5話 解析に解析
『風圧!』
何も起きない。
現在、【風圧】の使い方が分からないという状況に陥っている。
スキルが解析できればいいのだが解析は目で見た物にしか使えないようでどうすれば使い方が分かるのか僕は頭を抱えた。
文字どうりドラゴンの翼で頭を覆ったその時視界に自分の翼が入ったときに思いついた。
『自分を解析すれば何かわかるかもしれない。早速、解析!』
~結果~
|名前:なし
|種族:子竜
|スキル
|EX・飛行補助、空流感知、解析
| 考察、風圧
|アチーブメント
|なし
視界に解析の結果がでてくる。
自分が子竜という種族だと知る。
生まれて数日だから妥当だろう。
『それは置いておいて、あちいぶめんと?』
アチーブメントとは前世の知識でゲームで条件を達成するチャレンジみたいなものだった。
『できるか分からないけど解析!』
~結果~
|アチーブメント
|条件達成にて解禁される
『これだけ?』
情報量の少なさから龍生はもう一度、アチーブメントを解析する。
~結果~
|アチーブメント
|条件達成にて解禁される
結果に変化はない。
だがこれでわかったことがある解析結果にも解析ができるということだ。
『【風圧】を解析!』
~結果~
|EXスキル【風圧】
|効果:動作により起こる風の風圧が上昇する
【風圧】の効果について知ることができたが同時に念願のウィンドカッターは実現できそうにないことを残念に思った。
『よし、使い方も分かったことだし【風圧】を使って飛んでみよう』
風圧のおかげで前より速く高く飛ぶことができるようになった。
その速さは時速60㎞以上は出ていると感じる。
そしてこのスキル【風圧】と【空流感知】を使うことによって鷹のような急降下ができるようになる。
『楽しい』
急降下を楽しんでいると。
僕はまだ効果を知らないスキルがあったことを思い出す。
そのスキルは【考察】だ。
『考察ってなんだよ! 漫画とか読んでるときに使えるのかよ! というわけで解析』
~結果~
|EXスキル【考察】
|効果:出てきた情報に【解析】を可能にする
『あぁ~そういう効果だったのか~』
僕はスキルを【解析】できたのはこのスキルのおかげだと知った。
ちゃんと役に立ってるスキルだった。
『よし、これからはスキルを手に入れたらどんどん解析していこう』
そう心に決めるのだった。