第十話 食堂の会話
PVが300超えました ありがとうございます
今回は整理も兼ねて、会話します
まだ平和ですねー
改稿 6/3
「そういえばさ、みんなは『生徒会則』をどう思うー??」
「最初はびっくりしたけど、俺目線は全然悪くないシステムに見えるかな!」
「そーね、ウチも入学式終わるまで会話がダメっていうのを見たとき、めっちゃびっくりしたー!!」
「私は、びっくりしたというより、ちょっと面白そうだなーって思った! 実は、今日登校するときに、会話をしないで意思の疎通をしようとしててね、そのときの相手のリアクションが面白くって!! こういう普通じゃありえないことが起きるかもしれないっていうのは生徒会則の面白いところだと思うよ!」
「偶然だな。オレも今日の朝似たようなことがあって、オレは逆に相手に困らされた。ただ、この生徒会則は人見知りには悪くないルールに見えたな。話さなくてもいい理由を向こうから提供してもらえるからな。ちなみにソースはオレだ」
「アッハハハー! 二人に似たような出来事があったんだねー! ウチは登校してるときソワソワしちゃった! だってせっかくの入学式だよ! いっぱい友達つくるチャンスだったのに……。ウチも人見知りだけど、もっと話したかったよーー」
「小芽生さん、『もっと話したかったよーー』って言う人は、人見知りとはあまり言わないと思う」
「そうかもー! カエデ君は鋭いねー! もしかして頭の回転速い感じ??」
「いや、オレの頭はコーヒーカップを全力で回すときくらい遅い。というかさっきのツッコミは、多分オレ以外の二人も考えていたと思う」
「えー!? うそー!? ……コーヒーカップを全力で回したら結構速いんじゃ……っていうか、 望君! サクちゃん! ……マジ??」
「マジ」「マジ」
「えーー!! 三人とも頭良いってことー?? えっ…もしかして…ウチの頭が悪いっていう可能性は……」
「……」
「ちょっと三人とも目を逸らさないでよー!! もう!!」
「まあまあ、小芽生さん! そ、そうだ! 小芽生さんの下の名前は『もみじ』だよね? 俺、気になってたんだけどさ、名前決めるとき、『もみじ』が可愛いから決めたって言ってたけど、もみじが好きなの?」
「望君、覚えててくれたんだ……! ウチは別に、もみじが特段好きってわけじゃないけどね、この学校って『花梗高等学校』じゃん? んで、新入生挨拶していたのは『サクラさん』だったよね? それで植物つながりっていうのと、ウチは秋が好きだから『もみじ』にしたってわけ!」
「へー! 小芽生さんはいろいろ考えて決めたんだね! 俺なんて、夢を望むから『夢乃望』って…安直だったかな」
「そんなことないよ! 望君の名前も、すごく良い名前だと思う! 夢に向けて頑張る男子ってかっこいいし!」
「そうだぞ、夢乃君。それに、安直さならオレの『カエデ』なんて本名だしな」
「私なんて、他人の考えのパクリだよ! それに比べたら、夢乃君はすごく良いと思うよ!」
「そうなのかな、気を遣わせてしまったみたいですまない」
「全然! ウチら友達でしょ?? いいのいいの!! 天賦才人って名前よりは全然いいと思うし!」
「あー、あの自称天才の。彼とはあまり関わるつもりはないけど、あの名前、オレは好きだな」
「えー! なんでー?」
「んー……面白いからかな」
「まあ、面白くはあるけど……」
「俺もどちらかというと、良い派かな!! 結局はその人の個性だし!!」
「たしかに…その名前を、その人の個性って見ることもできるかもねー! 印象にも残りやすいし! 逆に、あまり印象に残ってないんだけどさー、クラスの何人かは自分の本名っぽかったけど、あれって生徒会則的に問題ないの? 本名禁止のはずじゃなかったっけ?」
「私が覚えている範囲だと、たしか、自分の本名を『フルネーム』で知られたらダメってルールじゃなかったっけ? そうじゃないと、カエデ君とかはもう生徒会則に違反しちゃってるよね」
「そのはず。入学式のときにそうやって言ってた。生徒会則の詳しい情報とかは、アプリに載ってるんじゃないか?」
「おぉー! やっぱりカエデ君、頭の回転速いじゃーん! どれどれー………おっ! 書いてある! サクちゃんの言ってたとおり、フルネームを知られたらダメって書いてる! じゃあカエデ君は苗字がバレてないからセーフってことね!」
「そうだね。苗字がバレない限りは、ね」
「ちょっと、含みのある言い方やめてよー! 一応ウチらの代表なんでしょー?」
「え、小芽生さん、オレが代表ってことを知ってるってことは、自己紹介聞いてたのか?」
「え? もちろんだよ?」
「そ、そうか(スマホを触っていた気がするが)…」
「んで、サクちゃんが副代表だよね! こんなに可愛い子が副代表になってくれるなんて感激だよー! よろしくね!」
「うん! 任せて! どんなことをする立場なのかはよくわからないけど」
「俺からも、よろしく! カエデ、伊波さん!」
「正直なところ、みんなに注目される存在にはなりたくないけど………まぁ、ぼちぼちやるよ」
「それで構わない、じゃあそろそろ帰ろっか」
「おっけー! みんな帰る方向同じだよね?? 良かったら一緒に話しながら帰ろーよ! 一人ぼっちだった朝よりも絶対楽しいし!」
「いいねー! 俺は賛成!」
「オレも」
「私も」
まだ平和ですねー
次回は、呼び出されます