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転生したらドラゴン!  作者: カム十
逆行期
35/99

33話 錬金術?

 僕はキラボシを連れて少年について行く。

 計10本の下位回復薬(ローポーション)の消費方法に考えがあるとはどういうことなのだろう。

 一度、回復薬(ポーション)の通常の使い方をキラボシに確認した。


回復薬(ポーション)は基本的に飲んで使うよ。飲む以外にも体内に入れさえすればいいけど、そういう使い方をするのは上位回復薬(ハイポーション)がほとんどで下位回復薬(ローポーション)は使われないかな」


 だそうでキラボシは解決方法に心当たりがないらしい。


「一体どうやって使い切るんだ?」


「簡単だよ、売るんだ」


「売るって……売れるか?」


 僕が疑問を投げかけると……


「そのまま売るんじゃない。この下位回復薬(ローポーション)上位回復薬(ハイポーション)にする!」


 少年が自信ありげに答えた直後、キラボシが口を挟む。


「そんなことできるわけない」


「いいや、できるんだな~これが、今からやるから見てて」


 そう言うと、バケツを取り出し下位回復薬(ローポーション)の中身を全て注ぐ。

 そして懐から一本の回復薬(ポーション)を取り出す。


「これは正真正銘の上位回復薬(ハイポーション)


 『解析』して確認すると、確かに上位回復薬(ハイポーション)だ。


「これをこの中に混ぜる」


 そう言って上位回復薬(ハイポーション)をバケツに注ぐ。

 すると目を疑うようなことが起こった。


上位回復薬(ハイポーション)になっている?」


「そう、これが僕の見つけた裏技」


 『解析』で確認してもバケツの中身は全て上位回復薬(ハイポーション)になっている。


「あとはこれを瓶に入れて、ギルドにでも売りつければ買った値段の10倍以上になる」


 少年がドヤ顔をする。

 僕とキラボシはただただ驚く。


「お前、凄いな」


「まぁね!」


 こんな錬金術じみたことができるなんて……


「このためにわざわざ文句をつけて値引きしたからね」


『わざとだったのか……』


 そう言えば僕たちはギルドを探していたことを思い出す。


「なぁ、ギルドの場所を教えてもらってもいいか」


「それならこれから行くからついて来るといいよ」


「あぁ、頼む」


 こいつは何者なんだ?

 一般人がこんなことを思い付くとは考えられない。


『解析』


 ~結果~

 |名前:マーチェン ダクト

 |種族:人間

 |スキル

 |EX・気配感知、感情感知

 |ユニーク・鑑定士

 |アチーブメント

 |なし


 アチーブメントなしのユニークスキル持ち……キラボシと同じタイプか、別の例外か、『解析』をかける。


 ~結果~

 |ユニークスキル【鑑定士】

 |機能

 |鑑定眼、郵送


 『鑑定眼』、これで回復薬(ポーション)のことを調べたのだろう。


「お前が回復薬(ポーション)のことを知ったのはユニークスキルのおかげか?」


 直球で聞いてみる。


「そうだよ。ユニークスキル【鑑定士】便利だよね。って何で知ってるの?」


「スキルで調べたんだ。それよりそのスキルはどうやって獲得した? それとも生まれつき?」


「生まれつき。でも心当たりはあるよ。言っても信じないだろうけど」


「参考までに教えてくれ」


「参考にならないと思うけど……まぁ」


 そう言って渋々その心当たりを話してくれる。


「僕はね、前世があるんだ」


 その「心当たり」は驚きの事実だった。

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