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とある女中①

私はとある屋敷の女中だ。

働くうちに使えていた一家の息子さん(以下A様)に片思いしてしまった。

立場的に絶対叶わぬ恋だ。


それでも大好きだから、ずっとA様のお世話をしていた。

A様は病気で動けなくて、寝ていることが多くて、私はずっと隣でA様の世話をしていた。


A様のご病気は酷いものだった。

だけれども、どれだけ皮膚が爛れても、どれだけ出来ないことが増えても、私はA様のことが心の底から大好きだ。


A様は私のことをずっと傍に置いてくれていた。

毎日雑談相手にしてくださって、そんな日々が人生で一番の宝物だ。


でも、宝物はすぐに壊れてしまう。



ある日、御屋敷が火事になって燃えた。


出処不明の炎は屋敷中に広がって、大惨事だった。


私は右半身に大火傷を負いながらも、動けないから逃げられないであろうA様の元へ走った。


自分の怪我なんてどうでも良かった。

ただただA様のことだけを考えて、無我夢中で走った。


私がA様を探している間、火事で屋敷中が燃えて他の使用人が一家や他の執事を逃がしてる中で異変に気づいた。

「あれ?誰もA様を探していないの?」って


ほかの御家族を呼ぶ声や、家に使えていた者を探す声は沢山聞こえた。

でも、A様に向けられたそれはひとつもなかった。


A様のお部屋に行くと、部屋にいた他の使用人共は走って逃げてしまった。


部屋中燃えている中で、二人きりになってしまった。


病弱で家の跡継ぎでも無いA様は他の人間が慌てて避難してるなかで、居ないものにされる。


しかも、A様には目隠しがされていて色々考えてしまって悲しくなった。


誰もA様を助けない。

私一人の力で成人男性であるA様を連れて、いや、運んで避難させることは出来ない。


どうしようか…

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