社畜は勝ちたい
「始めましょうか。」
そういえばさ!『身体強化』が『無属性魔法』に合成されて昇格したんだよ!すごいでしょ!なんかセイレンを鑑定して『無属性魔法』の存在を確認したから昇格したんだって!
【現実逃避はやめた方がいいですよ。】
だって...だって〜。うぅ。セイレン強すぎじゃん!!
【たまには負けてもいいんじゃないですか。】
負けること前提で言うな!!うぅ。こうなったら絶対勝ってやる!
「いきます。」
セイレンはゴリゴリの魔法使いタイプ。接近戦で押し切れば勝てるはず。
「身体強化!烈火付与!烈火領域!烈火装甲!」
『無詠唱』を持っているのになぜ声に出すのかというと、『無詠唱』は時間短縮になり一瞬で魔法を発動できるが攻撃力は減ってしまうからだ。だから時間がある戦いのときはしっかり詠唱する。
「準備が整ったようね。じゃあ私も。身体強化。流水装甲。神水付与。神水領域。」
あっちの魔法のほうが格が上か。しかも火と水だと相性最悪。やばいな。
「よーい、始め!」
まずは魔法戦だな。最近昇格した神炎魔法を使えるだけ使うか。
「詠唱してる暇は...ないか。」
しかたない。ぜんぶ無詠唱だな。
「ふふっ。なかなかやるわね。」
む~。余裕そうだな。やっぱり魔法戦では分が悪いか。
「『爆炎の舞い』!」
これで視界が遮られたはず!
「ここだ!」
よし!勝ったか!
「なっっ!?」
感触がないっ!?幻影?でもそんな魔法はなかったはず。
【おそらく複合魔法でしょう。いくつかの属性を足して新たな魔法をつくることができます。】
へー。便利だな。ってそんなこと話してる場合かっ!
「『幻霧』って言うのよ。」
ちっ!魔法が多すぎる!全部はよけきれないな。だったら応戦するまでっ!
「はあっ!」
さすがに覚えたての神炎を連発するのはきついな。
「やるわね。でもこれはどうかしら?『水龍の行進』。」
これはさすがに...。いや、やってみないとわからないな!
「『硬炎の障壁』!!」
ガードしきってみせる!!
「うおぉぉぉ!!」
「吞み込まれ...てない!?」
「あいつやるな!」
「かっこいい...。」
よしっ!ここで決める!!呆然としてるとこを狙うぞ!
「はあぁぁ!!」
「くっ!?」
勝った!
「なーんてね。」
「へ?」
うおっ!急に水が!吞み込まれる!
「私の勝ち。対人戦に慣れてないんでしょ、あなた。」
むー。勝てたと思ったのに。
「まあ結構善戦したほうよ。」
「まさか、驚いた様子も隙だらけな姿も俺をおびき寄せるための罠だったのか?」
「ふふっ。そうよ。あなたはもっと相手を疑い、何手も先を見据えた戦い方を覚えるといいわ。」
そっか。今まで魔物の相手ばっかりしていたけど対人戦は勝手が違うからな。
【上位の魔物の中には知能が人間と同等かそれ以上の種族がいますから対人戦を経験することは無駄ではないと考えます。ああ、それとマスターの驚いた顔は傑作でしたよ。】
うがぁぁぁ!『知の女神』がレベルアップしてウザくなってる!
まあ確かに対人戦を経験すると言う点でも今回の模擬戦では学ぶことは多かったな。強者はまだまだいるということも分かったし。
「あ、そういえば俺ギルド試験合格?」
「もちろんよ。冒険者ギルドはあなたを歓迎するわ。詳しい説明と手続きは受付でやってね。」
ブックマーク、感想、評価、レビュー、Twitterのフォローをよろしくお願いします!
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎←これ押して!
Twitterアカウント→https://twitter.com/syachiku126