魔力量はチートでした……
少しするとクルミが帰ってきました。
「ユキちゃん、ただいまー!」
「クルミさん、お帰りなさい。」
クルミは岩に寄っていくと切り傷があるのが見えました。
(剣で傷をつけたのかしら?でも、あんな剣で?)
そう思いながらよく見てみると切り口の周りが溶けていました。
ズーンという文字を背負っているかのようにうずくまるクルミ。
優希はなにも言えなく立ちくしていました。
クルミは場の空気を変えるために優希に提案しました。
「そうそう、魔力量をはからせてくれない?」
「…え?別にいいですけど…」
どうやってはかるのだろうと優希はおもった。
「道具はあるからすぐに出来るわ。」
「…どう使えばいいんですか?」
「お手本見せるから見ててね。」
クルミはそう言って、紙を手に持ち、水晶のようなものに手を当てたのだった。すると、紙に文字が浮かび上がった。
『適正属性 風 最大魔力量8500 現在魔力量6800
使用可能魔法<鷹の目><風刃>…etc,』
「最大魔力量はその人が使える魔力量を表しているわ。現在魔力量は残りの魔力量のことよ。」
「魔力量はどうやったら回復するんですか?」
「基本、寝ると回復すると言われているわ。ただ、連日激しく消費すると回復しきらないこともあるから気を付けてね。じゃあ、測定してみよっか。」
「…はい。」
優希は緊張しながら、紙を手に持ち、水晶のようなものに手をあてたのだった。紙に文字が浮かび上がったので確認した。
『適正属性 水、雷
最大魔力量20000 現在魔力量19800
使用可能魔法<水の弾丸>
<火付与>』
「ユキちゃん…すごい…」
「あ、あの普通最大魔力量っていくつくらいなんですか?」
クルミが上の空でつぶやいたのを聞いて優希は慌ててクルミに聞いた。
「最大魔力量は普通の人だと5000~6000くらいかな、私も多いって言われてるけど、ユキちゃんは別格だね」
のちにテンションの高いクルミに絡まれることになるのだったが、それはおいといて。
「あの大岩をかなり傷つけたり、穴開けたりするくらいの魔法を使ってるはずなのに魔力を100しか使ってない方が問題かも…」
優希はまだ魔力のコントロールを会得していないので、消費した魔力は同じくらいだったと考えられるので、クルミはそうつぶやいたのだが、自分でも信じることができないのであった。
「普通の人だとさっきの大岩破壊するのにどれくらい魔力必要なんですか?」
「私は魔力を一気に500使っても砕くことはできなかったわ」
「……。」
優希はもうどう返していいか分からなくっていた。
そんなやり取りをしていると森から1人の少年が出てきた…
優希とクルミはとっさに身構えたが少年をよく見ると身体中傷だらけだったのだった。
少年が倒れたので優希とクルミは少年に慌てて近づいて、
優希が少年を抱え起こすと、クルミは魔法を唱えたのだった。
「ヒール・ブリーズ」
<治癒の風>
任意の範囲に回復作用のある風をおこす。
魔力量によって範囲及び回復量が変化する。
「僕達の村がウルフの大群に襲われてるんだ!助けて…」
クルミの魔法によって、傷のなおった少年は起きて、頭を下げたのだった。
おはようございます。
優希とクルミはどうなるのでしょう。
少年の村は……。
次話は夕方までにはのせます。
楽しみにお待ちください!