見えない国
島や村から人が出て行って
街は綺麗になったけど
その瞳に見えている私は、ほんとうの私なのか、それともあなたの中の私なのか
時代が枝分かれし過ぎて、私達はバラバラになって、共通の体験を持たない私達は、肩を組み合うこともなく、ぬくもりを、忘れてしまった
せめて綺麗な絵を描いて、皆で一緒に見ようって言ったけど
描かれた絵はどれももの哀しく、そしてシュールで
人は哀しみに飢えているのか、至る所で賞賛される、哀しさが、賞賛される
そんな時代
私達は何が語れるだろう
iPhoneですか、プリウスですか、ギロッポンヒルズですか
俺には分からない、もうしばらく本を読みます
それから沖縄へ行って、離島へ行って、国境がなくなったら、東南アジアへ行ってみたい
私の世界の見えない国へ