表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/38

EP8『戦果』

 8『戦果』

 

 校庭では未来がヒサメ看守を抱えている。

「ヒサメを離せ」

「条件を飲んでくれたらいいぞ」

「ふざけるな。どの立場で言ってる」

「それ以上喋ったら大事な妹の命は無い」

「お前……看守を舐めるな!!」

「爆発魔法:【インフェルノブラスト】!!」

 辺りを途轍もない熱気が包む。そして、零はニヤリと微笑む。

「未来、あれを頼む」

「わかった。カース:温度【絶対零度】」

「篝看守、化学はお好きですか?」

「何言ってんだこんな時に……」

「その炎と彼女の氷が交わったとき、水蒸気爆発が起こり、妹も監獄も、ましてや俺達も吹き飛ぶ」

「そんなのハッタリだ!」

「先程看守室の床を爆破したのは超小規模の水蒸気爆発です。それでも信じられないのですか?」

「クソッ……お前らなんかに……」

 篝が炎を司った右腕を振り上げたのと同時に、星が後ろから切りかかる。

「ガアッ!?」

「さてと、こいつも人質にするか……」

 すると、遠くから岩が飛んできた。

「危ない!!」

 星が剣で撃ち落とす。

「いやー長らく脱獄なんて起きていなかったからねぇ。完全に油断したよ」

「お前は……」

 その顔を見たとき、零はハッとした。こいつは資料に載っていない。即ち、看守長だ。

「おやおやこれは看守長様……。まさかお目にかかれる日が来ようとは夢にも思いませんでした」

「そのようだな、劣弱。さて、弱者の君は何がお望みだ?」

「監獄の鍵を頂くとしましょう。さもなければ……」

「全員爆破するんだろ?」

「わかってるじゃないですか。なら早く……」

「私は一向に構わない。困るのは君達さ」

「ほう?というと?」

「まだわからないか天才。所詮ガキだな。大人の厳しさを知らない」

「カルネ主任看守に唆されたのかな?」

「……まさか!?裏切ったのか、カルネ!?」

「正確にはちょっと違う。裏切ったのは彼だよ」

「叢雲……魁斗!?なんでお前が……」

「彼は看守側のスパイだ。君達を見張っていたんだよ」

「残念でしたーwww」

「ちなみに、カルネも失望してたさ……期待されていたのにね」

「違う、俺は……」

「もういいよ!……もういいよ零ちゃん。負けたんだよ、私達は……」

「ただ、お前は腐っても”劣弱の天才”と呼ばれるだけのことはあるんだ」

「何をする気だ、独房か?それとも懲罰房か?」

「出番だよ、トリネコ」

「はぁーい。待ってましたー」

 トリネコ……その名前を聞いて悪寒が走る。

「まずい、こいつの魔法は……逃げろ、星、未来!」

 その時、零の目には、そそくさとトリネコから離れていく看守長が映った。

「服従魔法:【ハートチェーン】♡」

 零は二人を突き飛ばした。自らの犠牲を厭わずに……。


 第一次脱獄戦争、結果

 首謀者:B組

 断罪者:篝・トリネコ

 概要:灯火 零【行方不明】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ