語のテンプレですよね??
人生の半分、いやそれ以上を乙女ゲームに捧げてきたが、
それと同じくらい異世界転生もののラノベなどにも時間を十分割いていた。
そんな私にさきほどの感想は、嫌というほど聞き馴染みがある。
その結果、一つの推測に辿り着く。
こういう小説あるあるの、「今」の私の立場は――
「失礼します。⋯セレーネ様!?お目覚めでしたか。」
「セレーネ、か⋯」
やっぱり、他の小説とおんなじ展開。
―――悪役令嬢に転生したんだね




