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転生したらドラゴン!  作者: カム十
成長期
16/99

15話 モグラかよ

 隠れんぼを思いだした。

 小学校の頃、体育の授業で行った。

 校庭の端に生えている木の陰に大勢で隠れた。

 大勢で隠れるほど木の幹が大きいわけではないので、すぐに鬼に見つかり一網打尽にされた思いでがある。


 何故こんなことを思い出しているのかというと僕は今、隠れているからだ。

 別に隠れなければならない相手が今いるわけではない。

 こうすればスキルを獲得したりできるかもと考えたからだ。

 だから僕は息を殺して隠れている。


〈熟練度が一定値に達しました。EXスキル【気配操作】を獲得しました。〉


 こんな風にスキルを獲得できるのだ。

 これを使って魔物に不意打ちでもしようと考える。

 どこかに丁度よく魔物がいないものか探してみる。

 少し飛んで探すと近くにいたが丁度いいかはわからない。

 いたのはドラゴンだった。

 土色の鱗をもったドラゴンだ。

 『解析』を使う。


 ~結果~

 |名前:なし

 |種族:土竜(ソイルドラゴン)

 |スキル

 |EX・飛行補助、衝撃耐性、痛覚耐性

 |ユニーク・恐怖、肉食獣、竜、耐久

 |アチーブメント

 |魔物殺し、肉食獣、耐久者


 土竜(ソイルドラゴン)これが種族の進化先なのか? 土属性だから土竜(ソイルドラゴン)結構安直だな。

 属性があるということは、こいつは僕が倒したドラゴンより強いのだろう。

 僕は不意打ちをすることにした。


 まず【気配操作】で自分の存在感をできるだけ薄くして【空流感知】と『風向操作』でちょっとした空気の流れですらないように徹底した。

 さらに【誘導】の『意識誘導』で完璧に隠れて忍び寄った。

 そして『竜吐息(ドラゴンブレス)』の射程に入った。『竜吐息(ドラゴンブレス)』を溜め始める。

 まだ気が付かれていないようだ。

 そして僕は『竜吐息(ドラゴンブレス)』を放つそして土竜(ソイルドラゴン)に直撃した。


『やったか?』と死亡フラグを立てたが土竜(ソイルドラゴン)はまだ生きていた。


 生きているといっても、ほとんど瀕死の状態だった。

 鱗のほとんどは『竜吐息(ドラゴンブレス)』で消し飛び、皮膚が少し焦げていた。

 凄く痛いだろうに土竜(ソイルドラゴン)はこちらに向かってきている。


〈アチーブメント〔不意打ち御免〕を達成しました。

 報酬としてユニークスキル【隠密】を獲得しました。〉


 アチーブメントを達成したようだ。

 そろそろ止めを刺そう。

 向かってくる土竜(ソイルドラゴン)に向かって『ウィンドカッター』を撃つ、すると土竜(ソイルドラゴン)の前方の地面が盛り上がり『ウィンドカッター』を打ち消したのだ。


 これが『土魔法』か僕は土竜(ソイルドラゴン)に向かってもう一度『ウィンドカッター』を撃った。

 また『土魔法』で防ぐだろうと考え【誘導】の『魔法誘導』を発動させる。

 『ウィンドカッター』は土竜(ソイルドラゴン)に直撃した。

 そしてすぐに土竜(ソイルドラゴン)の横で地面が盛り上がった。

 『魔法誘導』、この機能はその名の通り魔法を誘導することだ。

 今までは『ウィンドカッター』の補正として使っていたが魔法相手ではかなり強いようだ。

 戦いも終わったことだし。


『いただきます』

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