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プロローグ
とある日の放課後。優希は中古のゲームショップに来ていた。
なぜ彼女がこんなところにいるかというと、テスト勉強で溜まったストレスを発散するためである。
「おもしろそうなゲームはやっぱり高いよね………」
ため息をつきながらつぶやいてしまった。
「お嬢ちゃん、お嬢ちゃん」
店主のおじさんがレジから呼んでいるのでむかった。
なんで、呼ばれてるかわかったかって?お客が私しかいなかったからである。
レジには1つのゲームがおかれていた。
「お嬢ちゃん、気に入ったゲームはあったかい?」
「おもしろそうなのはいくつかあったのですがどれも高くて…」
「このゲームなら500円でいいけど、買うかい?」
「買います!」
元気に返事をしてしまったが、仕方がないことである。
なぜなら、そのゲームはもともと2000円で売っていたのだから。
優希はおじさんにお礼をいって、急いで家に帰った。