希望の少女と闇に消えた少年
ジルは優希とクルミに見つからないように村の中へと走っていきました。
そのころ、優希とクルミは闇森の狼と戦闘していました。
「ウォーター・ショット」
「ホークアイ」
「つっ!」
「うっ!ヒール・ブリーズ」
しかし、闇森の狼は水の弾をブレスで鷹の目をかまいたちで相殺してしまいました。
それどころか、無数の方向から無数のかまいたちが飛んでくるので優希たちはどんどん傷をおってしまいました。しかし、傷は浅くクルミがすぐに魔法をかけてくれました。そして、すぐに魔法での攻撃を再開したのでした。
しばらくすると、二人の動きがだんだんと遅くなってきました。
それも当たり前のはずで二人の魔力量が莫大とはいえ、凄まじい勢いで使用すれば体に負担がかかるからです。
「ユキちゃん!ウォーター・ショットだけじゃダメだわ!他の魔法も使って!」
クルミにそういわれて優希は自分に何ができるか考えはじめて、
しばらくすると、クルミの方に叫びました。
「私に考えがあります。私に任せてください!」
「……ユキちゃんを信じるわ。何か手伝えることはある?」
「風魔法の準備をお願いします」
「わかったわ」
優希は闇森の狼に水の弾を放ち続けました……
優希がフラフラするのを耐えて水の弾を放っているとクルミが叫びました
「ユキちゃん!準備できたわよ!」
「ありうございます」
優希は条件が整ったことを確認して、クルミにあることをお願いしました。
「分かったわ、ユキちゃん。トルネード、風刃!」
「いきます。エンチャント・フレイム」
すると、凄まじい竜巻が起きて、そこに火がつき、大きな焔の渦になったのでした。
闇森の狼は跡形もなく消し飛びました。
2人とも一気に魔力を消費したため、その場に座り込んでしまいました。
そのころ、ジルは魔族を探していました。しかし、それは村人の仇をうつためではありませんでした。クルミが森の狼が強くなったのは魔族の魔法のせいだろうと言っていたことを思い出したからでした。
「俺には力がいるんだ!」
「ならば、くれてやろう……」
「ぐっ!ぐぁぁぁ……」
どこからともなく声が聞こえてきたので、ジルはあわてて声の主を探しました。
しかし、突然体に激痛が走り、ジルの意識は途絶えました……
休憩がおわった優希とクルミはジルが待っているであろう場所へ戻りましたが既にジルはそこにはいませんでした……
優希とクルミは慌てて、ジルを探しましたが見つかることはありませんでした。
そして、優希とクルミはジルを探しまわっていると謎の大男に出会ったのでした。
おはようございます。
大男の正体とは……
今日もがんばって2話投稿していきます。
分かりにくいところ・表現などありましたらぜひご質問ください。