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転生したらドラゴン!  作者: カム十
学生期
55/99

52話 下山

 ドラゴンスパイラルを下山する。

 登ったときに比べて、火竜(ファイアドラゴン)に襲われることは全くなかった。

 火龍さんが眷属へ根回しをしてくれたおかげだ。

 とてもありがたい。

 それと同時に龍神である僕がふがいなく感じる。


 だが、他の魔物には出会ってしまう。

 火龍さんの眷属は火竜(ファイアドラゴン)だけなので、仕方がないことだ。

 いつか見た、亀のような魔物、蛇のような魔物、鳥のような魔物、どれも火竜(ファイアドラゴン)より弱く、簡単に対処できた。

 全て『龍の咆哮(ドラゴンブラスター)』で一撃だ。

 僕が気軽に連発するので、キラボシが心配する。


「お兄ちゃん、そんなに連発して、エネルギー切れにならないの?」


 魔力とか、と最後に付け加えられた。


「確かに一発の魔力消費量は大きいけど、大丈夫だ」


「それならいいけど………………」


 キラボシはそうは言っているものの、まだ心配そうだ。

 まあ、実際に『龍の咆哮(ドラゴンブラスター)』の魔力消費量は大きく、僕の魔力量でも数発撃てば枯渇する。

 それでも、僕にエネルギー切れは起こらない。

 そう断言できる。

 何故なら、『代行』で『無限』が代行できるから!

 『無限』はその名の通り無限の力だ。

 ここから僕はエネルギーを補給している。

 なので僕にはエネルギー切れはない。

 魔法も使い放題で、『無限』はチートだ。

 この『無限』の権能を持つ「無限の神」は一体どんな神なのか少し興味が湧いてくる。

 というか、自分以外の神と少し交流したい。

 今度、ハザデスさんに聞いておこう。


 そんなことを考えながら下山していると、またもや魔物が現れる。

 今回は数が多そうだ。

 僕は『龍の咆哮(ドラゴンブラスター)』を撃とうとし、キラボシはすでに剣を抜いている。

 僕とキラボシは戦闘に移った。


 戦いながらキラボシの剣技と体術を『解析』する。

 やはり、七年前より技術が格段に上がっている。

 戦闘――――と言う名の排除作業を行う数秒間に『解析』するが、失敗した。

 失敗した、とは言うが、キラボシの動きは明らかに技術だけのものではなかった。

 物理法則を完全に無視している。

 再現するにはまだ『解析』が足りないようだ。

 そして、戦闘が終了する。


「お兄ちゃん、私の動きに『解析』使ってたでしょ」


 まさか、気付かれているとは………………


「あぁ、剣術を再現しようと思ってな。断りもなくすまない」


「別にいいけど………………最低限、技術には敬意を払って使ってね」


 僕はそのキラボシの言葉を胸に止めておいた。

 それからまた僕とキラボシは山を下っていく、少しするとまた魔物に遭遇する。

 そしてまた下山して、魔物を倒す。

 その繰り返しだ。

 そしてやっと麓が見えてきた。

 見えてきたと思ったら、また魔物に遭遇する。

 いくら楽に倒せると言っても鬱陶しい。

 そしてついに僕とキラボシは下山を達成する。


「それじゃあ、王都に向かうよ」


 僕とキラボシは王都に向かって歩き出す。




 が、一歩踏み出した瞬間、魔物に遭遇した。

 僕とキラボシは直ぐに戦闘態勢に入った。

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